見積書に「ユニットバス交換一式」と書かれていて、浴槽・水栓・窓・給湯器のどこを補助金の相談に出せばよいか分からない——そんなときは、まず工事の内訳を確認しましょう。東京都内の自宅をリフォームする方に向けて、見積もりから国・都・区市町村の制度を調べる順序と、施工業者に伝える質問を整理します。
結論: 2026年の浴室リフォームでは、国の「みらいエコ住宅2026事業」「先進的窓リノベ2026事業」「給湯省エネ2026事業」と、介護保険・市区町村制度を工事別に確認します。高断熱浴槽や浴室窓だけで、みらいエコ住宅2026事業の申請要件を満たすわけではありません。
制度情報の確認履歴:2026年7月20日(末尾に詳細)。申請時点の受付状況・要件は、各制度の公式ページで確認してください。
ユニットバス・浴室リフォームに関係する国の補助金(2026年)
| 制度 | 浴室に関係する対象 | 金額・条件の要点 |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 高断熱浴槽、節湯水栓、浴室乾燥機、手すりなど | 高断熱浴槽48,000円/戸、節湯水栓9,000円/箇所、浴室乾燥機27,600円/戸。別途、対象となる居室で要件化工事が必要 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 浴室を含む外気に面した窓のガラス交換、内窓、外窓交換 | 住宅は1戸あたり上限100万円。1申請の補助額は原則5万円以上 |
| 給湯省エネ2026事業 | エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファーム | 基本額は7万・10万・17万円/台。性能加算、撤去加算は要件を満たす場合のみ |
| 介護保険住宅改修費 | 手すり、段差解消、滑りにくい床材、扉変更など | 要支援・要介護認定者が対象。改修費20万円が原則の利用限度額 |
みらいエコ住宅2026の注意点
高断熱浴槽や節湯水栓は補助対象メニューですが、それらを設置するだけでは申請できません。外皮に面する開口部を有する居室を「トリガールーム」とし、その居室で開口部・躯体断熱など所定の要件化工事を行う必要があります。
浴室、トイレ、洗面室、廊下、玄関ホールはトリガールームに該当しません。そのため「浴室の小窓に内窓を付け、高断熱浴槽へ替えれば要件を満たす」という説明は誤りです。リビングや寝室など対象となる居室を含め、登録事業者に工事全体を判定してもらってください。
本事業の補助上限は、住宅の新築時期と要件化工事の基準に応じて40万・50万・80万・100万円/戸です。補助額の下限は原則5万円で、住宅省エネ2026キャンペーンの他の構成事業で交付決定を受ける場合は2万円です。
窓と給湯器を同時に改修する場合
先進的窓リノベ2026は、対象製品の性能、工法、窓サイズ、建物の建て方で補助額が決まります。浴室窓1か所だけでは下限5万円に届かない場合があるため、ほかの窓を含めた見積もりを確認します。
給湯省エネ2026の基本額は、エコキュート7万円、ハイブリッド給湯機10万円、エネファーム17万円/台です。エコキュートは性能要件を満たすと3万円、ハイブリッド給湯機は2万円が加算されます。撤去加算は、電気蓄熱暖房機が4万円/台、電気温水器が2万円/台です。古いエコキュートの撤去は加算対象ではありません。
制度間で同じ窓・設備・工事費を重複申請することはできません。各制度の上限額を単純に足した金額が受け取れるわけではなく、対象製品と工事内容ごとに交付見込み額を積み上げます。
東京都・区市町村の制度を確認する順序
東京都・クール・ネット東京の省エネ改修制度と区市町村制度は、年度・申請段階・対象経費が異なります。令和7年度事業の受付終了情報を2026年度の受付中制度として扱わず、住宅所在地の区市町村とクール・ネット東京の当年度ページで確認してください。
東京都の補助金検索で住宅種別や対象設備から探し、住宅所在地の区市町村の公式ページへ進みます。制度名だけで判断せず、工事内容・申請時期が合うかを確認してください。東京都のリフォーム補助金ガイドも相談前の整理に利用できます。
- 浴室設備、窓、給湯器、介護改修を分けた見積書を取る
- 国制度は住宅省エネ2026キャンペーンの登録事業者か確認する
- みらいエコ住宅2026は、浴室以外のトリガールームで要件を満たすか確認する
- 自治体制度と介護保険は、契約・着工前の手続きが必要か窓口で確認する
- 同じ工事費への重複補助がないよう、申請先ごとに対象項目を分ける
国制度の交付申請は原則として登録事業者が行います。交付申請は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達した時点で終了します。
ユニットバスの補助金を相談する前のよくある質問
お風呂の見積もりを取る前に、何を用意するとよいですか?
住宅の所在地、戸建て・マンションの別、築年、交換したい設備、希望する工事時期をメモしましょう。現在の浴室と窓の写真、候補商品の品番があれば、施工業者に確認を依頼しやすくなります。見積書では設備本体・撤去・取付・窓・給湯器を分け、補助対象に含める予定の項目を説明してもらいましょう。
まだ設備選びや工事の流れから知りたい場合は、お風呂リフォーム入門で準備することを確認できます。
施工業者には、どのように相談すればよいですか?
次の文面を、自宅の状況に合わせて使えます。
東京都○○区(市)の戸建て/マンションで、ユニットバス交換を検討しています。窓・給湯器は「交換予定あり/なし/未定」です。見積書のどの項目をどの制度で確認すべきか、申請の担当者、契約・着工前に必要な手続きを教えてください。
これは相談文の例で、補助金の受給事例ではありません。申請可否や金額は、所在地・製品・工事内容を伝えたうえで確認してください。
工事の進め方も知りたい場合は、何を読めばよいですか?
工事の進め方を確認したら、相談文の例と準備物を使って、設備別の内訳を施工業者に確認しましょう。
補助制度の候補を整理したい場合は補助金診断へ進み、申請できるかの最終確認は施工業者や自治体の窓口に依頼してください。
本記事は制度を調べるための一般的な案内です。補助金の受給を保証するものではありません。申請時点の受付状況・要件は公式窓口や施工業者に確認してください。
参照した一次情報
更新履歴
- 2026年7月20日: 2025年度の設備単価と上限、浴室窓だけで申請要件を満たすとの誤記、根拠のない補助額シミュレーションを削除し、2026年度の一次情報に基づき全面改稿。







