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長期優良住宅化リフォーム推進事業とは?最大200万円の補助金を徹底解説

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FP2級・宅建士 在籍|リフォーム補助金ナビ編集部 監修
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは?最大200万円の補助金を徹底解説

「築30年の実家、そろそろ大規模リフォームしないとまずいかも…でも数百万円なんてとても出せない」——そんなふうに感じている方は少なくありません。

実は、住まいの性能を上げるリフォームに対して、国が最大200万円を補助してくれる制度があります。それが長期優良住宅化リフォーム推進事業です。

耐震補強や断熱改修、劣化対策など「家を長持ちさせるための工事」が対象で、2026年度も継続実施されています。この制度を知らないまま工事を始めてしまうと、最大200万円を受け取り損ねてしまうかもしれません。

この記事では、制度の基本から申請手順、他の補助金との賢い組み合わせ方まで、初めての方にもわかるようにやさしく解説します。

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💡 ポイント: この補助金は先着順で予算がなくなり次第終了します。検討中の方は、まず補助金診断で対象かどうかチェックしてみましょう。


そもそも長期優良住宅化リフォーム推進事業ってなに?

ひとことで言うと、「今の家をもっと長く安全に住めるようにする工事」に国がお金を出してくれる制度です。国土交通省が所管しています。

「長期優良住宅」と聞くと新築のイメージがあるかもしれませんが、この制度は既存住宅(中古住宅)のリフォームが対象です。戸建てだけでなく、マンションも対象になる場合があります。

なぜ国が補助金を出すの?

日本には約5,000万戸の住宅がありますが、その多くは古い耐震基準で建てられたものです。国としては「壊して建て替える」より「今ある家の性能を上げて長く使ってもらう」方が、環境にもやさしく社会コストも抑えられます。そのため、性能向上リフォームを後押しする補助金を設けているのです。

💡 ポイント: 新築ではなく「既存住宅のリフォーム」が対象というのがこの制度の大きな特徴です。中古住宅を購入してリノベーションするケースでも使える場合があります。


補助額・補助率・対象工事を整理しよう

いくらもらえる?

補助率は工事費の1/3。上限額は取得する認定の種類によって変わります。

区分 補助率 補助上限額
長期優良住宅認定を取得しない場合 工事費の1/3 100万円/戸
長期優良住宅認定を取得する場合 工事費の1/3 200万円/戸
三世代同居対応改修を含む場合 工事費の1/3 250万円/戸

たとえば総工費600万円のリフォームで長期優良住宅認定を取得すると、600万円×1/3=200万円がそのまま上限額となり、最大200万円が補助される計算です。

どんな工事が対象?

補助を受けるには、以下のいずれかの性能向上工事を含む必要があるとされています。

  • 劣化対策 — 床下や外壁の防腐処理、配管の更新など。家の「老い」を食い止める工事
  • 耐震性の向上 — 耐震補強工事。現行の耐震基準への適合が条件
  • 省エネルギー対策断熱改修や高効率設備(エコキュート等)の導入
  • 維持管理・更新の容易性 — 配管の点検口設置など。将来のメンテナンスを楽にする工事

これらに加えて、バリアフリー工事、インスペクション(建物状況調査)の費用、テレワーク対応改修なども補助対象に含まれる場合があります。

💡 ポイント: 「省エネだけ」「耐震だけ」でなく、複数の性能向上を組み合わせた総合改修が想定された制度です。リフォーム範囲が広いほど活用しやすくなります。


事例で見る — 実際いくら得した?

事例1:築30年の戸建て全面改修で180万円の補助

Aさん(52歳・埼玉県さいたま市在住)は築30年の木造戸建てに住んでいました。冬場の光熱費は月2.8万円に達し、結露もひどい状態。耐震性にも不安がありました。

思い切って「耐震補強+断熱改修+劣化対策」の総合リフォーム(総工費650万円)を実施し、長期優良住宅認定を取得。結果、補助金180万円を受給できました。

さらにリフォーム後は光熱費が月1.5万円に下がり、年間約16万円の節約にもつながったとのこと。補助金+光熱費削減で、実質的な負担は大きく軽減されました。

事例2:中古マンション購入+リノベで100万円を活用

Bさん夫妻(38歳・千葉県船橋市)は築22年の中古マンションを購入し、入居前に省エネリノベーション(総工費420万円)を実施。窓の断熱改修を含む工事で補助金100万円を受給しました。

「中古住宅でも使える補助金があると知って、物件選びの選択肢が広がった」とBさんは話しています。

💡 ポイント: 中古住宅の購入+リノベーションでも活用可能。物件探しの段階からこの制度を知っておくと、予算計画が大きく変わります。


申請の流れ — 5つのステップ

この制度は「事業者申請型」です。つまり、施主(あなた)が直接申請するのではなく、登録された施工業者が代わりに手続きしてくれます

ステップ1:インスペクション(建物状況調査)

まずは専門家にお家の現状を調べてもらいます。基礎・外壁・屋根・配管などの劣化具合を確認し、どこに手を入れるべきかを把握します。この費用も補助対象に含まれる場合があります。

ステップ2:リフォーム計画の策定

インスペクションの結果をもとに、性能向上のための工事内容を設計します。省エネ基準への適合が求められるため、施工業者としっかり相談しましょう。

ステップ3:事業者による補助金の申し込み

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登録事業者が事務局に申請書類を提出します。必ず着工前に申請が必要——ここが最大の注意点です。

ステップ4:補助金の承認後に着工

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承認が下りてから工事を始めます。承認前に着工してしまうと補助対象外になるため、くれぐれもご注意ください。

ステップ5:完了報告・補助金の受領

工事完了後に実績報告を提出すると、補助金が事業者に支払われ、最終的に施主に還元される流れです。

💡 ポイント: 一番多い失敗は「着工してから補助金の存在を知る」パターンです。着工前の申請が必須なので、リフォームを考え始めた段階で早めに無料見積もりを取り、制度の利用可否を確認しましょう。


他の補助金との比較と賢い併用テクニック

2026年度は住宅省エネ2026キャンペーン(3省連携・予算3,400億円)も実施されています。制度によって対象工事が異なるため、うまく組み合わせれば自己負担を大幅に減らせる可能性があります。

制度名 管轄 補助上限 主な対象
長期優良住宅化リフォーム推進事業 国交省 200万円 耐震・省エネ・劣化対策の総合改修
みらいエコ住宅2026事業 国交省 100万円 エコ設備+断熱改修
先進的窓リノベ2026事業 環境省 100万円 高断熱窓への交換
給湯省エネ2026事業 経産省 17万円/台 エコキュート等の高効率給湯器
介護保険住宅改修 厚労省 20万円 手すり・段差解消等

併用のコツ

同一工事箇所に対して複数の制度を重複適用することは原則できません。しかし、異なる工事箇所であれば併用が認められる場合があります

たとえば、こんな組み合わせが考えられます。

  • 耐震補強+劣化対策 → 長期優良住宅化リフォーム推進事業(最大200万円)
  • 窓の断熱交換 → 先進的窓リノベ2026事業(最大100万円)
  • エコキュート導入 → 給湯省エネ2026事業(最大17万円)

この3つを組み合わせると、理論上は最大317万円の補助を受けられる可能性があります。

さらに、国の制度に加えてお住まいの自治体独自の補助金を上乗せできるケースもあります。どの制度が使えるかは工事内容やお住まいの地域によって異なるため、まずは補助金診断でまとめてチェックするのがおすすめです。

💡 ポイント: 併用の可否は年度ごとに変わることがあります。最新のルールは必ず事務局または施工業者に確認してください。


よくある質問(FAQ)

Q. 長期優良住宅化リフォーム推進事業は賃貸住宅でも使えますか?

戸建て住宅だけでなく、共同住宅(マンション・アパート)も対象となる場合があります。賃貸オーナーが性能向上リフォームを行うケースでも申請可能とされています。ただし、管理組合の合意など追加要件が発生する場合があるため、事前に事務局や施工業者に確認することをおすすめします。

Q. 申請に必要な書類は何ですか?

主な書類は以下のとおりです。

  • インスペクション結果報告書
  • リフォーム計画書
  • 工事見積書
  • 建物の登記事項証明書
  • 性能向上計画の認定書類

書類の準備は登録事業者が主導するのが一般的ですので、まずは対応可能な業者に相談するのが近道です。

Q. 住宅省エネ2026キャンペーンとの違いは何ですか?

住宅省エネ2026キャンペーン(みらいエコ住宅2026事業等)は省エネ性能の向上に特化した制度で、手続きも比較的簡易とされています。一方、長期優良住宅化リフォーム推進事業は省エネに加えて耐震・劣化対策・維持管理性を含む総合的な性能向上が求められ、その分補助上限が200万円と高額です。大規模リフォームを検討している方は、こちらの制度の方がメリットが大きくなる可能性があります。

Q. 補助金はいつ頃もらえますか?

補助金は工事完了後の実績報告を経て支払われるため、着工から受領まで半年〜1年程度かかるのが一般的です。工事費用は一旦自己負担(またはローン)で支払い、後から補助金が戻ってくる「後払い方式」と考えておきましょう。つなぎ資金の計画も忘れずに立てておくことが大切です。

Q. リフォームローンと補助金は併用できますか?


まとめ — まずは「自分が対象かどうか」を確認しよう

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、耐震・省エネ・劣化対策を組み合わせた総合リフォームに最大200万円が補助される、非常に手厚い国の制度です。

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ただし、着工前の申請が必須であること、先着順で予算がなくなり次第終了することを考えると、「まだ先でいいや」と後回しにするのはもったいないかもしれません。

まずは以下のステップから始めてみてください。

  1. 補助金診断で使える制度をチェック
  2. 無料見積もりで工事費と補助額の目安を把握
  3. 登録事業者に相談し、具体的な計画を立てる

「知っているかどうか」で数百万円の差がつく——それが住宅リフォームの補助金です。


※ 本記事の内容は2026年4月時点の公表情報に基づいています。補助金の要件・補助額・申請期限は年度や予算状況によって変更される場合があります。最新の情報は国土交通省の公式サイトまたはお住まいの自治体窓口にてご確認ください。本記事は特定の制度の利用を推奨するものではなく、申請の可否や受給を保証するものでもありません。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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