「冬の朝、リビングの窓ガラスが結露でびっしょり。窓際から冷気が降りてきて、暖房をつけても足元が冷える…」
横浜市にお住まいで窓の断熱リフォームを検討しているなら、まず押さえるべきは国の「先進的窓リノベ2026事業」です。要件を満たす場合、1戸あたり最大100万円まで申請できます。一方で、この記事を書いている2026年7月時点では、神奈川県・横浜市の関連制度はいずれも申請受付を終えています。「県と市も併用できる」と書いてある情報は、年度がずれている可能性が高いのでご注意ください。
この記事では、2026年7月時点の公式発表をもとに、横浜市で「いま使える制度」と「もう使えない制度」を切り分け、補助額の考え方から申請の5ステップまで整理しました。まずは補助金診断で自分が対象になるか30秒でチェックしてみてください。
この記事でわかること
- 横浜市で「いま申請できる」窓断熱補助金はどれか
- 先進的窓リノベ2026事業の補助単価と上限100万円の内訳
- 対象/対象外チェックリストと申請の5ステップ
- 内窓と外窓交換の選び方・よくある質問6問
横浜市で使える窓断熱リフォーム補助金【2026年度一覧】
横浜市の戸建て・マンションで窓断熱工事を行う場合、候補になる制度は国・神奈川県・横浜市の3階層に分かれます。ただし、2026年7月時点で新規申請を受け付けているのは国の制度のみというのが実情です。県と市の制度は、それぞれ予算上限に達したこと等を理由に受付を終えています。
ここを取り違えると「県の20万円を見込んで資金計画を立てたのに、そもそも申請できなかった」という事態になります。まずは各制度の現況を確認してください。
| 制度名 | 管轄・窓口 | 補助上限額 | 2026年7月時点の状況 |
|---|---|---|---|
| 先進的窓リノベ2026事業 | 環境省(住宅省エネ2026キャンペーン事務局) | 最大100万円/戸 | 申請可能(予算執行率は約1割) |
| 子育てグリーン住宅支援事業2026 | 国土交通省 | 制度により変動 | 公式サイトで最新の受付状況をご確認ください |
| 令和8年度 神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金 | 神奈川県 | 補助対象経費の1/3または15万円のいずれか低い額 | 2026年6月8日申請分をもって締切済み |
| 令和7年度 脱炭素リノベ住宅推進補助制度 | 横浜市(建築局) | 最大150万円/最大120万円 | 令和7年度制度。申請受付は終了 |
補足を3点。神奈川県の制度は、上限額が15万円です(20万円ではありません)。当初の受付期間は令和8年10月30日までとされていましたが、予算額到達により6月8日で前倒し終了となりました。横浜市の「脱炭素リノベ住宅推進補助制度」は令和7年度の制度で、公式ページに「【※申請受付は終了しました】」と明記されています。令和8年度の同種制度が実施されるかは、本記事執筆時点では公表を確認できていません。
つまり、横浜市でいま窓断熱工事に申請できる補助金は、実質的に国の先進的窓リノベ2026事業です。県・市の制度は例年、年度替わりに新規募集がかかる傾向はありますが、実施の有無・内容は毎年見直されるため、断定はできません。急がない工事であれば、次年度の募集開始を待つ選択肢もあります。詳しくはリフォーム補助金まとめも参考にしてください。
先進的窓リノベ2026事業の補助単価(重要)
国の先進的窓リノベ2026事業は、横浜市民にとって現時点で最も補助額の大きい制度です。2026年度は性能基準と単価が見直されているので、ここをまず押さえておきましょう。
要件は3つあります。第一に、内窓設置の補助対象は熱貫流率Uw1.5以下(S・SSグレード)に限定され、従来の旧Aグレード(Uw1.9以下)は対象外になりました。第二に、1申請あたりの補助額が5万円以上にならないと申請できません。第三に、対象工事の着手日は2025年11月28日以降(遅くとも2026年12月31日まで、予算上限到達時点で終了)です。
| 工事区分 | 大サイズ(2.8㎡以上)の補助額/箇所 | 中サイズ(1.6〜2.8㎡)の補助額/箇所 |
|---|---|---|
| 内窓設置(SSグレード) | 最大14.0万円 | 最大10.0万円 |
| 外窓交換 カバー工法(SSグレード) | 最大26.6万円 | 最大19.0万円 |
| 外窓交換 はつり工法(SSグレード) | 最大36.6万円 | 最大26.6万円 |
| ガラス交換(SSグレード) | 最大4.6万円 | 最大3.4万円 |
2026年度からは4.0㎡以上の「特大サイズ」区分も新設されています。実際の単価はグレード・サイズ・工法の組み合わせで細かく決まるため、金額は必ず公式サイトの一覧表と、業者から提示される見積書の型番で照合してください。
数字だけ見るとはつり工法が圧倒的に有利に見えますが、工事費そのものも高額になるため自己負担額の比較で判断することが重要です。築15年以下のマンションや、サッシ枠の状態が良い戸建てでは、コスパの良い「内窓設置」を選ぶケースが多くなっています。逆に築30年超でサッシの劣化が進んでいる場合は、外窓交換のほうが結露・気密性のトラブルを根本解決できることがあります。
国×県×市の補助金併用シミュレーション
かつて横浜市で紹介されていた「国+神奈川県」の併用パターンは、県側の受付が終わったため2026年7月時点では成立しません。したがって現実的な試算は、国の制度単独で組み立てることになります。
下表は、リビング・寝室・子ども部屋など窓7箇所(合計工事費180万円)を内窓設置でリフォームした場合の試算例です。あくまで目安であり、選定する製品グレード・サイズ・施工内容によって補助額は変動します。
補助上限は1戸あたり100万円ですので、このモデルケース(約88万円)はまだ上限に届いていません。窓の箇所数を増やす、より高性能なグレードを選ぶ、といった追加で補助額を伸ばせる余地があります。反対に、窓の数が多い大型戸建てでは100万円のキャップに当たるため、「上限に収まる範囲でどの部屋を優先するか」を業者と相談する場面も出てきます。
なお、県の制度が再開した場合でも、同一の工事費に対して国と県から二重に補助を受けることは認められません。対象経費が重複しない範囲で組み合わせられるかどうかは、申請前に登録事業者と各窓口の双方に確認してください。工事内容の全体像から検討したい方は、補助金診断で対象制度を洗い出すのが早道です。
対象/対象外チェックリスト
「自分の家は対象になる?」を判断するための簡易チェックリストです。先進的窓リノベ2026事業を中心にまとめました。当てはまる項目が多いほど対象になりやすいと考えてください。
対象になりやすいケース
- 自宅が横浜市内にある(戸建て/マンションどちらも可)
- 既存住宅である(新築・建売の購入直後は原則対象外)
- リフォーム工事の着手が2025年11月28日以降
- 設置する内窓がUw1.5以下のSまたはSSグレード
- 1申請あたりの補助額が5万円以上になる規模
- 補助金登録事業者を通じて申請する
対象外になるケース
- 窓のサイズが補助対象規格(小サイズ未満)に満たない
- 内窓で旧Aグレード(Uw1.9以下)の製品を選んでしまった
- DIYや未登録業者による工事
- 交付決定前に着工してしまった
- 同一工事費で他の国庫補助事業を申請済み
判断に迷う場合は、補助金診断で複数の制度を一度に確認できます。とくに「対象製品か否か」は型番単位で決まっているため、業者から提示される見積書の品番を必ず公式サイトの登録製品リストで照合してください。
判断フロー:自分はどの制度を狙えるか
申請の流れ — 5ステップで解説
窓断熱補助金は、交付決定を受けてから工事に着手するのが大原則です。先に工事を済ませてから申請すると、補助対象外と判断される可能性が高くなります。下のステップに沿って進めれば、初めての方でも迷いません。
ステップ1:登録事業者を選ぶ
先進的窓リノベ2026事業は登録事業者を通じてしか申請できません。横浜市内・川崎市内には多数の事業者が登録されており、見積もり時に「補助金登録番号」を提示してもらいましょう。
ステップ2:見積もり・現地調査
窓のサイズ・箇所数・製品グレードを確定させ、補助金の対象要件を満たすか業者と打ち合わせます。将来の県・市制度の再開に備え、対象経費の切り分け方も相談しておくと安心です。
ステップ3:補助金の交付申請
登録事業者がオンラインで申請します。必要書類は、本人確認書類(運転免許証など)、工事の見積書、住宅の図面(間取り図)、現状の窓写真など。
ステップ4:交付決定通知後に着工
交付決定通知を受けてから工事を開始します。承認前着工は補助対象外になる可能性が高いので、必ず通知を待ちましょう。
ステップ5:完了報告と振込
完了写真・領収書を提出し、問題なければ指定口座に補助金が振り込まれます。申請から振込までの目安は3〜4ヶ月程度。国の予算は執行状況に応じて公式サイトで公開されており、2026年7月時点では約1割の消化にとどまっていますが、年度後半にかけて申請が集中する傾向があります。工事を決めているなら早めの申請が安全です。
内窓と外窓交換、どちらを選ぶ?
「内窓」と「外窓交換」は補助金の対象工事の中でも特に多い選択肢です。それぞれ工事費・工期・断熱効果に違いがあるため、お住まいの状況に応じて選びましょう。マンションの場合は管理規約上、外窓は「共用部」扱いとなり交換できないケースが多いため、内窓設置が現実解になります。
| 比較項目 | 内窓設置 | 外窓交換(カバー工法) |
|---|---|---|
| 工事費の目安(1箇所) | 約8〜15万円 | 約15〜30万円 |
| 工期 | 1箇所あたり約1時間 | 1箇所あたり半日〜1日 |
| 断熱効果 | ◎(二重窓構造) | ◎(窓自体の性能向上) |
| 補助単価(SSグレード大サイズ) | 最大14.0万円 | 最大26.6万円 |
| マンション対応 | ○(専有部扱い) | △(管理規約要確認) |
| 結露抑制効果 | ◎ | ○ |
費用対効果と工期の短さで選ぶなら内窓、サッシの劣化や気密性の根本改善を狙うなら外窓交換、という整理が分かりやすいです。築年数が古い戸建てで「窓を開けるとガタつく」「結露で木枠が傷んでいる」場合は外窓交換のほうが長期的に満足度が高くなる傾向があります。複数の業者で見積もりを取り、補助金込みの自己負担額で比較すると判断しやすくなります。無料見積もり【PR】から補助金対応実績のある業者を探せます。
よくある質問
Q1. 神奈川県の補助金は、もう申請できないのですか?
A. 令和8年度の神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金は、当初10月30日までとされていた受付期間が前倒しされ、2026年6月8日申請分をもって締め切られています。上限額は「補助対象経費の3分の1または15万円のいずれか低い額」です。次年度の実施可否は県の公式ページで最新情報をご確認ください。
Q2. 横浜市の脱炭素リノベ住宅推進補助制度は使えますか?
A. 公式ページに「申請受付は終了しました」と記載されており、令和7年度の制度として受付を終えています。また同制度は断熱等級を一定水準まで引き上げるフルリノベーション型で、窓単独の工事では対象外です。窓だけを検討している方は、国の制度を軸に考えてください。
Q3. 賃貸住宅でも申請できますか?
A. 賃貸住宅の場合、原則として所有者(オーナー)が申請者となり、入居者単独では申請できません。共同住宅を所有する事業者向けの上限額は別途定められているため、公式サイトの交付要件をご確認ください。
Q4. マンションで内窓を設置するのに管理組合の許可は必要ですか?
A. 内窓は専有部の工事として扱われることが一般的ですが、管理規約により事前届出を求められることがあります。工事前に管理組合に確認してください。
Q5. 申請してから補助金が振り込まれるまでどれくらいかかりますか?
A. 申請受付から交付決定まで約1〜2ヶ月、工事完了後の実績報告から振込まで約1〜2ヶ月で、合計3〜4ヶ月が目安です。事業者や時期によって前後します。
Q6. 確定申告で「住宅特定改修特別税額控除」と併用できますか?
A. 補助金で補填された金額を除いた自己負担分について、所得税の特別控除と併用できる場合があります。詳細は税務署または国土交通省の最新案内をご確認ください。
参考・出典
- 先進的窓リノベ2026事業【公式】(環境省)
- 先進的窓リノベ2026事業 事業概要(環境省)
- 先進的窓リノベ2026事業の概要(環境省・PDF)
- 住宅省エネ2026キャンペーン(国交省・環境省・経産省)
- 令和8年度神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金(神奈川県)
- 令和7年度脱炭素リノベ住宅推進補助制度【※申請受付は終了しました】(横浜市)
免責事項
本記事の情報は2026年7月時点のものです。補助金制度は予算執行状況・年度切替・要件変更により内容が変わる場合があります。申請の際は必ず各窓口の最新情報をご確認ください。記載内容は要件を満たす場合の参考額であり、補助金の受給を約束するものではありません。








