窓断熱

二重窓の補助金は最大200万円!2026年度の制度と申請方法

(初出: 2026/4/1・ 約13分で読めます
二重窓の補助金は最大200万円!2026年度の制度と申請方法

「冬の夜、窓辺に立つだけで足元から冷気が忍び寄る」「結露でカーテンの裾が黒カビだらけ」「暖房をフル稼働させても電気代ばかりかさむ」——築20年以上の住まいに共通する悩みの多くは、実は壁や屋根ではなく 窓の断熱性能 が原因です。家の熱の約58%は窓から逃げると言われており、そこを塞ぐ二重窓(内窓)は、1日あれば1部屋ぶん工事が終わる手軽さと、暖房負荷を3〜4割削減する効果で「最も費用対効果が高い断熱リフォーム」として知られています。

2026年度はこの二重窓リフォームを後押しする国の補助金が大幅にアップデートされました。条件を満たせば、国の制度だけで戸あたり最大100万円、自治体補助を重ねれば総額200万円規模の支援を受けられる可能性があります。一方で、2025年度まで通用していた「Aグレードの内窓でも対象になる」という前提は崩れ、製品選定を誤ると1円も補助されないケースが増えています。

30秒で要点: 2026年度の二重窓補助金は、環境省の「先進的窓リノベ2026事業」が中核(戸あたり上限100万円)。これに国交省「みらいエコ住宅2026事業」「長期優良住宅化リフォーム推進事業」、各市区町村の独自補助を併用すれば総額200万円超も視野に入ります。工事着手は2025年11月28日以降、交付申請受付は2026年3月下旬から。先着順で予算消化次第打ち切りのため、まずは補助金診断で適用可能な制度を確認し、登録事業者に早めに見積もりを取るのが最短ルートです。

この記事でわかること

- 2026年度に使える二重窓補助金4制度の比較

- 窓サイズ・性能グレード別の補助金額

- 対象/対象外を1分で見分けるチェックリスト

- 国×自治体の併用シミュレーション3パターン

- 申請の流れ7ステップとつまずきやすい落とし穴

- よくある質問7問

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内窓3社徹底比較: 価格・断熱性能・防音性能を一覧化。 先進的窓リノベ2026 最大100万円で実費を10-20万円に圧縮可。

2026年度に使える二重窓補助金の全体像

窓リフォーム対象工事3パターン

二重窓リフォームに使える主な補助制度は4種類あります。それぞれ管轄省庁・補助上限・併用条件が異なり、「どれか1つしか使えない」と誤解している方が多いのですが、実際は 国の3制度同士でも併用可能なペアがある うえ、自治体補助はほぼすべて上乗せできます。まずは全体像を把握しておくと、見積もりを取った後の打ち合わせで業者と話が噛み合いやすくなります。

制度名 管轄 戸あたり上限 補助方式 併用相性
先進的窓リノベ2026事業 環境省 100万円 定額(窓サイズ×性能) 窓工事に最有力
みらいエコ住宅2026事業 国交省 40〜100万円 定額(部位別) 断熱材・給湯器と相性◎
長期優良住宅化リフォーム推進事業 国交省 80〜160万円 補助率1/3 全体性能向上時のみ
自治体独自補助金 各市区町村 5万〜50万円程度 定額または補助率 ほぼ全制度に上乗せ可

二重窓リフォーム単体で考えるなら、金額メリットが最大の「先進的窓リノベ2026事業」を主軸に据え、足りない部分を自治体補助で補う のが王道です。一方、断熱材の追加や高効率給湯器の入れ替えも一緒に行うなら、みらいエコ住宅2026事業を組み合わせるとトータル補助額が大きくなります。長期優良住宅化リフォームは耐震・劣化対策まで含む全面リノベ向きで、窓だけのリフォームでは要件を満たしにくいため、戸建ての全面改修を検討中の方が候補に入れておく制度です。

2025年度から押さえておきたい主な変更点

2026年度は前年度から複数の重要な制度変更がありました。とくに対象製品グレードの引き上げは、見積もり段階で気づかないと工事完了後に「補助対象外でした」と告げられる事故が起きやすいポイントです。下表で前年比のポイントを確認しておきましょう。

項目 2025年度 2026年度
先進的窓リノベ 戸あたり上限 200万円 100万円
内窓設置の対象グレード Aグレード(Uw1.9以下)以上 Sグレード(Uw1.5以下)以上
子育てグリーン住宅支援事業 同名で実施 みらいエコ住宅2026事業に名称変更
工事着手起算日 2024年11月22日以降 2025年11月28日以降
1申請あたり下限額 5万円 5万円(変更なし)

最大の変更は、内窓のAグレード(Uw1.9以下)が完全に補助対象から外れたことです。住宅設備量販店の店頭やネット通販で安く出回っているAグレード製品を選ぶと、施工費を払っても国からの補助はゼロ。見積書を受け取ったら「Sグレード以上の登録製品か」を最初に確認してください。あわせて、補助上限が200万円から100万円に半減した点も、複数部屋を一気に改修する家庭では事前のシミュレーションが欠かせません。

先進的窓リノベ2026事業の補助単価と対象条件

先進的窓リノベ2026事業は、環境省が所管する「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」の中核制度で、2026年度予算は1,125億円が確保されています。補助額は窓1枚ごとに「サイズ×性能グレード」で決まる定額方式のため、戸建てで窓の数が多い家ほど上限100万円に近づきやすい設計です。

戸建住宅の内窓設置における補助単価(目安)は次の通りです。マンションは別単価が設定されているため、共同住宅の方は登録事業者から最新の単価表を必ず取り寄せてください。

窓サイズ SSグレード(Uw1.1以下) Sグレード(Uw1.5以下)
特大(ガラス2.0㎡以上) 140,000円/枚 100,000円/枚
大(1.4㎡以上2.0㎡未満) 89,000円/枚 64,000円/枚
中(0.8㎡以上1.4㎡未満) 58,000円/枚 41,000円/枚
小(0.2㎡以上0.8㎡未満) 36,000円/枚 25,000円/枚

たとえばリビングの掃き出し窓2枚(特大)+寝室の腰窓3枚(中)+子ども部屋の腰窓2枚(中)の計7枚にSSグレードの内窓を設置するケースだと、140,000円×2+58,000円×5=570,000円が補助されます。これに玄関ドア交換などを足せば、戸あたり上限100万円に近づけることも十分可能です。逆にトイレや脱衣室の小窓だけで申請すると、合計5万円の下限を割り込んで申請できなくなる点に注意してください。

申請が成立するための6条件

先進的窓リノベ2026事業の補助を受けるには、すべての条件を満たす必要があります。1つでも欠けると交付決定が下りません。とくに「登録事業者経由での申請」が条件なので、知り合いの工務店に頼む場合は事前に登録の有無を確認しましょう。

条件 内容
着工時期 2025年11月28日以降に工事着手
完了時期 2026年12月31日までに全工事完了
申請者 登録事業者が施主に代わって申請
製品 性能要件を満たす登録製品(S/SSグレード)
申請額下限 1申請あたり合計5万円以上
住宅区分 既存住宅(戸建て・マンション専有部、賃貸・別荘も可)

申請手続きそのものは登録事業者が代行するため、施主が用意する書類は契約書・工事写真・本人確認書類など限られています。ただし、補助金を実際に受け取るのは事業者で、そのぶんを工事代金から値引きする「相殺方式」が一般的です。契約書の中で「補助金充当後の最終支払額」が明記されているかを必ず確認してください。

対象/対象外を1分で見分けるチェックリスト

「うちの工事は補助対象になるの?」と迷ったとき、最低限ここだけ押さえれば大筋を判断できる項目をまとめました。新築分譲や、まだ完成検査前の住宅は基本的に対象外。リフォーム後の状態を写真で証明できるかも見落としがちなポイントです。

チェック項目 対象 対象外
住宅の種別 既存の戸建て・マンション・賃貸・別荘 新築・建売の引渡し前
工事の着手日 2025年11月28日以降 2025年11月27日以前
内窓のグレード S(Uw1.5以下)/ SS(Uw1.1以下) A(Uw1.9以下)
施工業者 事務局に登録済みの事業者 未登録の業者・DIY施工
申請額の合計 5万円以上 5万円未満
工事写真 着工前・施工中・完了後をすべて撮影 完了写真のみ/撮影なし

このリストで「対象外」が1つでもあれば、その工事は2026年度の補助対象になりません。とくに依頼予定の業者が登録事業者かどうかは、公式サイトの「登録事業者検索」で工事契約前に必ず確認してください。後から登録する制度ではないため、未登録業者で着工してしまうと補助申請の余地が一切なくなります。

国×都道府県×市区町村の併用シミュレーション

窓リフォーム 国×自治体の併用構造

二重窓補助金は単独制度として使うよりも、複数を組み合わせた方が支給総額が伸びます。ここでは典型的な3パターンで総額を試算しました。あくまでモデルケースで、自治体名・補助単価は地域差が大きいため、最終的には補助金診断で居住地ごとの実額を確認してください。

ケース 工事内容 国の補助 自治体補助 補助総額
A: 単身マンション 内窓3枚(中)SSグレード 174,000円 5万円(東京都港区想定) 224,000円
B: 戸建て家族世帯 内窓7枚+玄関ドア交換 約78万円 10万円(横浜市想定) 約88万円
C: 戸建て全面リノベ 内窓10枚+断熱材+給湯器 約170万円(複数制度併用) 30万円(大阪府堺市想定) 約200万円

ケースAのようにマンション専有部の内窓だけでも、SSグレードを選べば20万円超の補助が受けられます。ケースBは典型的な戸建て家族世帯で、玄関ドア交換と組み合わせることで戸あたり上限の100万円近くまで活用しているのが特徴です。ケースCはみらいエコ住宅2026事業や長期優良住宅化リフォーム推進事業も併用する全面改修で、200万円規模に達します。

ただし、国の3制度はすべて同時併用できるわけではなく、同じ工事に対して二重で受給することは禁止 されています。たとえば窓工事は先進的窓リノベ2026事業、給湯器は給湯省エネ2026事業、断熱材はみらいエコ住宅2026事業、というように 「工事ごとに使う制度を分ける」** のが基本ルールです。自治体補助も国制度との重複が認められない自治体があるため、申請前に必ず窓口に確認してください。詳しい全体像はリフォーム補助金まとめで整理しています。

申請の流れ7ステップ

申請は施工業者が代行するとはいえ、施主側が動かなければ進まないステップもあります。とくに「契約前の登録事業者確認」と「着工前写真の撮影」は、抜けると後から取り戻せない致命的なポイントです。

ステップ 期間目安 主な担当 内容
1. 補助金診断 0.5日 施主 適用可能な制度を確認
2. 登録事業者選び 1〜2週間 施主 公式サイトで検索→相見積もり
3. 現地調査・見積もり 2〜3週間 事業者 窓サイズ採寸とグレード選定
4. 契約・着工前写真 当日 双方 補助金充当後の金額で契約
5. 工事 半日〜3日 事業者 内窓設置は1部屋あたり半日程度
6. 交付申請 工事完了後 事業者 写真・書類を事業者が提出
7. 補助金の充当 1〜3か月後 双方 工事代金から値引きまたは振込

この流れの中で、施主が最も気を使うべきは ステップ2と4 です。事業者選びを焦って未登録業者と契約してしまったり、契約書に「補助金不交付の場合は施主が全額負担」と書かれていることに気づかずサインすると、トラブルの原因になります。契約書の特記事項に「補助金が交付されなかった場合の費用負担の扱い」を明記してもらいましょう。

よくある質問

Q1. 賃貸マンションでも申請できますか?

A. 入居者(賃借人)が工事費を負担する場合は対象になります。ただし、原状回復義務との兼ね合いから、事前に管理会社・オーナーの書面同意を取ってください。マンションの管理組合名義での共用部工事も別途対象です。

Q2. DIYで内窓を取り付けても補助は出ますか?

A. 出ません。先進的窓リノベ2026事業もみらいエコ住宅2026事業も、登録事業者が施工し申請する建付けになっています。市販のDIYキットや個人による取り付けは対象外です。

Q3. 内窓だけでなく外窓も交換した方が補助額は増えますか?

A. 工事内容によります。外窓交換(カバー工法・はつり工法)は内窓設置より単価が高い一方、工事費そのものも高額です。費用対効果で見れば内窓設置が優位なケースが多く、複数箇所を一気に施工しやすいというメリットもあります。

Q4. 申請書類は施主が書く必要がありますか?

A. 基本的に登録事業者がほぼすべて作成します。施主は本人確認書類のコピーや、工事完了確認の署名程度を準備すれば問題ありません。

Q5. 補助金はいつ受け取れますか?

A. 多くの場合、工事完了後1〜3か月で事業者に交付され、施主はその金額分を工事代金から値引きされる形で受領します。現金振込ではないケースが大半です。

Q6. 予算が足りなくなったら申請できなくなりますか?

A. 先着順のため、予算消化次第で受付終了となります。2025年度は11月頃までに枠が埋まりました。2026年度も早期終了の可能性があるため、検討中の方は早めに動くことをおすすめします。

Q7. 確定申告で控除との併用はできますか?

A. 併用可能ですが、補助金で値引きされた分は工事費から差し引いた額が控除対象になります。住宅ローン減税や省エネリフォーム減税と組み合わせる場合は税理士に相談してください。

まとめ

二重窓リフォームは、住宅の断熱性能を底上げする最短ルートであり、2026年度は条件を満たせば総額200万円規模の支援を受けられる可能性があります。一方で、対象グレードの引き上げ・上限額の半減・着工日の制限など、前年度より審査が厳しくなった部分も多いのが実情です。

まずは補助金診断で居住地と工事内容に合う制度を絞り込み、登録事業者から相見積もりを取得することが、損をしない第一歩になります。家計と暮らしの両方に効く投資として、検討してみてください。

参考・出典


※本記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています。補助金制度の予算枠・対象要件・受付期間は変更される場合があり、各制度の最新情報は必ず公式サイトおよびお住まいの自治体窓口で確認してください。記載の補助金額は条件を満たす場合の目安であり、すべての世帯・物件で同額が支給されることを保証するものではありません。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
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