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【甲府市】アスベスト除去等|上限400万円の対象と申請

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【甲府市】アスベスト除去等|上限400万円の対象と申請

リフォーム補助金ナビDBに登録されている「甲府市アスベスト飛散防止対策事業(除去等事業)」は、甲府市内におけるアスベスト含有建築物の除去、封じ込め、囲い込みを支援する制度です。アスベストは健康被害のリスクがあるため、その対策は非常に重要ですが、費用が高額になりがちです。

この記事では、この制度を申請者の視点から徹底解説します。単なる制度紹介に留まらず、「自分が対象になるのか」「いくらもらえるのか」「どうやって申請を進めるのか」といった、読者の皆さんの具体的な意思決定に役立つ情報を提供します。特に、アスベスト対策は専門的な知識が必要となるため、「建築物石綿含有建材調査者」の関与など、見落としがちなポイントも詳しく解説していきます。

他のアスベスト対策補助金と比較しても、甲府市独自のこの制度は、地域に密着した手厚い支援が期待できる点が特徴です。ぜひ最後まで読んで、ご自身の状況に合った活用方法を見つけてください。

この制度を30秒で要約 — 💡ポイント解説

「甲府市アスベスト飛散防止対策事業(除去等事業)」は、甲府市が市民の健康と安全を守るために実施している重要な補助金制度です。アスベストの飛散リスクがある建築物にお住まいの方や所有者にとって、費用負担を軽減しながら安全な環境を整備できるチャンスとなります。

  • ひとことで言うと: 甲府市内の建築物からアスベストを除去したり、飛散しないように対策したりする工事費用の一部を、最大400万円まで補助してもらえる制度です。
  • 対象になる人: 甲府市内にアスベスト含有の建築物を所有しており、そのアスベストの除去、封じ込め、または囲い込み工事を検討している方。
  • もらえる金額: 工事にかかる費用(補助対象経費)の3分の2以内で、上限は400万円です。千円未満の端数は切り捨てられます。
  • 気をつけること: 補助金の申し込みは、必ず工事を始める前に行う必要があります。また、建築物石綿含有建材調査者という専門家が関与する工事が条件となります。市税を滞納していないことも重要な要件です。

対象になる人/ならない人 — チェックリスト形式

この補助金制度を活用できるかどうか、ご自身の状況と照らし合わせて確認してみましょう。

  • 甲府市内に建築物がある: 補助の対象となるのは、甲府市内に存在する建築物です。
  • アスベスト含有建材の除去・封じ込め・囲い込み工事を検討している: 吹付けアスベストなど、アスベスト含有建材の飛散防止対策工事が対象です。
  • 建築物石綿含有建材調査者が関与する工事である: 専門家による調査・計画が必須となります。
  • 市税等を滞納していない: 申請者(発注者)が甲府市の市税等を滞納していないことが条件です。
  • 工事着手前に申請を行う: 補助金の申し込みは、必ず工事を始める前に行う必要があります。着工後の申請は認められません。
  • 補助対象経費が確認できる: 補助対象となる工事費用が明確に算出できる見積書などが必要です。
  • 甲府市外の建築物: 甲府市外の建築物は対象外です。
  • アスベスト対策以外のリフォーム工事: 断熱改修やバリアフリー化など、アスベスト対策以外の工事は対象外です。
  • 市税等を滞納している: 市税等の滞納がある場合は、申請ができません。
  • 工事着手後に申請する: 既に工事を始めてしまった場合や、工事が完了している場合は対象外です。
  • 建築物石綿含有建材調査者が関与しない工事: 専門家の関与がない工事は補助対象となりません。
  • 調査費用のみの申請: アスベストの調査費用単独では補助対象になりません。除去等工事と一体として申請する必要があります。

いくらもらえるか — 具体ケース別の試算表

「甲府市アスベスト飛散防止対策事業(除去等事業)」では、補助対象経費の3分の2以内で、上限400万円が補助されます。具体的な工事費用に応じて、いくら補助金がもらえるのかを試算してみましょう。

補助率の基本

  • 補助対象経費の3分の2以内
  • 上限額: 400万円(千円未満切捨)

工事費300万円の場合

  • 補助対象経費: 300万円
  • 補助率3分の2を適用: 300万円 × 2/3 = 200万円
  • 上限額400万円以内: 200万円
  • もらえる補助金: 200万円

工事費600万円の場合

  • 補助対象経費: 600万円
  • 補助率3分の2を適用: 600万円 × 2/3 = 400万円
  • 上限額400万円以内: 400万円
  • もらえる補助金: 400万円

工事費900万円の場合

  • 補助対象経費: 900万円
  • 補助率3分の2を適用: 900万円 × 2/3 = 600万円
  • 上限額400万円以内: 400万円(上限額適用)
  • もらえる補助金: 400万円

このように、工事費用が600万円を超えても、補助金の上限は400万円となります。ご自身の工事計画と照らし合わせて、どれくらいの補助が期待できるか確認してみてください。

申請の流れ — 5〜7ステップ

アスベスト対策の補助金申請は、通常の住宅リフォーム補助金と異なり、専門的な調査や手続きが伴います。計画的に進めることが重要です。

  1. ステップ1: 事前相談と情報収集(所要時間目安: 1週間〜1ヶ月)
    - まずは甲府市役所の担当窓口(まちづくり部まち開発室建築指導課)に連絡し、制度の詳細や最新の要件を確認しましょう。ご自身の建築物が対象となるか、どのような工事が補助対象となるかなどを具体的に相談します。この段階で、専門業者への相談も開始し、アスベスト含有の可能性や対策方法について情報収集を進めます。
  2. ステップ2: 建築物石綿含有建材調査の実施(所要時間目安: 2週間〜1ヶ月)
    - 専門資格を持つ「建築物石綿含有建材調査者」に依頼し、建築物のアスベスト含有状況を詳細に調査してもらいます。この調査結果に基づいて、除去、封じ込め、囲い込みのいずれの対策が最適かを判断し、具体的な工事計画を立てます。
  3. ステップ3: 補助金申請書類の準備・提出(所要時間目安: 2週間〜1ヶ月)
    - 甲府市が指定する申請書に必要事項を記入し、調査結果報告書、工事見積書、建築物の図面、市税の納税証明書など、必要書類を揃えます。書類に不備がないか入念に確認し、工事着手前に甲府市役所へ提出します。
  4. ステップ4: 交付決定通知の受領(所要時間目安: 1〜2週間)
    - 提出された申請書類が審査され、補助金の交付が決定されると、甲府市から「交付決定通知書」が送付されます。この通知書を受け取ってから、工事に着手することが可能になります。通知書が届く前に工事を始めてしまうと、補助金が受けられなくなる可能性があるので注意が必要です。
  5. ステップ5: 工事の実施(所要時間目安: 工事内容による)
    - 交付決定通知書を受け取ったら、計画に基づきアスベスト除去等工事を実施します。工事は、アスベスト対策に関する専門知識と技術を持つ施工業者に依頼し、安全管理を徹底して行ってもらうことが重要です。
  6. ステップ6: 実績報告書の提出(所要時間目安: 工事完了後2週間以内)
    - 工事が完了したら、速やかに工事完了報告書、工事費の領収書、工事前後の写真、アスベスト処理に関する証明書など、実績を証明する書類を甲府市に提出します。
  7. ステップ7: 補助金の受領(所要時間目安: 実績報告承認後1ヶ月程度)
    - 提出された実績報告書が審査され、工事が適切に行われたことが確認されると、補助金が指定の口座に振り込まれます。

アスベスト対策は、健康に関わる重要な工事です。不明な点があれば、遠慮なく甲府市役所や専門業者に相談しながら進めていきましょう。より詳しいリフォーム補助金の探し方は、補助金診断もご活用ください。

他制度との併用可否 — 補助金併用ルール

補助金制度には、他の補助金との併用が認められる場合とそうでない場合があります。特に、国、都道府県、市町村がそれぞれ実施する補助金は、同一の工事に対して重複して受給できないケースがほとんどです。

国(例: こどもエコすまい支援事業、先進的窓リノベ事業など)

  • 併用可否: △ (条件付きで併用可能、または内容による)
  • - 解説: 国の補助金は、住宅全体の省エネ改修などを対象とすることが多く、アスベスト除去単独で対象となることは稀です。もしアスベスト除去と同時に省エネ改修を行う場合でも、同一の工事箇所や費用に対して重複して補助金を受け取ることは原則としてできません。例えば、アスベスト除去費用は甲府市の補助金、窓の断熱改修費用は国の補助金、といった形で、対象工事や費用が明確に区別できる場合は併用が可能なケースもあります。必ず事前に各制度の事務局に確認が必要です。

山梨県(例: 山梨県住宅リフォーム補助金など)

  • 併用可否: △ (条件付きで併用可能、または内容による)
  • - 解説: 山梨県が実施する住宅関連の補助金も、甲府市と同様に、同一の工事や費用に対して重複受給を禁止している場合が多いです。ただし、甲府市の制度がアスベスト除去に特化しているのに対し、県の制度が別のリフォーム工事を対象としている場合は、それぞれ異なる工事に対して申請できる可能性があります。具体的な制度名を確認し、県の担当窓口に問い合わせてみましょう。

甲府市(例: 他の甲府市リフォーム補助金)

  • 併用可否: × (原則として不可)
  • - 解説: 甲府市が実施する複数の補助金制度を、同一の工事に対して重複して申請することは、原則として認められません。例えば、このアスベスト除去補助金と、もし甲府市が別の住宅リフォーム補助金を提供していたとしても、同じアスベスト除去工事に対して両方から補助金を受け取ることはできません。どちらか一方を選択することになります。

併用を検討する際のポイント

  • 対象工事の明確な区別: 複数の補助金を併用したい場合、それぞれの補助金が対象とする工事内容や費用を明確に区別できることが重要です。
  • 事前確認の徹底: 併用を検討する際は、必ず各補助金の担当窓口に事前に問い合わせ、併用の可否について確認を取りましょう。自己判断で申請を進めると、補助金が受けられないなどのトラブルにつながる可能性があります。

リフォーム補助金全体の最新情報や併用ルールについては、補助金まとめも参考にしてください。

よくある質問 — Q&A

アスベスト対策の補助金申請に関して、よくある質問とその回答をまとめました。

Q1: 申請前に工事を始めても大丈夫ですか?

A1: いいえ、工事着手前の申請が必須です。甲府市からの「交付決定通知書」を受け取ってから工事を開始してください。通知書が届く前に工事を始めてしまうと、補助金を受け取ることができなくなる可能性があります。

Q2: どんなアスベスト建材が補助の対象になりますか?

A2: 主に、吹付けアスベストやアスベスト含有建材(レベル1・2建材)の除去、封じ込め、囲い込み工事が対象となります。具体的には、建物の壁や天井、柱などに吹き付けられたアスベストや、アスベストが含有されている可能性のある建材(保温材、耐火被覆材など)が該当します。詳細な対象範囲については、事前相談時にご確認ください。

Q3: 自分でアスベスト調査をしても良いですか?

A3: いいえ、原則として「建築物石綿含有建材調査者」の資格を持つ専門家による調査が必須です。アスベストの有無や種類、飛散リスクの評価には専門的な知識と技術が必要であり、正確な調査が補助金申請の前提となります。ご自身で調査を行うことはできません。

Q4: 申請から補助金受領までどのくらいかかりますか?

A4: 申請準備から補助金受領まで、一般的には数ヶ月かかることが多いです。申請書類の準備に2週間〜1ヶ月、審査・交付決定に1〜2週間、工事期間、実績報告書の提出と審査、そして最終的な補助金振込までにさらに1ヶ月程度が目安となります。余裕を持ったスケジュールで計画を立てることが重要です。

Q5: 賃貸物件でも申請できますか?

A5: はい、可能です。この制度の対象は「市内に存する建築物」であり、発注者が市税等を滞納していないことなどが条件です。賃貸物件の所有者(大家さんなど)がこれらの条件を満たしていれば、申請することができます。ただし、入居者の方との調整も必要になる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

参考・出典

本記事は、以下の情報を基に作成しています。最新の情報や詳細については、必ず公式情報をご確認ください。


免責事項:

本記事は、甲府市アスベスト飛散防止対策事業(除去等事業)に関する一般的な情報提供を目的としています。補助金の申請要件、補助額、申請期間、必要書類などは、年度や予算状況によって変更される可能性があります。また、個別のケースにおける申請の可否や詳細については、必ず甲府市役所 まちづくり部まち開発室建築指導課(電話:055-237-5828)に直接お問い合わせいただき、最新かつ正確な情報をご確認ください。本記事の内容に基づいて発生したいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
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