その他
(初出: 2026/4/30)・ 約7分で読めます
キッチンの工事計画をイメージしたイラスト
キッチンの工事と商品選び

キッチンリフォームの全工程ガイド|工期・食事・仮住まい・追加工事の準備

工事内容に合う補助制度を確認しましょう

住宅・工事・製品の要件や他制度との併用可否は制度ごとに異なります。
申請時期や工事前写真などの要件は制度ごとに異なります。契約前に対象製品・手続きの順序を確認してください。

お住まいの地域と工事内容から対象となる可能性のある制度を確認できます。

キッチンリフォームでは、商品選びと同じくらい、使えない期間の暮らし方を先に決めることが大切です。工事全体の日数、シンク・コンロが使えない日数、家全体の断水時間は別々に確認しましょう。 工程表にこの三つを書いてもらうと、食事・洗い物・仕事・家族の居場所を準備しやすくなります。

この記事では、現地調査から撤去、配管、組立、引渡しまでの流れと、追加工事を防ぐ確認点、住みながら工事をする際の段取りを解説します。確認日は2026年9月25日です。

キッチンリフォームは何日かかる?

LIXILのリフォームQ&Aは、キッチン工事についてプランによるものの3〜5日程度を目安に案内しています。これはすべての工事がその日数で完了する保証ではありません。位置の変更、床や壁の補修、配管の更新、マンションの作業時間などが加わると工程も変わります。LIXILの工事中に使えない期間の案内

工事の種類 工程が増える主な理由 契約前の確認点
同じ位置でキッチンを交換 接続位置の調整、既存下地の補修、機器の変更 使えない設備と日数、壁・床補修を含むか
壁付けから対面など位置を変更 給排水・電気・排気ダクトの移設、床と壁の復旧 配管の通し方、段差や天井下がり、LDKへの影響
間取りやLDK全体も変更 壁の撤去可否、広い内装範囲、複数職種の工程 キッチン以外の部屋も使えない期間、生活区画

同じ大きさの商品へ交換する場合でも、機器の接続条件が前の商品と同じとは限りません。例えばガスからIHに変える場合や、食洗機を追加する場合は、電気や給排水の確認が必要です。反対に、位置を変えない交換でも必ず全面的な配管更新が必要というわけではありません。現地調査で必要な工事を決めた後に、工程と総額を確定する順番です。

工事前|困りごとを整理し、現地調査と見積もりを進める

1.現在の不便を、動作で伝える

収納が少ないという悩みなら、鍋・食器・食品・家電のどれが収まらないかを整理します。作業台が狭いなら、普段の料理で同時に置く物を挙げます。見た目の好みだけでなく、朝に二人で立つ、食洗機へ大皿を入れる、重い鍋をかがまず取りたい、といった動作が分かるとプランを絞りやすくなります。

LIXIL公式の調理道具を取り出す収納の写真

写真:LIXILが紹介するキッチン収納の使用例。収納方式や部材は選ぶシリーズ・プランで異なります。自宅の鍋やボトルの大きさで、収める位置を確認してください。LIXILのキッチン機能紹介

2.現地調査で、見えない条件を確認する

寸法だけでなく、次の条件を確認してもらいます。分からない箇所は見積書に未確定として残し、解体後の判断方法を決めます。

  • キッチンの幅・高さ・奥行き、通路幅、窓・梁・扉との位置関係
  • 給水・給湯・排水の位置と、移動できる範囲
  • レンジフードの排気経路、機器用の電源・ガス接続
  • 壁や床の状態、吊戸棚・収納を固定する下地
  • 商品と廃材の搬出入経路、駐車・資材置場
  • マンションの管理規約、工事申請、共用部の養生と作業可能時間

レンジフードは本体が収まっても、排気経路の変更が難しい場合があります。対面化は、配管や構造、排気の条件とセットで検討してください。撤去できる壁かどうかを、外観だけで判断することも避けましょう。

3.家電の置き場と電源を、発注前に決める

LIXIL公式のキッチンコンセントを使った調理家電の写真

写真:LIXILのキッチンコンセント使用例。コンセントの位置・搭載可否・使える機器は仕様によります。写真と同じ位置へ自由に後付けできることを示すものではありません。LIXILの機能紹介

炊飯器、電子レンジ、ケトル、調理家電をどこで使うかを間取り図に書き込みます。食器棚を置いたらコンセントが隠れる、調理中にコードが通路を横切る、といった不便を発注前に見つけるためです。機器の電源条件や同時使用は電気工事の担当者に確認し、仮設時も延長コードへ多数の家電をまとめないようにします。

4.機器は、工事と収納に影響する条件から選ぶ

設備の機能を決めずにキッチン本体だけを発注すると、必要なキャビネットや電源を後から組み直すことになります。たとえばLIXILノクトで案内される機器にも、次のような違いがあります。これは商品選びが工事へ与える影響の例で、既存キッチンへの後付け適合を保証する表ではありません。

選択例 日々の使い方の違い 工事・収納で先に決めること 向く希望と制約
パナソニック深型食洗機 D96/D97 スライド式で出し入れし、液体洗剤を自動投入 幅45cmの対応キャビネット、給排水・電源 洗剤投入を減らしたい。収納内部の配分は機種に合わせる
ミーレ食洗機 D98 幅45cmのフロントオープン。3段のかご、乾燥時に自動開扉 扉を倒した前方の作業空間と、対応キャビネット かごを分けてまとめたい。乾燥だけのコースはない
グリルレスIH R93 グリルがなく、コンロ下を収納に使う構成 加熱機器の電源と、グリルなし用の収納プラン 魚焼きグリルを使わず収納を優先。従来のグリル調理は別手段が必要

食洗機の正式品番はD96=NP-45KE9APJG、D97=NP-45ME9WPJG、D98=G5844SCI-SUSJG、グリルレスIHのR93=IHC-B3201GLJGです。品番は見積書へ記載し、同じ幅だから機器だけ入れ替えられると判断しないでください。LIXILの食洗機の仕様/加熱機器の仕様

毎日の使い方が決まったら、機器・収納・配管電源を一つの図面で確定してから発注します。食洗機を大きくするなら減る収納の移動先も決め、グリルを省くなら今焼いている料理をどこで調理するか考えます。商品を追加するたびに工期が必ず延びるわけではありませんが、着工後の仕様変更は再手配や関連工事を招きやすいため、見積もり時に機種を絞ることが大切です。

工事中|撤去から試運転までの標準的な流れ

キッチン工事を撤去と状態確認、配管と下地、取付と試運転の順に示した図解

図は大きな作業の順序を示す概念図です。配管の形状や接続位置は現場ごとの施工図に従い、図の通りに施工するものではありません。内装や機器の内容によって、作業の順序が一部前後する場合もあります。

1.養生・設備の停止・既存キッチンの撤去

工事場所だけでなく、玄関からの搬出入経路や残す床・建具を保護します。次に必要な設備を停止し、既存のキッチンを撤去します。養生は解体後に行えばよいものではありません。残す家電・家具の置き場や、廃材の一時置場まで着工前に確認します。

撤去後は、それまで見えなかった壁・床・配管の状態が分かります。水濡れや腐食などが見つかった場合は、写真、必要な補修範囲、追加費用、工程への影響の説明を受けます。緊急対応を除き、金額と内容に合意する前に追加工事を進めない手順を契約時に決めておきましょう。

2.給排水・電気・ガス・下地を整える

新しいキッチンの施工条件に合わせて、配管や電源、排気経路を調整します。必要に応じて壁・床を補修し、取り付ける設備に適した下地を整えます。この段階を飛ばして見た目だけを仕上げると、後から設備を外して直すことになる場合があります。

給排水のどこを更新し、どこを残すのかは、見積書や図面へ残してもらいます。キッチン本体の取付と、配管・電気・ガスなどの関連工事は担当が分かれることがあります。責任者と連絡先を一本化し、接続と確認まで誰が行うかを把握しておくと安心です。LIXILリフォームネットの工事の進め方

3.本体・機器を取り付け、接続・調整する

キャビネット、天板、シンク、加熱機器、レンジフードなどを設置します。必要な接続後に、扉や引き出しの動き、設備の動作、漏れなどを確認します。見た目が完成した日に、すべての設備を使い始められるとは限りません。接続や試運転、接着・シーリング材の養生などを踏まえ、使用開始の時刻を担当者へ確認してください。

工事中の食事・洗い物・居場所を準備する

キッチン工事中は食事の手配、使える水まわり、過ごす場所を準備する図解

三つは同時に準備する項目です。食事を用意できても洗い物ができない、家に居られても工事区画を通らないとトイレに行けない、といった問題を防ぎます。図にある設備が工事中も必ず使えるとは限らないため、工程表と照合してください。

食事は、加熱できる場所と片付けまで決める

外食・弁当・惣菜・宅配などを組み合わせ、家庭に合う方法を決めます。電子レンジや炊飯器を使う場合は、安全に置ける場所と電源、保管する食品の量を確認します。冷蔵庫は工事中も使える場所へ移すのか、搬出入のため一時移動が必要かも相談しましょう。

食費は、普段の食費から増える分を工事以外の予算に入れます。例えば、家族全員で一日2,000円多くかかる状態が5日なら増額は10,000円です。これは暮らし費用を計算するための仮例で、一般的な外食費や施工事例ではありません。家族の人数、食事回数、宅配の有無を入れ替えて見積もれます。

洗い物は、使える水栓と排水の条件を確認する

洗面所を使うなら、食器を安全に洗える広さと衛生、排水の使い方を確認します。油や食べ残しをそのまま流さず、工事中に使えない設備の養生を勝手に外さないようにしてください。洗える場所がない日は、洗い物を減らす食事の選択や使い捨て用品も検討します。

家全体の断水は、キッチンが使えない全期間と同じとは限りません。断水予定の日時を聞き、飲用水やトイレの使用について家庭に必要な準備をします。仮設シンクを希望する場合は、給排水・電源・設置場所・撤去を含む費用を先に見積もってもらいます。

仮住まいは、日数だけで決めない

高齢者、乳幼児、ペットがいることだけで必ず仮住まいが必要とは限りません。大切なのは、音や粉じんから離れた場所、安全な通路、使える水まわり、食事・休息の条件を確保できるかです。

生活条件 住みながら進める検討 仮住まい・一時外出の検討
工事区画と生活区画を分けられ、安全な通路がある ○ 必要性は家庭の事情で判断
水まわりや食事の代替が確保できる ○ 工事の時間帯だけ外出する方法も検討
LDK全体を使えず、音・粉じんを避ける部屋もない △ 工程と区画を要調整 ○
工事区画を横切らないと生活できない × その計画のままは避ける ○ または工事区画を変更

○は検討しやすい、△は条件調整が必要、×はそのままの生活計画では避けたい、という意味です。短い工事でも生活条件が整わなければ一時移動を考え、長めの工事でも安全な別区画が使えれば住みながら進められる場合があります。LIXILの住みながらの工事に関するQ&A

費用は、商品だけでなく周辺工事と暮らしも含める

LIXILは施工事例を100万円未満、100〜200万円未満、200万円以上の区分で紹介しています。これは実際の事例を探す目安で、同じ工事が全国どこでも同額になる保証ではありません。位置や間取りを変える工事と、同じ位置での商品交換を分けて、近い条件の事例を見るのが役立ちます。LIXILのキッチンリフォーム事例と費用

見積もりでは、本体・機器、撤去と処分、配管・電気・ガス、壁床の補修、養生と搬出入を分けます。別途工事と書かれている場合は、何が別で、いつ金額が決まるのかを質問してください。価格の安さを比べる前に、型番・台数・工事範囲・税込表示を揃えることが大切です。

解体後の追加費用は、全国一律の定額ではありません。起こり得る追加作業、概算の考え方、承認を得る方法、上限を超える場合に中断できるかを相談します。仮住まい・増える食費・荷物の保管は工事見積もりに入らないこともあるため、家計の総予算では別枠にします。

補助金を利用したい場合は、交換するキッチン一式ではなく、採用する設備・工事内容・申請条件を確認します。受給が未確定の金額を当然の値引きとして予算から引かないでください。制度の整理はリフォーム補助金2026の解説を確認し、契約や着工前に申請の順序を施工会社とすり合わせます。

引渡し|その場で使い、記録と窓口を受け取る

完成写真だけでは、設備が正常に使えるかまでは分かりません。担当者の立会いで操作し、不具合があれば箇所と対応期限を記録します。

  • 水栓の出水・止水、排水、収納内部などに漏れがないか
  • 加熱機器、レンジフード、食洗機など採用した機器の動作と使い方
  • 扉・引き出しの開閉、隣の機器や壁との干渉
  • 発注した品番・色・部材と仕上がりの一致、傷や未施工箇所
  • 商品と工事それぞれの保証、説明書、修理を依頼する連絡先
  • 使用開始時刻、普段の手入れ、避ける洗剤や道具

請求内容に追加工事がある場合は、合意した記録と照合します。小さな調整を後日行うときも、口頭だけで終わらせず、いつ誰が対応するのかを残してください。

よくある質問

工事中、家全体の水がずっと止まりますか?

必ずしもそうではありません。キッチンだけを使えない期間と、接続作業などで必要な断水の時間帯を分けて確認します。ほかの水まわりが使えるかも、工程表で確かめてください。

毎日、家にいなければいけませんか?

立会いが必要な日と不在でも進められる日を、施工会社と事前に決めます。鍵の管理、当日の連絡先、追加工事の判断に必要な連絡方法を共有しておきましょう。

仮設キッチンは必ず用意してもらえますか?

現場と会社の対応によります。設置場所だけでなく、給排水や電源、搬入・撤去を含めて相談します。用意できない場合は、食事と洗い物の代替を別々に準備してください。

工事中に食洗機を追加したくなったら?

発注後は商品の変更、電源や配管、キャビネットの条件が変わる可能性があります。変更できるか、追加費用と日程がどう変わるかを確かめ、了承してから進めます。生活で欲しい機能は、できるだけ見積もり・発注前に具体化しましょう。

工程表で使えない設備を確かめ、工事と暮らしの両方を準備することが、無理なくキッチンを入れ替える近道です。 着工前の家の片付けや近隣への連絡は、リフォーム着工前の準備ガイドも参考にしてください。

工事内容に合う補助制度を確認しましょう

住宅・工事・製品の要件や他制度との併用可否は制度ごとに異なります。契約前に対象製品・手続きの順序を確認してください。

無料で補助金を診断する

━━ この記事の監修体制 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

編集部の保有資格

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

補助金対応の業者から無料で一括見積もり

リフォーム業者を最大3社まで無料で一括比較できるサービス。同じ工事でも業者によって数十万円の差が出ることがあり、相見積もりで適正価格を把握できます。「安心」を重視した審査済みの加盟店のみ紹介されるので、初めての方でも比較しやすいのが特徴です。

無料で見積もりを比較する →
完全無料|最大3社を比較|しつこい営業なし

【PR】広告 | 提携先の見積もりサービスに遷移します