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【埼玉県富士見市】既存住宅耐震改修補助金|上限100万円対象

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【埼玉県富士見市】既存住宅耐震改修補助金|上限100万円対象

30秒で要点|富士見市の耐震改修補助とは

埼玉県富士見市の「既存住宅耐震改修工事費補助金」は、市内にある古い住宅の耐震性能を引き上げる工事に対し、市が費用の一部を負担する制度です。対象は耐震診断・耐震設計・耐震改修工事で、戸建住宅は工事費の5分の4以内・上限100万円、分譲マンションは戸数×50万円・全体上限2,500万円という大型枠が設定されています。

リフォーム補助金ナビDBに登録されている本制度(富士見市・耐震カテゴリ)は、関東圏の市町村耐震補助の中でも戸建補助率が高い水準にある点が特徴です。多くの自治体は「工事費の2分の1〜3分の2」が一般的ですが、富士見市は「5分の4」という高い負担率を採用しています。

💡 ここがポイント

100万円の工事を行う場合、自治体によって「補助50万円」と「補助80万円」の差が生まれます。富士見市は後者にあたるため、市内に該当家屋がある方にとっては他地域からの工事よりも大きく自己負担を圧縮できる可能性があります。

⚠️ 注意

補助率と上限額は工事費・建物形態・対象工事の組合せで決まります。「必ず80万円もらえる」ではなく「要件を満たせば80万円が上限として申請可能」と理解してください。

まずは自分が使える補助金を把握したい方は補助金診断で住所と工事内容を入力すると、本制度を含む候補を一覧で確認できます。


似た制度との違い|なぜこの制度を取り上げるか

耐震改修関連の補助は国・県・市の3層構造になっており、混同されがちです。富士見市の本制度を理解する前に、近隣・上位の制度との関係を整理します。

制度名 主体 対象 上限・補助率 富士見市本制度との関係
既存住宅耐震改修工事費補助金 富士見市 市内の戸建・分譲マンション 戸建80%・100万/戸建、マンション戸数×50万 本記事の主役
埼玉県地震災害対策事業費補助 埼玉県 県内市町村への間接補助 市町村経由で活用 富士見市の財源の一部に活用
長期優良住宅化リフォーム推進事業 国(国交省) 全国の住宅 補助上限100〜250万円/戸 本制度との併用可能性あり(後述)
住宅・建築物安全ストック形成事業 国(国交省) 自治体経由 自治体補助の補強 本制度の制度設計の根拠

リフォーム補助金ナビが本制度を取り上げる理由は、「全国平均を上回る補助率を持つにもかかわらず、申請動線が見えにくい」点にあります。県や国の制度は耳にしても、地元市の高補助制度を知らずに自費で工事した、というケースが耐震改修では実際に発生しています。


対象になる人/ならない人|事前チェックリスト

申請前に自分が対象者要件を満たすかを確認するためのチェックリストです。以下のうち、申請者要件はすべてYESである必要があります。

✅ 申請者の要件チェック

  • [ ] 富士見市内に住所がある(住民票が市内)
  • [ ] 申請住宅は本人、または一親等以内の親族(親・子・配偶者の親)が所有している
  • [ ] その住宅に申請者が居住している
  • [ ] 市税(市民税・固定資産税など)の滞納がない
  • [ ] 分譲マンションの場合、管理組合等の決議が取れている

✅ 工事・施工者の要件チェック

  • [ ] 工事内容が「地震災害対策工事」(耐震診断・設計・改修工事)に該当する
  • [ ] 施工する事業者が建設業許可を取得済みである
  • [ ] 工事着手前に申請する(事後申請は不可となる自治体がほとんど)

❌ 対象外となりやすいケース

下記に当てはまる場合は、本制度の対象外となる、または別制度の検討が必要です。

  • 市外居住で市内の親戚宅を改修するケース(住所要件NG)
  • 賃貸マンション・賃貸アパートの貸主による改修(居住要件NG)
  • 市税の滞納がある状態での申請(要件NG)
  • 着工後・支払い後に補助金を知って申請したケース(事後申請は原則対象外)
  • 耐震性能向上を伴わない美装リフォーム単独の工事

💡 判断に迷ったら

「親族所有」「居住実態」「税の納付状況」のいずれかが微妙な場合は、申請書類を出す前に建築指導課(049-252-7127)へ電話確認するのが最も確実です。書類差戻しによる工期遅延を防げます。


いくらもらえるか|ケース別試算

補助率と上限額は文章で読んでもイメージしにくいため、想定される工事費別にシミュレーションします。

ケース別補助金額シミュレーション(戸建住宅)

想定工事費 補助率(5分の4以内) 上限適用 実際の補助見込み 自己負担額
50万円(耐震診断+部分補強) 40万円 上限内 約40万円 約10万円
80万円(壁面補強・基礎部分補強) 64万円 上限内 約64万円 約16万円
125万円(耐震改修フル工事) 100万円 上限到達 約100万円 約25万円
200万円(大規模耐震改修) 160万円 上限超過 約100万円(上限) 約100万円

ポイント:工事費が125万円付近で「補助率と上限がちょうど一致」します。それ以上の工事費にすると、自己負担割合が急増する構造です。耐震改修の見積もりをこの境界付近で組むと費用対効果が最大化されます。

分譲マンションの試算

10戸のマンション全体で耐震改修1,000万円を実施する場合:

  • 戸数×50万円 = 500万円(戸数枠)
  • 工事費の3分の1以内 = 約333万円
  • いずれか低い額が適用される運用が一般的なため、補助見込みは約333万円が目安となります(具体額は申請時に建築指導課で確認)。

補助率の構造図解

戸建住宅における補助金額の決まり方を視覚化します。

戸建住宅|補助金額の決まり方

STEP 1 対象工事費を確定する

耐震診断・設計・改修の費用合計

STEP 2 工事費 × 80%(5分の4)を計算

補助率を掛けた仮の補助額

STEP 3 100万円と比較し、低い方を採用

これが交付見込み額

補助交付額(最大100万円)


申請の流れ|着工前後で何をするか

耐震改修補助は「工事前申請+工事後実績報告」の二段階構造を取るのが一般的です。富士見市の本制度も同じ流れになると想定されます(最終的な提出様式・順序は建築指導課で要確認)。

申請の流れ|6ステップ

① 耐震診断 現状の耐震性能を評価。診断結果報告書を取得

② 耐震設計 補強が必要な箇所と工法を設計、見積もり取得

③ 交付申請(着工前) 申請書・見積書・図面・住民票・納税証明等を建築指導課へ提出

④ 交付決定通知の受領 通知書受領後に着工。決定前の着工は補助対象外

⑤ 工事実施・完了 建設業許可業者による施工、工事写真を保管

⑥ 実績報告・補助金交付 完了報告書・領収書・写真を提出、確定額が振り込まれる

ℹ️

特に注意したいのは④の前に着工してはいけない点です。「先に工事を始めて、補助金は後から申請」というやり方は耐震改修補助では原則認められません。リフォーム会社に「補助金を使う前提です」と伝え、見積もり段階から申請スケジュールを組み立ててもらいましょう。


他の補助金との併用可否

耐震改修は単独工事よりも「断熱・水回り改修と同時に行う」ケースが多いため、併用できる制度があると総額の自己負担を大きく圧縮できます。代表例を整理します。

併用可能性のある主な制度

  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国):耐震+省エネ+劣化対策をパッケージで実施する場合、国の補助金と市の耐震補助を別々の費用区分で申請できる場合があります。
  • 住宅省エネ2025キャンペーン関連(国):窓・断熱・給湯器の改修部分は国補助、耐震部分は市補助という切り分けで併用できる可能性があります。
  • 介護保険による住宅改修費:手すり設置・段差解消などは介護保険、耐震は市補助、と費用区分が異なれば併用しやすい構造です。

併用時のチェックポイント

  1. 同一工事費に複数補助は不可:1つの工事費に対して国補助と市補助を二重計上することは認められません。「対象工事の費用区分を分ける」のが鉄則です。
  2. 交付決定の順序:先に交付決定を受けた制度の条件が後発制度の判定に影響することがあります。
  3. 書類の二重作成:併用する場合は提出書類が増えます。設計事務所・施工会社の事務工数も見積もりに含めましょう。

⚠️ 必ず事前確認を

併用可否は年度・運用の細部で判断が分かれるため、「併用したい制度名を全部リスト化して建築指導課に持参・電話する」のが最も確実です。一括で可否回答を得られるとスケジュールも組みやすくなります。

国・県・市の補助金を体系的に把握したい方は補助金まとめ2026も合わせてご確認ください。


申請前に押さえておきたい注意点

耐震改修補助で読者の意思決定が遅れる典型パターンを整理します。

  • 予算上限到達のタイミング:本制度は「通年/予算上限まで」の運用です。年度後半は枠が逼迫する可能性があるため、診断段階から早めの動き出しを推奨します。
  • 施工者選定の制限:建設業許可を持つ事業者のみが対象。地域の老舗工務店でも、許可番号を確認してから契約するのが安全です。
  • 耐震基準の判定:改修後に「現行の耐震基準を満たす設計」となっていることが補助の前提です。診断結果と設計内容が連動していることを確認してください。
  • マンションの管理組合決議:分譲マンションは個人申請ではなく管理組合経由となるため、総会決議のスケジュールを逆算する必要があります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 親が所有し、私が住んでいる家でも申請できますか?

A. 「本人または一親等以内の親族(親・子・配偶者の親)が所有する住宅に居住している」が要件です。親所有・本人居住・本人申請のパターンは要件を満たし得ます。最終判定は申請時の書類で確認されるため、登記簿や住民票で関係を示せるよう準備するとスムーズです。

Q2. 耐震診断だけ受けて、改修はしない場合も補助対象ですか?

A. 制度上の対象工事は「地震災害対策工事の実施(診断・設計も含む)」とされており、診断単独の補助申請可否は窓口での確認が必要です。診断を起点に改修まで進めるかを早めに判断するのが、補助活用の観点では効率的です。

Q3. 工事会社は富士見市内の業者でなければいけませんか?

A. 制度上の要件は「建設業許可を受けた事業者」であり、市内業者限定とは明記されていません。ただし市内業者の方が市制度の運用に慣れており、書類対応がスムーズになる傾向はあります。

Q4. 補助金はいつ振り込まれますか?

A. 一般的には工事完了後の実績報告→確定額の決定→指定口座への振込という流れで、工事完了から1〜数か月後となるケースが多いです。工事費は一旦自己資金で支払う必要があるため、つなぎ資金の準備も検討してください。

Q5. 申請が不採択になることはありますか?

⚠️

A. 要件を満たしていても、書類不備や予算上限到達のタイミングによって採択時期がずれることがあります。事前に建築指導課で書類チェックを受けることで、不備による戻りを最小化できます。


まとめ|本制度の活用判断

富士見市の既存住宅耐震改修工事費補助金は、戸建で補助率80%・上限100万円という関東圏でも厚めの内容です。古い家にお住まいの方や、親族の家を耐震化したい市民にとって、自己負担を大幅に圧縮できる可能性があります。

検討フローとしては、

  1. 自宅の築年数・現状の耐震性能を確認する
  2. 補助金診断で本制度を含む候補を一覧化する
  3. 建設業許可を持つ施工会社に概算見積もりを依頼する
  4. 着工前に建築指導課で書類確認のうえ交付申請する

の順で進めると、無駄なく制度を活用できます。

今すぐ自分の地域・工事内容で使える補助金を確認したい方は補助金診断からスタートし、制度全体像を把握したい方は補助金まとめ2026を参照してください。


参考・出典

免責事項

本記事はリフォーム補助金ナビDBに登録された情報および公的データベースの掲載内容(取得時点)を基に編集したものです。補助金制度は年度・予算・運用方針により条件が変更されることがあります。実際の申請にあたっては、必ず富士見市建築指導課または公式ページにて最新情報を確認してください。本記事の情報により生じた一切の損害について、編集部は責任を負いかねます。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
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