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【岐阜市】住宅耐震改修補助|上限70万円の対象と申請

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【岐阜市】住宅耐震改修補助|上限70万円の対象と申請

この記事で分かること(30秒サマリー)

岐阜市にお住まいで「実家が古い木造で揺れが心配」「耐震リフォームしたいけれど自己負担が重い」と感じている方へ。岐阜市住宅耐震改修促進事業は、旧耐震基準(1981年5月以前)の木造住宅を対象に、耐震改修工事費の一部を補助する市の単独制度です。リフォーム補助金ナビDBに登録された本制度(id=267 / 区分: city / 対象工事: earthquake)の登録データでは、上限70万円・補助率1/2 が設定されています。

💡 本記事の差別化ポイント

国の長期優良住宅化リフォーム推進事業や、岐阜県の県単位制度を扱う記事とは異なり、本記事は 「岐阜市民が、岐阜市の窓口で、市単独の耐震補助を受けるためだけ」 に必要な情報に絞って解説します。県の制度や所得税の住宅耐震改修特別控除との 併用可否の整理 も含めています。

岐阜市は濃尾平野の北端に位置し、過去に濃尾地震(1891年)の震源域に近接した歴史を持つエリアでもあります。南海トラフ巨大地震の被害想定でも県内に大きな揺れが見込まれており、市が耐震化を急ぐ背景には、こうした地域固有のリスクが横たわっています。

まず自分の家・自分の予算で使えるかを確認したい方は、補助金診断で住所と工事内容を入れると候補制度を絞り込めます。全国・全工事種別の俯瞰は補助金まとめを参照してください。


制度の全体像(早見表)

項目 内容(DB登録ベース)
制度名 岐阜市住宅耐震改修促進事業
実施主体 岐阜県岐阜市
対象工事 木造住宅の耐震改修工事
補助率 工事費の1/2
上限額 70万円
対象住宅 旧耐震基準(1981年5月31日以前着工)の木造住宅
受付期間 通年(予算上限まで)
関連補助 耐震診断補助が別枠で用意される場合あり
問合せ先 岐阜市役所代表(058-265-4141)住宅関連部署へ取次

※年度途中で要綱が更新される可能性があります。実際に申請する前に、必ず岐阜市公式サイトと窓口で最新情報をご確認ください。


対象になる人 / ならない人(チェックリスト)

「うちは使えるのか?」を最短で判定するためのセルフチェックです。4つすべてに「はい」と答えられる方は対象になる可能性が高いと整理できます。一つでも「いいえ」がある場合は窓口に相談してから動くと無駄足を防げます。

✅ 対象になりやすい人

  • [ ] 岐阜市内に対象となる住宅がある(住民票が市内であることが求められる場合あり)
  • [ ] その住宅が 1981年5月31日以前に着工された木造住宅である
  • [ ] 自己居住用、または親族が居住する住宅である
  • [ ] 市税の滞納がない

❌ 対象になりにくい・要相談の人

  • [ ] 1981年6月以降に着工した「新耐震基準」の住宅 → 一般には対象外
  • [ ] 鉄筋コンクリート造・鉄骨造マンション → 木造単独制度のため通常対象外
  • [ ] 賃貸用アパート・店舗のみで使用している建物 → 居住用要件で外れることが多い
  • [ ] すでに耐震診断で「上部構造評点1.0以上」と判定された住宅 → そもそも改修不要
  • [ ] 工事に着手した後で申請しようとしている → 着工前申請が原則
ℹ️

特に最後のポイントは要注意です。ほとんどの自治体の耐震改修補助は「契約・着工前の事前申請」が条件になっており、勢いで工事を発注した後に申請しようとして対象外になる事例が後を絶ちません。


いくらもらえるか(ケース別シミュレーション)

「補助率1/2・上限70万円」の枠の中で、工事費の規模によって実際の手取りがどう変わるかをシミュレーションします。一般的な木造戸建て(30坪程度)の耐震改修工事費は 120万円〜250万円 がボリュームゾーンとされており、その範囲で4ケース試算しました。

ケース 工事費(税込) 補助率1/2の額 上限70万円との比較 実際の補助額 自己負担
A 100万円 50万円 上限内 50万円 50万円
B 140万円 70万円 ちょうど上限 70万円 70万円
C 200万円 100万円 上限超過 70万円 130万円
D 300万円 150万円 上限超過 70万円 230万円

ここから読み取れる意思決定の勘所は次のとおりです。

  1. 工事費140万円ラインで補助の費用対効果が最大化する。これを超えた分は自己負担率がじわじわ上がる
  2. 200万円を超える大規模改修になる場合、後述の 県・国の制度や所得税控除と組み合わせる前提で予算組みすべき
  3. 100万円を切る軽微な工事は、補助上限よりも「上部構造評点1.0以上を達成できる工事内容になっているか」のほうが重要

工事費の見積もりを取る前に、まず耐震診断で どの程度の補強が必要か を把握しないと、上の表のどの行に自分が当てはまるかも見えません。次節の申請フローでも、診断を起点に置いています。


申請の流れ(フロー図)

岐阜市の耐震改修補助は「耐震診断 → 改修計画 → 事前申請 → 工事 → 実績報告 → 補助金支払」の順に進むのが一般的です。下図のように 6ステップ で整理しておくと、業者との打ち合わせの場でも迷子になりません。

①耐震診断
②改修計画作成
③事前申請(交付申請)
④交付決定
⑤工事契約・着工・完了
⑥実績報告・補助金請求

★ ③の交付決定が出る前に契約・着工すると、補助対象外になる場合があります

各ステップでよくある失敗と対処を整理しました。

  • ①耐震診断:市の耐震診断補助を併せて活用できる場合があります。改修より先に「無料または低額で診断できる枠」を確認するのが鉄則です
  • ②改修計画:補助対象は通常「上部構造評点1.0未満を1.0以上に引き上げる工事」。耐震性能向上に寄与しない内装工事は対象外になりやすい
  • ③事前申請:書類の整備に2〜4週間かかるのが一般的。繁忙期は予算枠が早期に埋まる懸念があるため、年度の早い時期に動くほど有利
  • ⑥実績報告:領収書・工事写真・完了検査結果の保管必須。後から「写真がない」で減額されないよう、施工業者と最初に合意しておく

「一連の流れを丸ごと見える化したいので業者から提案を取りたい」という方は、見積もりの前段で 耐震改修の経験社数 を比較しておくのが安全です。


他制度との併用可否

岐阜市の本制度を中心に、想定される併用パターンを整理します。

併用先 想定される取り扱い 注意点
岐阜県の住宅耐震関連補助 上乗せ可となる場合あり 同一工事への二重補助は不可とされることが多く、市・県・国で「対象工事の切り分け」が必要
国の長期優良住宅化リフォーム推進事業 工事内容が重複しなければ併用余地 認定基準・申請主体が異なり、書類量が大きく増える
所得税の住宅耐震改修特別控除 補助金を差し引いた自己負担分が控除対象になり得る 翌年の確定申告で適用。給与所得者でも申告必須
固定資産税の減額措置 耐震改修後一定期間の減額制度がある 工事完了後3か月以内などの届出期限あり
介護保険の住宅改修費 手すり等の対象工事は別枠で支給可 耐震補強工事自体は介護保険の対象外

ポイントは、「同じ工事費を二重に補助対象にできない」 という大原則です。たとえば耐震壁の補強工事費を市の補助対象にしながら、同じ工事費を県の補助対象にもすることは通常できません。一方で、「耐震改修は市」「断熱改修は国の別制度」といった 工事項目ごとの切り分け であれば併用余地が出てきます。

このあたりの組み合わせは年度・自治体によって運用が変わりやすいので、自分のケースに最適な組み合わせは補助金診断で候補を出した上で、市の窓口で最終確認してください。


申請に必要な書類(一般的な構成)

  • 交付申請書(市指定様式)
  • 耐震診断結果報告書
  • 改修工事計画書・工事費見積書
  • 改修後の評点を示す計算書
  • 建物の登記事項証明書または固定資産税課税明細
  • 申請者本人確認書類・市税の納税証明書
  • 工事写真(着工前・施工中・完了)

書類の多さに戸惑う読者が多いのですが、①〜④は耐震改修の経験がある工務店であれば標準セットで作ってくれるものです。逆に、見積もりの段階で「補助金申請の書類は施主側でお願いします」と言う業者は、耐震改修の経験が浅い可能性があります。


よくある質問

Q1. 賃貸に出している実家でも対象になりますか?

岐阜市の耐震改修補助は 「自ら居住する住宅」 または親族の居住など居住要件があるのが通例です。完全に賃貸用としてのみ使用している建物は対象外となるケースが多いとされています。空き家であっても、改修後に自分や親族が居住する計画であれば対象になり得るため、窓口に状況を具体的に伝えて判定を受けるのが確実です。

Q2. 1981年6月以降に建てた家ですが、本当に対象外ですか?

本制度は「旧耐震基準」、すなわち1981年5月31日以前の着工を要件としています。それ以降に着工した「新耐震基準」の住宅は基本的に対象外です。ただし、新耐震基準であっても2000年6月以前の木造住宅は接合金物の規定強化前で、別枠の補助制度が存在する自治体もあります。岐阜市での扱いは年度ごとに変動する可能性があるため、年式を伝えた上で問合せてみてください。

Q3. 工事はもう契約してしまいました。今から申請できますか?

多くの自治体の耐震改修補助は 「交付決定前の契約・着工」を不可 としています。すでに契約・着工済みの工事は対象外になる可能性が高いです。ただし、工事内容を切り分けて未着手部分のみを申請対象にできるケースもあるため、契約書・工程表を持って早めに窓口で相談してください。

Q4. 耐震診断の費用も補助されますか?

岐阜市では耐震診断に対しても別枠の補助制度が用意される場合があります。改修補助とは別の予算・別の申請が必要となるため、改修工事の前段階で「診断補助 → 改修補助」と二段階で活用するのが王道です。診断補助を使わずに改修補助だけ受ける選択肢もありますが、コストパフォーマンスを考えると診断補助から始める方が合理的です。

Q5. リフォームと一緒に水回りも直したい場合、その分も補助されますか?

本制度は 耐震性能の向上に直接寄与する工事 が対象です。耐震壁の追加、基礎補強、屋根の軽量化など耐震評点を上げる工事は対象になり得る一方、キッチン・浴室・トイレといった設備の更新工事自体は対象外です。ただし、耐震改修と同時に水回りリフォームを行う場合、別の補助制度(介護保険の住宅改修費、子育て・省エネ系補助等)と組み合わせて自己負担を圧縮する余地があります。


まとめ — 動き出すための3ステップ

  1. 要件のセルフチェック:本記事のチェックリストで対象になり得るかを確認
  2. 耐震診断の予約:岐阜市の診断補助の有無を確認した上で予約
  3. 業者選定と事前申請:耐震改修経験のある複数業者から見積もりを取り、交付決定後に契約・着工

補助金診断で30秒の入力をすれば、岐阜市以外の県・国の制度も含めた候補が一覧で出ます。全国の制度を俯瞰したい場合は補助金まとめからどうぞ。


参考・出典

  • 岐阜市公式サイト
  • 岐阜市役所代表電話:058-265-4141(住宅関連部署へ取次)
  • リフォーム補助金ナビ自社DB登録データ(id=267 / 区分: city / 対象工事: earthquake / 上限70万円 / 補助率1/2)

免責事項

本記事は、リフォーム補助金ナビが独自に保有する補助金データベースおよび岐阜市公式サイトの公開情報をもとに執筆しています。補助制度の要綱は年度ごとに変更される可能性があり、本記事の内容が実際の運用と異なる場合があります。申請・契約の意思決定にあたっては、必ず岐阜市の所管窓口にて最新の要綱・予算状況・対象要件をご確認ください。本記事は特定の制度の受給を保証するものではなく、断定的な助言を行うものではありません。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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