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【茨城県2026年版】エコキュート補助金|制度一覧と申請方法

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【茨城県2026年版】エコキュート補助金|制度一覧と申請方法

茨城県内では、住宅向けのエコキュート補助金を県全体で出している制度はありません。一方で、つくば市・常陸太田市・美浦村など複数の市町村が独自の上乗せ制度を運用しており、さらに国の「給湯省エネ2026事業」と併用できれば、合計で10万円〜14万円程度の補助になるケースも見られます。本記事では、2026年度(令和8年度)に茨城県在住の方が活用できる制度を、申請窓口・受付期間・予算規模まで含めて整理します。

30秒でわかる茨城県のエコキュート補助金(2026年度)

30秒でわかる茨城県のエコキュート補助金(2026年度)
  • 茨城県独自の住宅向けエコキュート補助金は2026年度時点で確認できません。住宅補助金は市町村単位で運用されています
  • 国の「給湯省エネ2026事業」で、エコキュート1台あたり7万円〜最大14万円の補助
  • 市町村上乗せは、つくば市5万円/常陸太田市3万円/美浦村5万円など、最大5万円程度が中心
  • 茨城県北部(常陸太田市・大子町・北茨城市など)の山間部は冬季の冷え込みが厳しく、寒冷地仕様エコキュート(−25℃対応)が推奨されるエリアあり
  • 申請は設置前の手続きが原則(特につくば市は事前申請型)。工事業者と二人三脚で進めるのが安全

💡ポイント:茨城県は太平洋側で冬の日照が安定しているため、太陽光発電+エコキュート(昼間沸き上げ)の組み合わせで電気代を抑える運用がしやすい県です。補助金活用と同時に運転モードも見直すと効果が二重に出ます。

まずは 補助金診断 で、お住まいの市町村と工事内容に合わせた制度を3分で確認できます。

茨城県は「県独自の住宅補助金」がない代わりに市町村と国でカバーする県

茨城県の県庁が所管する省エネ補助金は、住宅向けではなく事業者向けの「中小規模事業所省エネ対策設備導入補助金」が中心です。これは茨城県県民生活環境部環境政策課 地球温暖化対策グループが担当する制度で、「茨城エコ事業所」に登録した工場・事業場が対象、補助率は設計費・設備購入費・工事費の3分の1以内、補助上限は100万円未満となっています。住宅のエコキュート交換には使えませんが、店舗併用住宅や賃貸オーナーで省エネ診断を受けている場合は、別枠で活用できる可能性があります。

住宅向けについては、国の給湯省エネ2026事業+市町村独自補助+県内市町村の住宅省エネ関連加算の3階建てで考えるのが基本構造です。茨城県は常磐・水戸・つくばエクスプレス沿線で住宅供給が活発なエリアと、県北の人口減少地域とで施策のスピード感が異なるため、お住まいの市町村ごとに直接確認することが欠かせません。

茨城県地域特有の事情:エコキュート選びで気をつけたいポイント

茨城県は南北に長く、地域差が大きい県です。エコキュート導入で押さえておきたい固有の事情を整理しておきます。

1. 県北山間部の凍結対策:常陸太田市の里美地区、大子町、北茨城市の山側は、最低気温が−10℃前後まで下がる日が冬季に複数回発生します。一般地仕様(耐寒−10℃まで)では配管凍結リスクが高く、寒冷地仕様(−25℃対応)が推奨されます。本体価格が3〜5万円程度上がりますが、長期で見ると故障リスクとランニングを抑えられます。

2. 沿岸部の塩害:日立市・ひたちなか市・大洗町・神栖市・鹿嶋市など海岸線から1km以内のエリアでは、塩害仕様(耐塩害仕様もしくは耐重塩害仕様)が推奨されます。一般仕様で設置すると外装腐食の進行が早く、5〜7年で外装交換が必要になるケースも報告されています。

3. 太陽光との相性:茨城県は冬季の日照時間が全国でも上位に入る県(日照時間2,000時間級の市町村が複数)で、太陽光発電とエコキュートの「昼間沸き上げモード」の相性が良好です。屋根に太陽光が乗っている家庭では、深夜電力ではなく日中に沸き上げる運用に切り替えるだけで、年間1〜2万円の電気代圧縮になることがあります。

4. 災害時の生活用水活用:茨城県は東日本大震災で大きな被害を受けたエリアであり、断水時にエコキュートのタンク内残水(300〜460L程度)を生活用水として活用できる点を評価する世帯が多いのも特徴です。460Lタンクであれば、4人家族で3〜4日分の手洗い・トイレ用水になります。

5. 県南の住宅事情:つくば市・守谷市・つくばみらい市・取手市は東京通勤圏で築浅戸建てが多く、ガス給湯器からの切替案件が中心。一方、県北・県央は築古戸建てに電気温水器が残っているケースが多く、国の撤去加算(電気温水器2万円/蓄熱暖房機4万円)が効きやすい地域です。

国の制度「給湯省エネ2026事業」の補助額(最重要)

住宅向けで全茨城県民が使える基幹制度が、経済産業省・資源エネルギー庁が所管する「給湯省エネ2026事業」(令和7年度補正予算「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」)です。事業者経由での申請となるため、茨城県内の登録給湯省エネ事業者を通じて手続きします。

区分 補助額 主な要件
エコキュート A要件 7万円/台 インターネット接続によるエネマネ機能搭載
エコキュート A+B要件 10万円/台 A要件+おひさまエコキュート相当の高効率モデル
電気温水器撤去加算 +2万円/台 既設の電気温水器を撤去し、エコキュートに更新
蓄熱暖房機撤去加算 +4万円/台(上限2台) 既設の蓄熱暖房機を撤去
⚠️

最大の組み合わせは「A+B要件10万円+蓄熱暖房機撤去4万円」で1台あたり14万円となります。茨城県北の築古住宅で、深夜電力で蓄熱暖房機を併用していた家庭であれば、この最大値に到達するケースもあります。受付期間は予算枠内で先着順、申請窓口は経済産業省の事務局公式サイト(令和8年2月16日開設)です。

茨城県内市町村の補助金一覧(2026年度)

確認できる範囲で、市町村単位の住宅向けエコキュート補助金(または高効率給湯器補助)をまとめました。市町村独自制度は予算が小さく、4月の受付開始直後に枠が埋まることも珍しくありません。

市町村 制度名 エコキュート補助額 受付期間 受付方式
つくば市 令和8年度 蓄電池・自然冷媒ヒートポンプ式給湯機(エコキュート)補助金 5万円/基 令和8年4月1日〜令和9年3月1日 先着・予算上限まで
常陸太田市 太陽光発電設備及び高効率給湯器設置費補助金 3万円/台(千円未満切捨) 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 工事完了後申請
美浦村 美浦村地球温暖化対策機器設置等補助金 5万円/基 予算終了まで 先着順
牛久市 牛久市住宅用環境配慮型設備設置事業補助金 エコキュートは対象外(エネファーム4万円) 令和7年4月1日〜令和8年2月27日 先着順
日立市 補助金・助成金(まちづくり・環境)枠で蓄電システム・エネファーム・ZEHを所管 エコキュート単独制度の確認は要問合せ 令和8年度分は予算成立後に公表 要確認

※その他、土浦市・北茨城市・東海村・守谷市は2026年度に制度を予定または検討中との情報があり、最新情報は各市町村の環境政策課にご確認ください。茨城県内には44市町村があり、ここに掲載のない自治体については「茨城県の独自制度については最新情報を市の窓口にご確認ください」が原則です。

主要市町村の詳細(申請窓口・対象住宅条件)

主要市町村の詳細(申請窓口・対象住宅条件)

つくば市(県南・研究学園都市エリア)

つくば市は茨城県内で最も補助制度が厚い市町村のひとつです。

  • 正式制度名:つくば市クリーンエネルギー機器設置事業補助金(令和8年度 蓄電池・自然冷媒ヒートポンプ式給湯機補助金)
  • 補助額:エコキュート1基あたり5万円(蓄電池との併用可)
  • 受付期間:令和8年4月1日(水)〜令和9年3月1日(月)※予算枠内・先着順
  • 申請窓口:つくば市役所 4階 生活環境部 環境政策課
  • 住所:〒305-8555 茨城県つくば市研究学園1-1-1
  • 電話:029-883-1111(代表)
  • 受付時間:月〜金曜日 午前8時45分〜午後4時30分(祝日除く)
  • 申請方法:簡易書留等の配送記録が残る郵送、いばらき電子申請・届出サービス、または窓口持参
  • 対象住宅条件:つくば市内の自己居住用住宅に新たに設置する個人。市税の滞納がないこと
🔒

つくば市は研究学園都市として環境政策に力を入れている自治体で、過去年度も予算上限に達して受付終了となるケースがあります。設置予定が固まったら早めの相談が安心です。

常陸太田市(県北エリア)

  • 正式制度名:太陽光発電設備及び高効率給湯器設置費補助金
  • 補助額:エコキュート・ハイブリッド給湯器・エネファームともに1台あたり上限3万円(実費が上限未満の場合は実費、千円未満切捨)
  • 受付期間:令和8年4月1日〜令和9年3月31日(工事完了後申請)
  • 申請窓口:常陸太田市役所 環境政策課(または各支所窓口、郵送可)
  • 住所:〒313-8611 茨城県常陸太田市金井町3690
  • 電話:0294-72-3111(内線109・180)
  • 対象住宅条件
  • - 常陸太田市内に住所を有し、その居住している住宅に対象機器を設置した個人(または令和9年4月までに転入予定の個人)

    - 過去に本人または同一世帯が本補助金の交付を受けていないこと

    - 市税を滞納していないこと

    - 新品で、令和8年4月1日から令和9年3月31日までに設置工事完了したもの

常陸太田市は里美地区などの山間エリアを抱え、寒冷地仕様エコキュートが推奨される地域です。3万円の上乗せは決して大きくありませんが、国の14万円と組み合わせれば実質負担を大きく圧縮できます。

美浦村(県南・霞ヶ浦南岸)

  • 正式制度名:美浦村地球温暖化対策機器設置等補助金
  • 補助額:エコキュート5万円/基
  • 受付期間:予算終了まで(先着順)
  • 申請窓口:美浦村役場 生活環境課
  • 対象は二酸化炭素冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)

美浦村は人口約1.4万人の小規模自治体ながら、エコキュート単体で5万円という県内最大級の補助額を維持しています。予算規模が限られるため、年度前半での申請が現実的です。

国×市町村の併用シミュレーション

実際にどれくらいの補助になるのか、3つのパターンで試算します。本体・工事費を45万円(標準的な460Lフルオート、撤去工事込み)と仮定します。

ケース 国(給湯省エネ2026) 市町村上乗せ 合計補助 実質負担
つくば市・電気温水器からの切替・A+B要件 12万円(10万円+撤去2万円) 5万円 17万円 28万円
常陸太田市・蓄熱暖房機撤去・A+B要件 14万円(10万円+撤去4万円) 3万円 17万円 28万円
美浦村・ガス給湯器からの切替・A要件 7万円 5万円 12万円 33万円
水戸市・ガス給湯器からの切替・A+B要件 10万円 0円(市制度なし想定) 10万円 35万円

茨城県北の築古住宅で蓄熱暖房機が残っている家庭は、撤去加算が効くため補助額が伸びやすい構造です。一方、県南の比較的新しい住宅でガス併用の家庭は、市町村制度の有無が補助額の差につながります。

💡ポイント:補助額の最大値だけを見て機種を選ぶのは危険です。家族構成(タンク容量)、塩害・寒冷地などの設置環境、保証期間(10年延長保証の有無)まで含めて、「10年使った時の総コスト」で比較するのが基本です。

申請の流れ(ステップ図)

エコキュートの補助金は、国制度・市町村制度ともに設置前の準備が成否を分けます。標準的な流れを整理しておきます。

【ステップ1】事業者選定・見積取得(〜2週間)
 └ 給湯省エネ2026の登録事業者か確認
 └ 市町村独自補助の取扱経験があるか確認
  
【ステップ2】機種選定・要件確認(〜1週間)
 └ A要件/A+B要件のどちらに該当するか
 └ 寒冷地・塩害仕様の必要性を判断
  
【ステップ3】事前申請(市町村制度)
 └ つくば市など事前申請型は契約前に提出
 └ 常陸太田市など事後申請型は工事完了後に提出
  
【ステップ4】契約・工事(1〜3日)
 └ 既設機の撤去(撤去加算の対象なら写真記録必須)
 └ 設置・試運転
  
【ステップ5】交付申請・実績報告
 └ 国:事業者が代行(消費者は還元を受ける形)
 └ 市町村:領収書・保証書・設置写真・住民票等を提出
  
【ステップ6】補助金交付(1〜3ヶ月後)
 └ 指定口座に振込

国の給湯省エネ2026事業は事業者経由のため消費者が直接申請することはできません。一方、市町村制度は消費者本人が申請者となるケースが多く、書類の取りまとめは自分の責任になります。事業者に任せきりにせず、書類のコピーは必ず手元に残しましょう。

よくある質問

Q1. 茨城県在住ですが、市町村に補助制度がない場合はどうなりますか?

国の給湯省エネ2026事業(7万円〜14万円)は全市町村で利用できます。市町村独自制度がなくても、国だけで十分実用的な補助額になります。

Q2. つくば市の制度は契約・工事前に申請が必要と聞きました。すでに工事を発注した後でも間に合いますか?

つくば市は事前申請型のため、契約・着工前の申請が原則です。すでに発注済みの場合は環境政策課(029-883-1111)に相談してください。一般論として事前申請型の補助金は事後の遡及適用が難しい設計になっています。

Q3. 国の給湯省エネ2026事業と、つくば市の補助金は併用できますか?

原則として国の制度と市町村の独自制度は併用可能です。ただし市町村側で「同一機器に対する他補助金との重複受給を制限する」要綱がある場合があり、申請時に必ず確認してください。

Q4. 寒冷地仕様や塩害仕様のエコキュートも補助対象ですか?

給湯省エネ2026事業の対象機種一覧に登録されていれば対象です。寒冷地仕様・耐塩害仕様の機種も登録されているケースが多いため、見積時にメーカー型番で確認してください。

Q5. 賃貸住宅のオーナーですが、所有物件のエコキュート交換にも使えますか?

市町村制度は「自己居住用住宅」に限定されることが多く、常陸太田市・つくば市の制度も居住者本人または転入予定者を対象としています。賃貸物件のオーナー交換は対象外となるケースが多いため、自治体窓口で個別確認してください。なお国の給湯省エネ2026事業は賃貸住宅オーナーも申請可能です。

Q6. 過去に同じ補助金を受けたことがある場合、再度申請できますか?

ℹ️

常陸太田市の例では「過去に本人または同一世帯が本補助金の交付を受けていないこと」が要件です。10年程度で買い替える機器のため、世帯単位で1回限りという設計になっている市町村が多い点に注意してください。

Q7. 申請には市税の滞納がないことが条件ですか?

常陸太田市の例では明示的に「市税を滞納していないこと」が要件となっています。他の市町村も同様の要件を設けているケースが多く、納税証明書の提出を求められることがあります。

関連リンク

参考・出典

※掲載の制度・金額・受付期間は2026年4月時点の確認情報です。各制度の最新の運用状況は、必ずお住まいの市町村窓口および国の事業公式サイトでご確認ください。要件を満たす場合に申請可能となる制度であり、すべての方が必ず受給できるものではありません。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
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