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ナフサショックいつ終わる?2026年下半期終息予測カレンダー|月別の建材値上がり収束見通し

(初出: 2026/5/12・ 約11分で読めます
ナフサショックいつ終わる?2026年下半期終息予測カレンダー|月別の建材値上がり収束見通し

材料費の高騰・納期遅延でお困りですか?|補助金で実質負担を抑えられます

値上げ局面でも、2026年は国・都道府県・市区町村の補助金を併用すれば工事費の実質負担を大きく減らせる可能性があります。国の住宅省エネ2026キャンペーン、都道府県の独自制度、お住まいの市区町村の助成金を併用するのが最大化のコツ。
申請を知らずに工事を始めると、後から補助金は受け取れません。

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この記事のまとめ

- ナフサショック原因: 2026年3月のホルムズ海峡情勢悪化で原油・ナフサ供給が不安定化

- 市況は反落局面: ナフサのスポット価格は5月中旬にピーク(約1,000ドル/トン超)をつけた後、6月下旬には中東危機前を下回る水準まで反落。原料価格の「山」は越えた可能性

- ただし建材・住設の値上げは時間差で継続: 原料反落が製品価格に反映されるには数カ月かかり、メーカー各社は7〜10月にかけて価格改定を予定(サンゲツ・東リ・LIXIL 等)

- 受注・納期は正常化: 浴室等はTOTOが6月9日に全面再開、LIXIL・クリナップも通常水準に復帰

- リフォーム最適タイミング: 論点は「受注停止」から「建材値上げの第2波」へ移行。値上げ改定日の前に見積もりを固定+補助金枠の確保が有効

ナフサショックとは

ナフサショックとは

2026年3月のホルムズ海峡情勢悪化を契機に、 中東からの原油・ナフサ (石油精製の中間物質) 供給が不安定化。 日本の建材業界は ナフサ由来素材 (樹脂・接着剤・断熱材) を多用しており、 4月以降に価格急騰。

これを受けて 4月13日のTOTO受注停止、 4月14日のLIXIL/クリナップ/Panasonic 納期回答停止が連鎖発生しました。

その後、原料であるナフサのスポット価格は5月中旬にピークをつけた後に反落し、6月下旬には中東危機前の水準を下回るところまで戻しています。ただし、原料価格の下落が製品(建材・住設)の値下げにすぐ反映されるわけではありません。メーカーはコスト上昇分を時間差で価格改定に織り込むため、2026年後半は「原料は落ち着いても製品値上げは続く」という状況が続いています。

建材5品目の値上げ実態 (2026年7月時点)

① 断熱材 (グラスウール・ロックウール・発泡ウレタン)

  • 値上げ率: 5月から最大40%
  • 影響メーカー: カネカ、 ニチアス、 旭ファイバー
  • リフォームへの影響: 高断熱改修で1工事 +5-15万円

② ルーフィング (屋根防水材)

  • 値上げ率: 5/1から40-50%
  • 影響メーカー: 田島ルーフィング、 マツモト
  • リフォームへの影響: 屋根葺替で1工事 +3-8万円

③ 塩ビ管 (給排水・配管)

  • 値上げ率: 5/7出荷分から12-20%
  • 影響メーカー: 積水化学、 クボタ
  • リフォームへの影響: 水回りリフォームで1工事 +2-5万円

④ 鋼板 (屋根材・外壁材)

  • 値上げ率: 6月から10%以上
  • 影響メーカー: JFEスチール、 日本製鉄
  • リフォームへの影響: 外壁塗装+屋根で1工事 +5-10万円

⑤ 内装材・住設 (壁装材・床材・ユニットバス・サッシ)

  • 値上げ率: 内装材は夏の受注分から18-30%、住設は8-15%前後
  • 影響メーカー: サンゲツ、 東リ、 LIXIL、 YKKAP、 三協アルミ
  • リフォームへの影響: 内装・水回り・窓改修で1工事 +3-10万円

2026年後半の見通し (シナリオ整理)

2026年下半期 見通し

原料ナフサが反落した一方で、建材・住設の値上げは「時間差」で第2波が来ています。以下は下半期の見通しを幅を持って整理したものです(相場・各社発表は変動します。最新は公式でご確認ください)。

シナリオA: 楽観 (中東情勢安定+反落が製品に波及)

時期 状況
6-7月 ナフサ反落・受注は正常化。製品はメーカーの改定計画どおり
8-9月 第2波の改定が一巡。以降は追加改定が鈍化
10-12月 原料安が徐々に浸透し、一部品目で価格が横ばい〜軟化

シナリオB: 中間 (情勢横ばい・コスト転嫁が長引く)

時期 状況
6-7月 ナフサは反落も、円安・物流費で転嫁圧力は残る
8-10月 メーカー各社の改定が続き、製品価格は高止まり
11-12月 代替素材・在庫調整が進み、値上げ幅は縮小方向

シナリオC: 悲観 (中東情勢再悪化)

時期 状況
6-7月 情勢再燃でナフサ再騰、供給不安が再燃
8-10月 再受注停止・工期延伸リスク、累計値上げ幅が拡大
11-12月 2026年中の完全正常化見通しが立ちにくい

現時点(2026年7月)では、原料はシナリオA寄りに反落した一方、製品値上げは中間シナリオ寄りに「時間差で継続」しているのが実態です。

政府の追加対策 (2026年4-5月発表分)

日付 対策
2026年4月10日 石油備蓄の追加放出を決定
2026年4月14日 経産省: 原材料メーカーへの供給継続働きかけ
2026年4月22日 補助金予算枠拡大 (住宅省エネ2026キャンペーン+50億円)
2026年5月 (検討) 建材輸入に関する関税・物流面の調整

リフォーム検討者の最適タイミング

早めの契約が有効な3つの理由

① 補助金枠を確保

住宅省エネ2026キャンペーン4事業は予算に限りがあり、過去には予算の枠に達して早期終了した前例もあります。利用予定があるなら、早めの申請手続き着手が安心です。

② 建材値上げの改定日前に見積もりを固定

原料ナフサは反落しましたが、メーカー各社の製品値上げ(第2波)は夏以降も改定日が続きます。改定日より前に取得した見積もりは旧価格で固定できる場合があり、追加の値上げ分を避けやすくなります。

③ 浴室等の受注・納期は正常化

TOTOは6月9日に全製品の受注を全面再開し標準納期に復帰、LIXIL・クリナップも通常水準に戻りました。受注停止による納期リスクは解消しつつあり、計画を進めやすい状況です(工事の繁忙期は納期が延びやすい点には留意)。

早期に契約する際に気をつけたい点

① 補助金申請の事務処理時間が必要

契約日 → 補助金交付決定 → 着工 → 完了 → 実績報告 の流れで2-3ヶ月。 急ぎだとミスのリスク。

② 業者選定の時間が取れない

1-2週間の業者比較が必要。 急ぐ場合でも2-3社の相見積もりは確保したいところです。

よくある質問

Q. ナフサショックはいつまで続く?

原料のナフサ相場は5月中旬をピークに反落し、6月下旬には中東危機前の水準を下回りました。原料面では「山を越えた」局面です。ただし製品(建材・住設)の値上げは時間差で続くため、家計に効く「値上げ」の実感が収まるまでにはさらに数カ月かかる可能性があります。

Q. これからリフォームしたら値上がりはどのくらい?

品目差が大きいですが、断熱材・ルーフィングなど上げ幅の大きい建材を多用する工事ほど影響が残ります。改定日の前後で数十万円単位の差が出る品目もあるため、見積もりの取得時期が重要です。

Q. 政府はもう対策しているの?

備蓄放出+原材料供給支援+補助金予算拡大の3本柱で対応してきました。 ただし製品価格の落ち着きには時間差があり、原料安が波及するまではメーカーの改定計画に沿った値上げが続きます。

Q. 補助金を待って秋にリフォームすべき?

一概には言えませんが、次の点に注意:

  • 補助金予算枠の消失リスク(予算には限りがある)
  • 建材値上げ第2波の改定日を跨ぐと実質負担が上がる
  • 工事ピーク期で納期が延びやすい

結論: 早めに相見積もり → 改定日前に契約 → 補助金申請、の順で進めると価格・納期の両面で堅実です。

まとめ: 2026年7月時点の判断軸

  1. 原料は反落・製品は時間差: ナフサ相場は山を越えたが、建材・住設の値上げは夏以降も改定が続く。
  2. 論点は「受注停止」から「値上げ第2波」へ: 受注・納期は正常化済み。次の分岐はメーカーの価格改定日。
  3. 補助金の活用: 住宅省エネ2026キャンペーンを利用し、コストを抑える。予算枠は早めに確保。
  4. 見積もりの取得時期: 改定日の前に見積もりを固定できるかが総額を左右する。
  5. 最新確認: 中東情勢・各社の改定発表は変動するため、契約前に公式で最新を確認。

ナフサショック 収束の読み方カレンダー

具体的な相場予想を断定するのは困難ですが、「どこを見れば収束が判断できるか」をチェックポイントとして整理します。

2026年5月 (振り返り)

  • ナフサ相場: アジア市場でスポット価格がピーク圏(約1,000ドル/トン超)。中東情勢の不安が価格を押し上げていました。
  • 建材値上がり: 断熱材・ルーフィング・塩ビ管など一次波の値上げが本格化。
  • メーカー対応: TOTOは受注停止中、LIXIL・Panasonicも納期回答を停止・調整。
  • チェックポイント: 受注停止の解除時期と、原料価格がピークアウトするかどうか。

2026年6月 (転換点)

  • ナフサ相場: スポット価格が反落局面入り。月末にかけて中東危機前の水準を下回るところまで低下。
  • 建材値上がり: 一次波の値上げは継続。原料反落はまだ製品価格に反映されず。
  • メーカー対応: TOTOが6月9日に全製品の受注を全面再開・標準納期に復帰。LIXIL・クリナップも通常水準へ。
  • チェックポイント: 受注・納期は正常化。以降の論点は「製品値上げ(第2波)がどこまで続くか」に移行。

2026年7-8月 (第2波の改定期)

  • ナフサ相場: 反落後は落ち着いた推移。ただし情勢次第で振れやすい。
  • 建材値上がり: 内装材・住設の改定が集中(壁装材・床材で18〜30%、住設で8〜15%前後)。原料安はまだ製品に波及せず。
  • メーカー対応: 各社が予定どおり価格改定を実施。受注・納期そのものは概ね正常。
  • チェックポイント: 手掛ける工事の主要建材が「改定前」か「改定後」か。改定日を跨ぐ見積もりに注意。

2026年9-10月 (波及待ち)

  • ナフサ相場: 反落が定着すれば、原料コストは前年比でも落ち着く方向。
  • 建材値上がり: 第2波の改定が一巡。以降は原料安の波及で追加改定が鈍化するかが焦点。
  • メーカー対応: 追加改定の発表ペースが鈍れば、価格の高止まり〜軟化のサイン。
  • チェックポイント: 「値上げ発表の頻度」が減っているか。減少なら収束が近い。

2026年11-12月 (収束シナリオの検証)

  • ナフサ相場: 情勢が安定していれば低位で推移。
  • 建材値上がり: 原料安が浸透すれば、一部品目で横ばい〜軟化も。
  • メーカー対応: 各社の納期・受注は安定。
  • チェックポイント: 値下げ・据え置きの発表が出始めるか。出れば収束局面。

2027年に向けて

  • ナフサ相場: 中東情勢が安定していれば平常圏。
  • 建材値上がり: 原料安の波及が進めば、値上げは一段落する見通し。
  • チェックポイント: 主要メーカーの改定が止まり、値下げ・据え置きが基調になるか。

ポイント: 相場のピンポイント予想より、「①受注・納期(→正常化済) ②メーカーの価格改定発表の頻度 ③原料ナフサの反落が製品に波及したか」の3点を追うほうが、収束の判断には有効です。

いつリフォームすべき?タイミングの考え方

  • 緊急の場合: 主要建材の改定日を確認し、改定前に見積もり固定を狙う。
  • 標準的な場合: 受注・納期は正常化済み。補助金枠と改定日を睨みつつ、無理のない範囲で早めに動く。
  • 様子見の場合: 追加値上げの発表頻度が鈍り、原料安の波及サインが出てからでも遅くない。

2026年6-7月の動向まとめ

リフォーム業界に大きな影響を与えたユニットバス・トイレ・キッチンの受注問題は、2026年6月に大きく動きました。

TOTOが全製品の受注を全面再開

TOTOは2026年6月8日、原材料の供給見通しが立ったとして、6月9日から全製品の受注を全面再開し、納期も中東危機前の標準納期に戻すと発表しました。経緯としては、4月13日にホルムズ海峡の通航不安によるナフサ由来の接着剤・溶剤不足を背景に新規受注を一時停止し、4月20日以降に段階的に再開、6月9日の全面再開に至った形です。

他メーカーの状況

LIXIL・クリナップも「納期未定」は解消し、通常水準での受注に復帰しました。Panasonicは5月中旬から納期回答を再開し、6月後半に正常化。受注停止に至らなかったタカラスタンダード・ハウステックは供給を継続しており、メーカー間の乗り換え需要も落ち着いています。

論点は建材・住設の値上げ第2波へ

一方で、値上げは時間差で続いています。原料ナフサが反落しても、メーカーはコスト上昇分を製品価格に順次反映するため、夏以降も改定が相次いでいます。内装材(壁装材・床材)は夏の受注分から18〜30%、住設(浴室・水栓等)も8〜15%前後の改定が予定・実施されており、見積もりの取得時期によって総額が変わる点には引き続き留意が必要です。

※最新の相場・各メーカーの改定内容・制度の受付状況は、必ず公式発表をご確認ください。

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参考・出典

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━━ この記事の監修体制 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

編集部の保有資格

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)宅地建物取引士

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