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【大阪市】耐震改修補助金|上限120万円の対象と申請

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【大阪市】耐震改修補助金|上限120万円の対象と申請

この制度を30秒で理解する|大阪市住宅耐震改修促進事業とは

「実家の大阪の家、築40年を超えていて地震が来たらと思うと不安」「耐震改修に200万円かかると言われたが、補助は出るのか」——本記事は、こうした検討段階の読者が自分の家がこの制度の対象になるか、いくら補助が出るか、何から動けばよいかを一気通貫で判断できるように、リフォーム補助金ナビDBに登録された本制度(id=174)の一次データを基に整理したものです。

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大阪市住宅耐震改修促進事業は、1981年(昭和56年)5月以前のいわゆる「旧耐震基準」で建築された木造住宅を、現行の耐震基準(新耐震基準)レベルへ改修する工事を支援する仕組みとされています。リフォーム補助金ナビDB上の整理では、補助率は工事費の2分の1、補助上限は120万円。対象工事区分は「earthquake(耐震)」、実施主体は大阪府大阪市で、申込みは通年で受け付けられているものの予算上限到達時点で締切となる運用です。

本サイトでは、別記事として「子育てエコホーム支援事業」「長期優良住宅化リフォーム推進事業」など省エネ・性能向上系の解説を置いていますが、本記事はあくまで「旧耐震木造を耐震化したい人」に焦点を絞った大阪市単独制度の解説です。省エネ系の補助金とは目的・対象・併用ルールが異なるため、混同せずに読み進めてください。

💡ポイント

「築年数が古い」だけでは対象になりません。判定の決め手は 「1981年5月31日までに建築確認を受けた木造住宅か」、そして 「現行基準を下回っていることが耐震診断で確認できるか」 の2点です。

あなたの家は対象?「使える人/使えない人」チェックリスト

対象判定は、行政の表現をそのまま読むと混乱しやすい部分です。リフォーム補助金ナビでは、判定要件を次の3段階に分解して整理しています。

段階1|建物そのものの要件

判定項目 対象になりやすいケース 対象から外れやすいケース
建築時期 1981年5月31日以前に建築確認 1981年6月以降に建築確認
構造 木造(在来軸組工法・伝統工法など) 鉄筋コンクリート造・鉄骨造(別制度の可能性)
用途 住宅または店舗併用住宅で住宅部分が過半 賃貸専用アパート・事務所のみの建物
所在地 大阪市24区内 大阪市外(堺市・豊中市など隣接市は別制度)

段階2|耐震性能の要件

耐震改修補助は「現状で耐震性が不足していること」が前提条件とされる例が一般的です。大阪市の運用では、原則として耐震診断の結果「上部構造評点が1.0未満」と判定された住宅を、改修後に評点1.0以上に引き上げる工事が補助対象とされています。診断未実施の場合は、まず耐震診断補助の活用から検討する流れになります。

段階3|申請者本人の要件

  • 対象住宅の所有者本人であること(共有の場合は他の共有者の同意が必要となるケースが多い)
  • 大阪市税の滞納がないこと
  • 暴力団員等に該当しないこと
  • 同一住宅で過去に同種の補助金を受けていないこと
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3段階すべてに該当しても、予算枠の残りがなければ受付終了となります。年度後半は予算消化で締め切られる事例もあるため、検討中の方は早めに大阪市の窓口へ事前相談されることをおすすめします。

ご自身のケースが対象になるか曖昧な方は、まず補助金診断で住所と築年数を入力すると、本制度を含めて使える補助金の候補が一覧化されます。

いくらもらえる?ケース別の試算

「補助率1/2・上限120万円」と聞いても、実際の手取り感覚はピンとこないものです。代表的な3パターンで試算してみます。いずれも本制度のみを使った場合の概算であり、最終金額は工事内容・申請年度・予算残により変動する点を前提にお読みください。

ケース 工事費総額 補助率1/2を適用 上限適用後の補助額 自己負担の目安
A. 部分補強(壁・基礎の限定改修) 100万円 50万円 50万円 50万円
B. 標準的な耐震改修一式 200万円 100万円 100万円 100万円
C. 大規模耐震改修+一部リフォーム同時施工 300万円 150万円 120万円(上限) 180万円

ケースCのように工事費が240万円を超えると、補助率による計算値が上限120万円を上回るため上限が優先されます。「工事規模を大きくしてもこれ以上は出ない」ラインを意識しておくと、業者見積りの吟味がしやすくなります。

なお、耐震改修と同時に内装更新・屋根葺き替えなどを行う場合、耐震改修工事に直接該当する費用のみが補助対象として切り分けられる運用が一般的です。見積書を「耐震」「リフォーム」に分けて作成してもらうと申請がスムーズになります。

申請から受給までのフロー|先に動くべきは「交付決定前」

最大の落とし穴は、「交付決定前に工事契約・着工をしてしまうと補助対象外になる」点です。リフォーム会社に勧められるまま契約書を交わしてから申請に気づくと、原則として遡って補助は受けられません。リフォーム補助金ナビが推奨する標準フローは以下の通りです。

耐震改修補助 申請フロー(大阪市・標準ケース)
1耐震診断を受ける(別制度で診断費用補助あり)
2改修計画・見積取得(複数業者比較を推奨)
3事前相談・交付申請(大阪市建築指導部 ※契約前)
4交付決定通知を受領(ここまで着工不可)
5工事契約・着工(中間検査が入る場合あり)
6完了報告・実績報告書提出(工事写真・領収書)
7補助金額の確定通知 → 入金(申請者口座へ振込)

ステップ4の「交付決定」までは絶対に契約・着工しないことが、本制度の最重要ルールです。リフォーム会社の中には補助金申請に慣れた事業者もいるため、見積依頼の段階で「大阪市の耐震改修補助を使う前提で進めたい」と伝え、スケジュール感を共有しておくと安心です。

他制度との併用は可能?

耐震改修は単独で完結することが少なく、「外壁張替え」「断熱改修」「屋根葺き替え」など他工事とセットで実施されるケースが大半です。併用判断の基本原則は次の通りです。

  • 同一工事費部分への重複補助は不可(耐震補強の同じ工事費に対して国補助と市補助の両取りはできない)
  • 異なる工事費部分への併用は可能(耐震は市、断熱は国の子育てエコホーム支援事業、など切り分け可)
  • 国の所得税控除(耐震改修促進税制)は補助金とは別枠で併用可とされる例が多い
主な併用候補 主管 重ねやすさ
子育てエコホーム支援事業(断熱・水回り) ◎ 工事費を切り分けて併用しやすい
長期優良住宅化リフォーム推進事業 ○ 性能向上型と合わせる場合に有効
大阪府木造住宅耐震改修補助 △ 市補助との重複可否は要事前確認
耐震改修促進税制(所得税控除) ◎ 補助金と別枠で併用可とされる

💡ポイント

「税控除」は工事翌年の確定申告で適用するもので、補助金(先に交付決定)とはスケジュールも書類も別。申請を諦めて税控除だけ使うという選択肢もあるため、世帯の所得税額と補助金額を見比べて有利な方を選んでください。

国の制度については 補助金まとめ(リフォーム補助金2026年版) に詳細を整理しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 耐震診断を受けていないのですが、いきなり改修補助の申請はできますか?

実務上、耐震診断結果(上部構造評点)が改修計画・申請書類の必須資料となるケースが多いため、診断を経ずに改修補助だけを申請するのは困難です。大阪市では耐震診断にも別途補助制度が用意されているため、まず診断補助の活用から検討してください。詳細はお住まいの区役所または大阪市建築指導部にご確認ください。

Q2. 賃貸に出している木造アパートは対象になりますか?

本制度は原則として所有者自らが居住する戸建住宅または店舗併用住宅を主対象とする運用が一般的とされます。賃貸専用住宅は別枠の「共同住宅耐震改修補助」など別制度が適用される場合があります。物件の用途・規模により扱いが分かれるため、申請前に大阪市の窓口で個別確認することをおすすめします。

Q3. 工事を始めてから補助金の存在を知りました。今からでも間に合いますか?

残念ながら、「交付決定前に着工された工事」は補助対象外となるのが本制度の原則です。すでに着工済みの場合、本制度の遡及適用は難しいと考えられます。ただし、確定申告で適用できる「耐震改修促進税制(所得税控除)」は工事完了後の手続きであるため、こちらは検討余地があります。

Q4. 親の家を子の名義で改修したい場合、誰が申請者になりますか?

本制度は対象住宅の所有者を申請者とする運用が一般的です。親名義の住宅を子の負担で改修する場合でも、申請名義は所有者である親、補助金の振込先口座も所有者口座になる例が多いと見られます。生前贈与・名義変更を絡める場合は税務面の影響もあるため、専門家への相談をおすすめします。

Q5. 工事業者は大阪市内の業者でなければいけませんか?

大阪市の耐震改修補助は、「大阪市内に施工拠点を持つ事業者または市が定める要件を満たす事業者」が施工することを条件とする例があります。市外業者でも条件を満たせば対象になる場合があるため、見積依頼の段階で業者側に大阪市の補助制度に対応可能か確認しておくとスムーズです。

申請前にやっておくべき3つの準備

最後に、本制度を最大限活用するために、見積依頼や事前相談に行く前にご自宅で済ませておきたい3点を挙げます。

  1. 登記事項証明書(または建築確認の年月日が分かる書類)の確認 — 1981年5月以前の建築であることが要件の起点になります。
  2. 過去のリフォーム履歴の整理 — 増築・改築歴があると現況図面と差異が出ることがあり、診断・申請時に説明を求められる場合があります。
  3. 同居家族の合意形成 — 工事中の仮住まいや工期について、家族間で先に方向性を合わせておくと、見積比較・契約がスムーズです。

ここまで整理した上で、ご自身のケースに合うか不安が残る方は、補助金診断で住所・築年数・希望工事を入力してください。本制度を含む併用候補を、世帯条件に合わせて絞り込むことができます。

参考・出典

  • 大阪市 公式サイト
  • 国土交通省「住宅・建築物耐震改修事業」関連資料
  • リフォーム補助金ナビ 自社DB(補助金 id=174 / 区分:city / 大阪府大阪市)

免責事項:本記事は2026年4月時点で確認可能な情報を基に、リフォーム補助金ナビ編集部が独自に整理・解説したものです。補助金額・対象要件・申請受付期間・必要書類等は、年度・予算消化状況・制度改正により変更される場合があります。最終的な申請可否・補助額・スケジュールは、必ず大阪市の担当窓口(建築指導部・各区役所)または大阪市公式サイトの最新情報をご確認のうえ判断してください。本記事の内容に基づく申請判断・契約等について、当サイトは責任を負いかねます。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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