【甲府市】住宅耐震改修補助金|上限120万円の対象と申請
この記事でわかること(30秒サマリー)
リフォーム補助金ナビDBに登録されている「甲府市住宅耐震改修促進事業(id=258)」は、1981年(昭和56年)5月31日以前の旧耐震基準で建てられた木造住宅に対し、耐震改修工事費の1/2・上限120万円を補助する地方単独制度です。山梨県は南海トラフ地震・糸魚川-静岡構造線断層帯の影響圏で、住宅倒壊リスクが全国平均より高く、甲府市は耐震化を最重点施策の一つに位置付けています。
本記事は「他自治体の耐震記事の使い回し」ではなく、甲府市民が実際に申請を進める意思決定にフォーカスしました。同じ山梨県内の甲斐市・南アルプス市の制度と何が違うか、国の長期優良住宅化リフォーム推進事業(最大160万円)との併用は可能か、まで踏み込みます。
📌 ご注意:本記事はリフォーム補助金ナビDB登録の一次データ(2026年4月時点)と公開情報を基に独自に構成しています。年度途中の予算変更や要綱改定の可能性があるため、申請前には必ず甲府市建築指導課(代表 055-237-1161)にてご確認ください。
制度の全体像|「甲府市住宅耐震改修促進事業」とは
甲府市は「甲府市耐震改修促進計画」に基づき、住宅の耐震化率を2030年までに95%まで引き上げる目標を掲げています。その達成手段の中核が本事業で、耐震診断(無料または低額)→補強設計→改修工事の3ステップを公的支援でつなぐ仕組みになっています。
制度の基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 甲府市住宅耐震改修促進事業 |
| 実施主体 | 甲府市(山梨県) |
| 補助上限額 | 120万円 |
| 補助率 | 工事費の 1/2 |
| 対象工事 | 木造住宅の耐震改修工事 |
| 対象建築年 | 1981年5月31日以前 に着工された建物 |
| 受付期間 | 通年(予算上限到達時点で締切) |
| 公式窓口 | 甲府市役所 建築指導課 |
「上限120万円・補助率1/2」という水準は、山梨県の市町村平均(おおむね60〜100万円)と比較して手厚い部類に入ります。これは甲府盆地特有の軟弱地盤区域が広く、住宅密集地での倒壊リスクが集中していることが背景にあると考えられます。
県内同種制度との位置づけ(リフォーム補助金ナビDB比較)
対象になる人/ならない人|30秒チェックリスト
「うちは使えるのか?」を最短で判断できるよう、自社オリジナルのチェックリストを用意しました。5つすべてに✓が付けば申請候補、1つでも✗なら個別確認が必要です。
✅ 対象候補チェックリスト
- [ ] 物件所在地が 甲府市内 である
- [ ] 着工日が 1981年(昭和56年)5月31日以前(建築確認の日付ベース)
- [ ] 木造在来工法(一戸建て、または兼用住宅で住宅部分が過半)
- [ ] 耐震診断の結果 上部構造評点が1.0未満
- [ ] 改修工事後に 上部構造評点1.0以上 が確保される設計
❌ 対象外になりやすい典型ケース
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 1981年6月以降に着工した建物 | 新耐震基準のため対象外 |
| RC造・鉄骨造のマンションや住宅 | 木造一戸建てが対象(要綱による) |
| 賃貸オーナーが投資目的で改修 | 自己居住要件・所有者要件に該当しないことが多い |
| すでに着工してしまった工事 | 補助金は 交付決定後の着工 が原則 |
| 評点が改修後も1.0に届かない設計 | 「倒壊しない水準」未達は対象外になりやすい |
💡 ポイント:「評点1.0」は補助金が出る・出ないの明確な分水嶺です。耐震診断で0.7→1.0に持ち上げる設計と、0.4→0.6に止める設計では、後者は対象外になります。設計士に「評点1.0以上を目指す補強設計でお願いします」と最初に伝えることが、申請の可否を分けます。
いくらもらえるか|3ケースで試算
補助率1/2・上限120万円という条件を、現実によくある3パターンで試算しました。「うちはどのケースに近いか」を見れば、おおよその受給見込みがわかります。
試算ケース別シミュレーション
| ケース | 工事費(税込) | 補助率1/2計算 | 受給額 | 自己負担 |
|---|---|---|---|---|
| A:壁補強中心の小規模改修 | 150万円 | 75万円 | 75万円 | 75万円 |
| B:標準的な耐震改修 | 240万円 | 120万円 | 120万円(上限) | 120万円 |
| C:基礎補強含む大規模改修 | 380万円 | 190万円→上限適用 | 120万円(上限) | 260万円 |
ポイントは、工事費が240万円を超えると補助額は120万円で頭打ちになることです。逆に「上限120万円をフル活用したい」なら、設計時点で工事費240万円程度を狙うのが効率的です。
ただし「補助金を最大化するために工事を大きくする」のは本末転倒です。あくまで耐震性能(評点1.0)を確保するために必要な工事から見積もり、その結果として補助額が決まる、という順序を守ってください。
申請の流れ|6ステップで完結
申請の動きを「読者が次に何をすればいいか」がわかるようフロー図にまとめました。
このフローで最も多いミスは「ステップ3とステップ4を飛ばして、見積もりが出た瞬間に契約・着工してしまう」ことです。地方自治体の補助金は事前申請が原則で、着工後に申請しても遡及適用されないケースがほとんどです。
他制度との併用可否
「市の制度と国の制度、両方使えないか?」は読者から最も多い質問です。一般論として整理すると以下のようになります。
併用可否の基本判断表
| 併用の組み合わせ | 可否の傾向 | ポイント |
|---|---|---|
| 甲府市耐震改修 + 山梨県の耐震改修補助 | 多くの場合○(市が窓口で一括申請する形が多い) | 県補助は市経由のことが多い |
| 甲府市耐震改修 + 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国) | 工事の重複部分は不可 | 同じ工事に二重給付は不可 |
| 甲府市耐震改修 + 住宅ローン減税(耐震改修) | ○(税控除と補助金は別制度) | 確定申告時に併用可 |
| 甲府市耐震改修 + 介護保険の住宅改修費 | △(手すり等は介護保険、構造補強は耐震補助で住み分け) | 工事内容で切り分け |
「同じ工事費に対して複数の補助金から二重に給付を受けることは原則不可」という大原則を押さえれば、設計時点で「どの工事をどの補助金に紐付けるか」を業者と整理できます。
よくある質問
Q1. 賃貸併用住宅は対象になりますか?
住宅部分が過半(おおむね床面積の1/2以上)で、所有者本人が居住している場合は対象となるケースが多いです。ただし市の要綱で別途要件が定められている可能性があるため、建築指導課への事前相談を推奨します。
Q2. 耐震診断もこの補助金で受けられますか?
本制度は「改修工事」が対象ですが、甲府市は別途耐震診断補助を行っています。診断 → 設計 → 改修の3段階で別々の補助制度を組み合わせる形が一般的です。
Q3. 工事業者は市内業者でないとダメですか?
明確な「市内業者要件」が無い自治体も多い一方、地域経済への配慮から市内業者を推奨する旨の運用がある場合があります。最新の要綱は窓口で確認してください。
Q4. 申請から補助金入金までどのくらいかかりますか?
一般的には申請〜交付決定で1〜2ヶ月、工事完了〜入金でさらに1〜2ヶ月、合計で3〜5ヶ月程度を見込んでください。工事費は一旦自己資金で立て替える必要があります。
Q5. 予算が無くなったら申請できませんか?
「通年/予算上限まで」が運用ルールです。年度後半(秋以降)に予算上限到達で締切となるパターンが地方自治体では一般的なため、検討中の方は早めに動くことが重要です。
Q6. リフォーム補助金ナビでは何ができますか?
補助金診断で物件情報・希望工事を入力すると、本制度を含めて利用可能性のある補助金候補を一覧で把握できます。複数制度をまたぐ整理は人力では難しいため、診断ツールでの初期スクリーニングをおすすめします。
まとめ|次に取るべき3つのアクション
- 建築年を確認:登記簿または建築確認済証で「1981年5月31日以前」を確認
- 耐震診断を申し込み:甲府市の診断補助制度から開始(診断結果が改修補助の前提資料)
- 補助金まとめで全体像を把握:市・県・国の制度を横断整理
「市役所窓口に行く前に、何を準備すべきかの全体像を持っておく」ことが、地方単独制度をスムーズに使う最大のコツです。リフォーム補助金ナビは、この事前準備のフェーズで読者の意思決定を支援することを目的に運営されています。
参考・出典
- 甲府市公式サイト(住宅耐震改修補助金の最新要綱・申請書様式は建築指導課のページをご確認ください)
- 国土交通省「住宅・建築物の耐震化について」関連資料
- 甲府市耐震改修促進計画
免責事項:本記事はリフォーム補助金ナビDB登録の一次データ(2026年4月時点)および公開情報をもとに独自編集しています。補助金制度は予告なく変更される場合があります。実際の申請にあたっては、甲府市役所 建築指導課(代表 055-237-1161)にて最新の要綱・予算状況・必要書類を必ずご確認ください。本記事の情報をもとにした申請結果について、当サイトは責任を負いかねます。
━━ この記事の作成・監修 ━━
リフォーム補助金ナビ編集部
在籍資格者
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