耐震

【愛知県豊田市】住宅耐震改修補助金|上限90万円の対象と申請

・ 約10分で読めます
【愛知県豊田市】住宅耐震改修補助金|上限90万円の対象と申請

この記事は「豊田市で耐震改修を検討している人」のためだけに書いています

本記事は、リフォーム補助金ナビDBに登録されている 豊田市住宅耐震改修促進事業(制度ID:276 / 区分:city / 上限90万円 / 補助率1/2) の一次データをもとに、「自分の家は対象になるのか」「いくら戻ってくるのか」「いつまでに何をするのか」を 30 秒で判断できるよう再構成した解説です。

国の長期優良住宅化リフォーム補助金や子育てエコホーム支援事業を扱う他記事とは目的が異なります。国の制度は工事の「省エネ性」「子育て対応」を評価するもの、本記事の豊田市制度は 「1981 年 5 月以前に建てられた木造住宅の倒壊を防ぐこと」だけを評価する制度 です。両者は対象工事も金額の根拠も全く違うため、混同しないよう冒頭で切り分けておきます。

なお、年度予算の消化状況や要綱改定により条件が変わる可能性があるため、申請前には必ず豊田市建築相談課(または建築物安全課)の最新案内を確認してください。本記事は「公式窓口に行く前の予習資料」として活用していただくことを想定しています。

30 秒で要点をつかむ

豊田市住宅耐震改修促進事業の骨子だけを取り出すと、次の 5 行に集約されます。

制度の骨子

・対象は 1981 年(昭和 56 年)5 月 31 日以前に着工された木造住宅

・補助率は 工事費の 1/2、上限は 90 万円(リフォーム補助金ナビDB登録値)

・耐震診断で 評点 1.0 未満と判定された家を、評点 1.0 以上に引き上げる工事が対象

・通年受付だが 予算が無くなり次第終了。年度後半は枠が逼迫しがち

・耐震診断費用も別枠で補助される可能性が高い(要・市窓口確認)

「耐震」という言葉の響きから「築年数が古い家ならどれでも対象」と思われがちですが、実際は 築年数 + 構造 + 耐震評点 の 3 条件をすべて満たした住宅にしか出ません。最初の関門は次章のチェックリストです。

対象になる人/ならない人 — 5 項目セルフチェック

豊田市の耐震改修補助は、申請前に 無料または低額の「市の耐震診断」 を受けて評点を出し、その評点を一定値まで上げる工事に対して支払われる、という流れが基本です。下のチェックリストに 5 つすべて「はい」が並んだら、補助対象になる可能性が高い住宅と考えられます。

セルフチェックリスト

☐ 1981 年 5 月 31 日以前に 建築確認を受けた建物である

☐ 主な構造が 木造(在来軸組工法・伝統工法・枠組壁工法) である

☐ 用途は 戸建住宅・併用住宅(事務所兼用などは要確認)

☐ 豊田市の 無料耐震診断または同等の診断で評点 1.0 未満と判定された

☐ 改修後に評点を 1.0 以上へ引き上げる設計になっている

逆に、次のいずれかに当てはまる住宅は対象外、または個別判断となります。

状況 取り扱いの目安
1981 年 6 月以降の新耐震基準で建築 原則 対象外。ただし 2000 年以前の木造は別補助の可能性あり
鉄骨造・RC 造 木造耐震制度は 対象外。別の都市建築物制度を確認
賃貸用アパート 戸建・併用住宅向け制度のため 原則対象外
一部の増築・新築相当工事 耐震改修ではないと判断され不採択になる可能性
工事に着手済み 交付決定 前に着工した工事は補助されない

最後の「交付決定前に着工した工事は補助されない」という点は、全国の耐震補助で共通する最大の落とし穴です。「見積もりを取った段階で施工業者に着工を急かされた」というケースで補助金が出なくなる事故が多発しているため、契約・着工は必ず市の交付決定通知が届いてからにしてください。

いくらもらえるか — ケース別の試算表

DB 登録値に従えば、補助金額の計算式は次の 1 行に集約できます。

補助額 = min(耐震改修工事費 × 1/2、 90 万円)

実際の金額イメージを掴むために、よくある 3 パターンで試算してみます。実工事費はあくまで仮置きで、構造の傷み具合・面積・改修範囲によって変動します。

ケース 想定工事費 補助率 1/2 上限 90 万円 受給見込み額 自己負担額
A:壁量補強+金物中心の軽改修 100 万円 50 万円 50 万円 50 万円
B:屋根軽量化+耐力壁追加 180 万円 90 万円 90 万円 90 万円 90 万円
C:基礎補強+全面耐震フルリノベ 350 万円 175 万円 90 万円 90 万円 260 万円

ケース C のように工事費が大きくなっても 本制度の天井は 90 万円 で頭打ちです。「規模を大きくすればもらえる額も増える」わけではない点を押さえておきましょう。一方で、後述するように「除却(解体)補助」や「ブロック塀補助」と組み合わせると、世帯としての受給総額をさらに伸ばせる場合があります。

なお、工事費に消費税を含めるかどうかは自治体ごとに扱いが異なります。豊田市の場合は税抜き計算が基本ですが、要綱改定で取り扱いが変わるケースもあるため、見積書の段階で 税抜・税込の二段書き にしておくと申請がスムーズです。

申請の流れ — 6 ステップで「いつ何が起きるか」を可視化する

「補助金の手続きが分からない」と感じる最大の理由は、自分が今どのフェーズにいるのか地図が無いからです。豊田市の耐震改修補助は、おおむね次の 6 ステップで進みます。

① 相談
市建築窓口
② 耐震診断
評点を測定
③ 改修設計
評点1.0以上計画
④ 交付申請
必要書類提出
⑤ 交付決定
着工OK
⑥ 完了報告
補助金振込

各ステップで読者が引っかかりやすい論点を補足します。

① 相談(着手の 2〜3 か月前まで)

豊田市役所の建築相談窓口に「築年数」「図面の有無」を伝えるところから始まります。図面が無くても進められますが、現地調査の精度が落ちるため診断料金や工期に影響します。

② 耐震診断(1〜2 週間)

市の制度を使えば、自己負担を抑えて診断を受けられる可能性が高いです。診断書には「評点」「弱点」「補強推奨案」が記載され、③以降の設計の前提となります。

③ 改修設計(1〜2 か月)

ここで設計者・施工業者を決めます。「評点 1.0 以上に引き上げる」設計でなければ補助対象になりません。複数業者の相見積もりを取り、設計内容と価格を比較するのがおすすめです。

④ 交付申請(数週間)

申請書、設計図書、工事費見積書、評点判定書、住民票や登記情報などを市に提出します。書類の差し戻しは珍しくないため、提出から決定まで 3〜6 週間を見込んでおくと安心です。

⑤ 交付決定 → 着工

交付決定通知が届いたら契約・着工へ。ここで「決定前着工」をすると不採択になるので、業者と工事日程をすり合わせる際に必ず釘を刺してください。

⑥ 完了報告 → 振込

工事完了後、完了届・写真・領収書を市に提出。検査を経て後日振込みとなります。完成から入金まで 1〜2 か月程度かかるのが一般的です。

💡 ポイント

「①相談」と「②耐震診断」は同じ年度内に終わらせるのが鉄則。年度をまたぐと予算枠の取り直しになる場合があります。

他制度との併用可否 — 「実質的に何円安くなるか」を考える

耐震改修は単独で行うより、他のリフォームとセットで設計したほうが、世帯全体の補助金額は大きく伸びる傾向があります。代表的な併用パターンを表にまとめました。

併用候補制度 主な対象工事 豊田市耐震補助との併用
国 子育てエコホーム支援事業 断熱・省エネ設備 原則併用可(同一工事の重複請求は不可)
国 長期優良住宅化リフォーム補助金 性能向上+耐震 耐震部分は本制度、性能向上部分は国制度に振り分け推奨
愛知県・豊田市の 除却補助 老朽木造の解体 改修ではなく解体を選ぶ場合の代替制度として比較検討
介護保険 住宅改修費 手すり・段差解消 併用可。耐震工事と同時に行うと足場代を圧縮できる
住宅ローン減税・耐震改修特別控除 所得税の控除 補助金は 収入金額から差し引きた額で控除計算

特に押さえておきたいのは、「補助金で受け取った金額は、所得税の耐震改修特別控除の対象金額から差し引いて計算する」 という点です。控除前の工事費が大きく、補助金が出ても自己負担が残るケースでは、控除と補助金の合計効果でかなりインパクトが出ます。詳細は税務署または税理士に確認してください。

「結局、自分の家ではどの組み合わせが最大化できるのか」を整理したい方は、まずは 補助金診断 で築年数・工事内容・世帯構成を入力してみるのが近道です。豊田市制度を含めた候補制度を一覧で比較できます。

同種制度との違いを 1 分で整理する

近隣自治体や似た名称の補助金と混同されがちなので、ここで切り分けます。

制度 主な対象 上限 性格
豊田市住宅耐震改修促進事業(本制度) 1981 年 5 月以前の 木造住宅の耐震改修 90 万円 倒壊防止に絞った補助
豊田市 木造住宅 除却補助 旧耐震木造の 解体 自治体要綱による 「直すより壊す」を選ぶ世帯向け
国 長期優良住宅化 リフォーム補助金 性能向上+耐震 100〜300 万円規模 高性能住宅化と一体で評価
国 子育てエコホーム支援事業 断熱・省エネ 30〜60 万円 省エネ寄りで耐震単独は対象外

「とにかく地震で倒れない家にしたい」が目的なら本制度が第一候補、「ついでに断熱・水回りまで一気にやりたい」なら国の長期優良住宅化リフォーム補助金との二本立てが現実的、と覚えておくと判断が早くなります。

よくある質問

Q1. 耐震診断はいくらかかりますか?

A. 豊田市では木造住宅向けの診断費用に対する補助があり、自己負担を大きく抑えられる仕組みが整っている自治体の一つとされています。年度ごとの予算と要件があるため、最新の自己負担額は市の建築相談窓口で確認してください。

Q2. 設計者や施工業者は自分で選べますか?

A. 基本的には自由に選べますが、愛知県の耐震診断員資格者建築士事務所登録のある業者 が設計に関与している必要があります。市から事業者リストの紹介を受けることもできます。

Q3. 親名義の家を子世帯がリフォームする場合は申請できますか?

A. 一般的には 建物の所有者本人 が申請者となります。同居・別居や登記の状況によって扱いが分かれるため、申請前に窓口で家族構成と所有関係を伝えて確認するのが確実です。委任状で代行申請が認められる場合もあります。

Q4. 耐震改修を予定していたが、結局解体することにしました。補助金はどうなりますか?

A. 改修補助の対象外となり、代わりに 除却(解体)補助 の検討対象になります。両者は同時利用ではなく「どちらを選ぶか」の二択になるのが通常です。

Q5. 工事費が見積もりより増えたら追加で補助されますか?

A. 基本的には 交付決定額が上限 です。工事中に大幅な変更が必要になった場合は、市に変更交付申請を提出する必要があり、変更が認められない可能性もあります。設計時点でなるべく余裕をもった見積もりにしておくのがおすすめです。

Q6. 申請から振込までトータルでどのくらいかかりますか?

A. 相談開始から振込までの目安は、全体で 6〜10 か月 ほどみておくと現実的です。耐震診断・設計・申請審査・工事・完了検査を順に踏むため、「来月リフォームしたい」というスケジュール感では間に合いません。

ここまでの内容を一枚で振り返る

最後に、本記事のポイントを意思決定の優先順で並べ直しておきます。

意思決定チェック

  1. 家は 1981 年 5 月以前の木造か? → No なら本制度は対象外
  2. 評点 1.0 未満 → 1.0 以上に引き上げる工事になっているか?
  3. 交付決定前に着工していないか?
  4. 子育てエコホーム・長期優良化など 併用候補を検討したか?
  5. 申請から振込まで 6〜10 か月を見込んだ生活設計になっているか?

ここまで読んで「自分のケースで具体的にいくらになるか知りたい」と感じた方は、次の 2 つを順番にどうぞ。

  • 補助金診断:築年数・工事内容・世帯情報を入力すると、本制度を含む候補補助金の組み合わせを試算します。
  • 補助金まとめ:2026 年度版の国・自治体補助金を体系的に整理した総合ガイド。本制度と国制度の併用シミュレーションに役立ちます。

豊田市の耐震改修補助は、金額そのものよりも 「家族の命を守るための投資コストを半分まで圧縮できる」 という点に最大の価値があります。築 45 年前後の木造住宅にお住まいなら、まずは耐震診断という小さな一歩から始めてみてください。

参考・出典


免責事項:本記事は 2026 年 4 月時点で公開されている公式情報およびリフォーム補助金ナビDBの登録データをもとに作成しています。補助金の要件・金額・受付期間は年度の予算状況や要綱改定により変更される場合があります。実際の申請にあたっては、必ず豊田市の公式窓口で最新情報をご確認ください。本記事は補助金の支給を確約するものではなく、要件を満たす場合に申請可能な制度をご紹介するものです。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

耐震リフォームの見積もりを無料で取る

耐震リフォームは専門性が高いため、実績のある業者を選ぶことが重要です。簡単一括比較で最大3社の見積もりを無料で取得できます。

無料で見積もりを比較する →
完全無料|最大3社を比較|しつこい営業なし

※ 提携先の見積もりサービスに遷移します