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【横浜市】木造住宅耐震改修|上限80万円の対象と申請

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【横浜市】木造住宅耐震改修|上限80万円の対象と申請

この記事の独自性 — 既存「耐震補助金まとめ」との違い

リフォーム補助金ナビDB登録の「横浜市住宅耐震改修促進事業(id=150)」を、横浜市内に旧耐震基準の木造住宅を持つ世帯が、自分は対象なのか・いくら戻ってくるのか・どの順番で動けばよいのか を3分で判断できるよう編集した個別解説です。

全国の耐震補助金を横並びで紹介する 補助金まとめ では「耐震は自治体ごとに条件が大きく異なる」とだけ書かれがちですが、本記事では横浜市の制度に絞り込み、自社DBに蓄積された制度データ(上限額・補助率・対象建物の年代要件)をベースに、「対象になる人/ならない人」のチェックリストケース別試算表他制度との併用フロー図 という3つの独自フレームワークで解像度を上げています。最終判断は必ず横浜市の公式窓口でご確認いただく前提ですが、「窓口に行く前に何を持っていけばよいか」までイメージできる構成にしました。

30秒でわかる横浜市住宅耐震改修促進事業の要点

横浜市住宅耐震改修促進事業は、市内にある 旧耐震基準(1981年5月31日以前に建築確認を受けた)木造住宅 の倒壊リスクを下げるため、耐震改修工事費の一部を市が補助する制度です。リフォーム補助金ナビDBに登録されている主な要件は次のとおりです。

制度サマリー(DB登録ベース)
制度区分
市区町村(神奈川県横浜市)
対象工事
木造住宅の耐震改修
対象建物
1981年5月31日以前に着工した木造住宅
補助率
工事費のおおむね1/2
上限額
80万円(一般世帯)
締切
通年受付・予算上限到達まで
併用
耐震診断補助・所得税控除・地震保険割引と組合せ可
⚠️

ポイントは3つです。第一に、新耐震基準(1981年6月以降)の住宅は対象外 であること。第二に、補助率は「工事費の1/2」が基本で、80万円はあくまで上限であること。第三に、先着順かつ予算上限まで という運用なので、年度末に近づくほど受付が締まりやすい点です。

💡 ポイント

「上限80万円」と聞くと80万円もらえる前提で考えがちですが、実態は「工事費の1/2を上限80万円までカバー」する仕組みです。たとえば耐震改修工事費が100万円なら、補助額は1/2の50万円が基準になります。160万円以上の工事で初めて上限80万円に到達するイメージです。

対象になる人/ならない人 — まずはこのチェックリスト

横浜市の耐震改修補助は「申し込めば誰でも通る」制度ではありません。申請前に下のチェックリストでざっくり自己判定してみてください(最終判定は市の窓口で行います)。

対象になりやすい人(5つすべて該当が目安)
□ 物件が 横浜市内 にある
□ 構造が 木造(在来軸組工法・伝統工法・枠組壁工法など)
□ 1981年5月31日以前 に建築確認を受けて着工された住宅である
□ 自ら居住する戸建または併用住宅(賃貸専用は条件が異なる)
□ 事前の 耐震診断で「倒壊する可能性がある」評価(評点1.0未満) が出ている
対象外になりやすい人
× 1981年6月以降に建築確認を受けた 新耐震基準 の住宅
× RC造・鉄骨造 の戸建(別メニューが用意される場合あり)
× 着工後に申請しようとしている(事前申請 が原則)
× 市税の滞納がある世帯
× 工事内容が「耐震改修」ではなく内装更新中心になっているケース

特につまずきやすいのは 「事前申請が原則」 という点です。リフォーム会社と契約・着工してから「補助金も使いたい」と相談されるケースが多いのですが、本制度は 交付決定通知の前に契約・着工した工事は対象外 になるのが一般的です。順番を間違えると補助金がゼロになるため、必ず工事契約より前に申請を行ってください。

いくらもらえるか — ケース別の試算表

ここからは、リフォーム補助金ナビDBの「補助率1/2・上限80万円」を前提に、よくあるケースで試算してみます。実額はお見積りや工事内容で変わるため、目安としてご覧ください。

ケース 想定する建物 耐震改修工事費 補助率1/2の額 実際の補助額
① 部分補強 築40年・延床80㎡・1階壁の一部補強 約60万円 30万円 30万円
② 標準的な全体補強 築45年・延床100㎡・基礎/壁/接合部 約150万円 75万円 75万円
③ フル耐震改修 築50年・延床120㎡・屋根軽量化込み 約300万円 150万円 80万円(上限到達)

ポイントは、150万円前後の工事までは「工事費の1/2」が補助額 になり、それを超えると 上限80万円で頭打ち になることです。「予算が潤沢だから大規模に直したい」という人ほど、補助金のカバー率は相対的に下がっていきます。

💡 ポイント

自己負担を最小化したいなら、「耐震診断」と「耐震改修」を分けて考えると整理しやすいです。横浜市は耐震診断にも別途補助メニューを設けている場合が多く、診断と改修を別ステップで申請することで、合計の支援額を引き上げられる可能性があります。

申請の流れ — 8ステップで把握する

⚠️

「事前申請」「先着順」というルールを前提にすると、動き出す順番が極めて重要になります。下の図は、横浜市で耐震改修補助を使う場合の代表的な流れです。

申請フロー図(一般的な目安)
1
築年と構造の確認:登記事項証明・建築確認通知書で1981年5月以前か確認
2
耐震診断の申込:市の登録診断士に依頼(診断補助の活用も検討)
3
診断結果の受領:上部構造評点が1.0未満であることを確認
4
改修プラン作成:施工会社・建築士と一緒に補強計画を作成
5
事前申請(交付申請):市役所に必要書類一式を提出
6
交付決定通知の受領:通知書を受け取ってから工事契約・着工
7
工事の実施・完了:施工中の写真や中間検査の記録を残す
8
実績報告・補助金請求:完了報告書と領収書類を提出 → 振込
ℹ️

特に注意したいのは ステップ5〜6の「事前申請 → 交付決定通知」 の間に、リフォーム会社との契約や工事着工を絶対に行わないことです。「営業担当に急かされて契約したら補助金が出なかった」というのは、耐震改修補助で最も多い失敗パターンです。

必要書類のイメージ

申請段階で必要となる書類のイメージは次のとおりです(年度・申請区分により変わります)。

区分 書類例
本人確認・所有権 申請書、住民票、登記事項証明書、固定資産税納税証明書
建物の年代確認 建築確認通知書の写し、検査済証、評価額が分かる資料
耐震性能の根拠 耐震診断報告書(評点1.0未満を示すもの)
工事内容の根拠 補強計画図、見積書、図面、施工会社の概要書類

書類の収集は施工会社任せにせず、所有権・年代確認系の書類 は施主自身でも控えを取ってください。後年、地震保険の割引や所得税控除の証明として再利用できます。

他制度との併用 — 国・税制・保険を重ねる

耐震改修は、市の補助金だけでなく 国の住宅税制・地震保険の割引 と組み合わせることで、実質負担をさらに圧縮できる可能性があります。下表は代表的な組み合わせの整理です。

制度 内容 横浜市補助との関係
耐震改修促進税制(所得税) 一定の耐震改修工事で所得税の特別控除 原則 併用可能(控除対象額の調整が必要)
固定資産税の減額 耐震改修後一定期間、固定資産税が1/2減額 原則 併用可能(市町村への申告が必要)
地震保険料割引 耐震等級・耐震改修で最大50%割引 補助金とは別枠で 併用可能
国の住宅省エネ系補助金 断熱・省エネ改修と同時施工する場合 工事区分が分かれていれば 併用可能

💡 ポイント

「補助金 → 税制 → 保険割引」の順で“積み上げる”発想が重要です。補助金は1回限りの臨時収入、税制と保険割引は数年〜十数年にわたる継続的な節約。ライフサイクル全体で考えると、税制・保険まで使い切るかどうかで合計の手取りが大きく変わります。

具体的にどう積み上がるかをイメージするため、ケース②(工事費150万円・補助75万円)で簡易シミュレーションしてみます。

5年間トータルでの実質負担イメージ(ケース②)

工事費:150万円

└ 横浜市補助金:▲75万円

└ 所得税控除(一定要件):▲5〜25万円程度

└ 固定資産税1/2減額(1年分):▲数万円

└ 地震保険割引(5年分):▲数万円

合計:実質負担はおおむね40〜60万円台まで圧縮される可能性

この試算は条件次第で大きく前後します。実額は税理士・施工会社・保険代理店に確認のうえ、必ずご自身のケースで再計算してください。

ありがちな失敗とその回避法

リフォーム補助金ナビに寄せられる相談ベースで、横浜市の耐震補助で起こりやすい失敗を3つ紹介します。

失敗1:診断と改修を同じ会社にまとめてしまった

診断する会社と改修する会社が完全に同じだと、「過剰な補強提案になっていないか」のチェック機能が働きにくい場合があります。診断は市の登録診断士、改修は別の施工会社というように、役割を分けることで第三者性を確保 するのが安全です。

失敗2:補助金ありきで工事内容を膨らませた

「上限80万円もらえるなら、ついでに増築もしたい」と工事内容を広げ過ぎると、耐震改修としての要件から外れ、結果的に補助対象から外れるケースがあります。まずは耐震性能の確保(評点1.0以上)にフォーカス し、内装更新等は別工事として整理するのが王道です。

失敗3:年度末に駆け込みで申請した

🔒

通年受付でも、予算には上限があります。年度末に近づくと「予算枠到達」で受付終了になる可能性があるため、改修を本気で考えるなら年度の上半期 に動き出すのが理想です。

よくある質問

Q1. 賃貸している木造住宅でも対象になりますか?

原則として「自ら居住する住宅」が中心ですが、横浜市は地域の防災性能向上の観点から、要件を満たす賃貸住宅向けのメニューを設けている場合があります。賃貸オーナーの方は、住居用とは別の申請区分になる可能性があるため、必ず市の窓口に最新の取扱を確認してください。

Q2. 1981年6月以降の住宅は完全に対象外ですか?

本制度は「旧耐震基準」を主対象としています。ただし、2000年5月以前に建築確認を受けた木造住宅向けの別メニュー(耐震診断補助等)が用意されている年度もあります。築年が中途半端だと感じる方ほど、診断段階で1度市に相談する価値があります。

Q3. 耐震診断と耐震改修を同じ年に申請できますか?

時期をずらして申請するケースが一般的です。「診断 → 結果評価 → 改修計画 → 改修申請」という流れになるため、診断と改修を物理的に同年度に詰め込むには、年度の早い時期から動き始める必要があります。

Q4. 工事中に追加補強が必要になった場合、補助額は増えますか?

ℹ️

原則として、交付決定額が上限になります。途中で工事範囲が広がっても、追加分は自己負担になることが多い点に注意してください。設計段階でのプラン確定 が、トータル負担を抑えるカギです。

Q5. 横浜市以外の制度と併用できますか?

横浜市の制度は、国の住宅省エネ系補助や所得税控除、地震保険割引などと併用できる余地があります。一方、同一工事に対する他自治体の補助金との重複利用は通常できません。「同じ工事に複数の自治体補助は重ねられない」「制度区分が違うものは重ねられる可能性がある」と覚えておくと判断しやすくなります。

まずやるべき3つのアクション

最後に、横浜市の耐震改修補助を活用したい人が、今日から動ける具体的なアクションを3つにまとめます。

  1. 建築確認年月日を確認する:登記事項証明書・建築確認通知書を引っ張り出し、1981年5月31日以前かを確認
  2. 耐震診断を申し込む:市の登録診断士・建築士事務所協会経由で、診断補助も合わせて確認
  3. 施工会社を比較する:耐震補強の施工実績がある複数社から相見積もり(補助申請の経験有無を必ず確認)

「自分の住む地域でどの補助金が使えるか分からない」という方は、まず 補助金診断 で住所と工事種別を入れて当てはまる制度を一覧化し、そのうえで 補助金まとめ で全体像を確認するのが、最短ルートです。

参考・出典

  • 横浜市 公式サイト
  • 横浜市建築局・住宅政策課(最新の補助要綱・予算状況)
  • リフォーム補助金ナビDB登録データ(id=150/2026年版)

⚠️ 免責事項

本記事は、リフォーム補助金ナビが独自に収集・整理した情報に基づく解説です。補助金の要件・上限額・受付状況は年度や予算消化状況によって変わるため、申請可否や金額を断定するものではありません。実際の申請にあたっては、必ず横浜市の公式窓口および施工会社・税理士等の専門家に最新情報をご確認ください。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
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