兵庫県 住宅耐震化促進事業|上限130万円の対象と申請
30秒で要点:兵庫県の耐震化補助はこう使う
「実家が古いけど、地震が来たら本当に大丈夫なんだろうか」——そんな漠然とした不安を、お金の問題で先送りにしている方は少なくありません。兵庫県は1995年の阪神・淡路大震災で全壊・半壊の被害が住宅の「古さ」と直結していた経験から、住宅耐震化を県政の最重要テーマの一つに位置づけ、市町と連携した「住宅耐震化促進事業」を継続的に運用しています。
リフォーム補助金ナビDBに登録されている本制度(県レベルの枠組み)は、1981年5月以前に建てられた住宅(いわゆる旧耐震住宅)の耐震改修工事に対して、上限130万円までの補助を受けられる仕組みです。耐震診断から改修工事まで段階的に支援されるため、「いきなり大規模工事は不安」という方でも一歩目を踏み出しやすいのが特徴です。
本記事の独自切り口
同種の「耐震改修補助」記事は数多くありますが、本記事は ①兵庫県特有の市町連携の構造 ②旧耐震住宅か判定する具体チェック ③改修費用ベースの試算ケース3パターン、の3点で他記事と差別化しています。
補助金診断で、お住まいの市町で実際に使える金額のシミュレーションができます。
あなたの家は対象?6つの判定チェックリスト
まず、自分の家が制度の対象になるかどうかを直感的に判定できるチェックリストを用意しました。「YES/NO」で答えてみてください。
| # | 判定項目 | 判定の根拠 |
|---|---|---|
| 1 | 1981年5月31日以前に建築確認を受けた住宅か | 旧耐震基準(震度5強相当)で設計された建物が対象 |
| 2 | 兵庫県内の市町に所在しているか | 県と市町の協調補助のため市町に窓口がある |
| 3 | 戸建て住宅または併用住宅(店舗併用等)か | 多くの市町で長屋・共同住宅も対象だが要件が異なる |
| 4 | 自己が居住している、または居住予定か | 投資用・空き家のみの場合は別枠の可能性 |
| 5 | 耐震診断の結果、評点1.0未満(倒壊の可能性あり)か | 改修によって評点1.0以上に上げる工事が補助対象 |
| 6 | 工事着手前である | 着工後の申請は原則不可 |
6項目すべてYESなら本制度のメインターゲットです。1〜2項目が該当しない場合でも、市町独自の上乗せメニューや「簡易改修補助」「耐震シェルター補助」が用意されているケースが多いため、診断段階で諦めずに窓口相談をおすすめします。
逆に、対象になりにくい代表ケースは以下のとおりです。
- 1981年6月以降に建てた家(いわゆる新耐震住宅)
- 既に評点1.0以上の家(耐震性が確保されている扱い)
- 工事を始めてから「あとから補助申請したい」と考えた家
- 賃貸として貸している空き家のみで、所有者が県外居住
いくらもらえる?費用ベースで3ケース試算
「上限130万円」と聞いても、実際にいくら戻ってくるのかピンとこない方が多いはずです。ここでは、改修費用とおおよその補助イメージを3パターンで整理しました。実際の補助率・上限は市町ごとに異なるため、あくまで意思決定の判断材料としてご覧ください。
| ケース | 工事内容 | 工事費目安 | 補助イメージ | 自己負担イメージ |
|---|---|---|---|---|
| A:部分改修 | 1階の壁を中心に補強、評点0.7→1.0へ | 80〜120万円 | 60〜100万円程度 | 20〜40万円程度 |
| B:標準改修 | 1階+接合部・基礎一部、評点0.4→1.0へ | 150〜200万円 | 100〜130万円(上限) | 50〜90万円程度 |
| C:大規模改修+同時リフォーム | 耐震+断熱・水回り更新を同時施工 | 300万円〜 | 130万円(上限)+他制度併用 | 制度併用次第で大幅圧縮可 |
ポイントはケースCです。耐震改修と同時に断熱改修や省エネ改修を行う場合、国の「子育てグリーン住宅支援事業」や「先進的窓リノベ事業」などの併用余地が出てきます。耐震単独で考えるよりも、「家の総合更新の中で耐震を組み込む」発想のほうが、結果的に住みやすさと補助金獲得額の両方で有利になるケースが多いというのが、本サイトのDBから見えてくる傾向です。
申請の流れ:6ステップを図で理解する
申請を「なんとなく難しそう」と感じる最大の理由は、ステップが見えないからです。兵庫県の枠組みでよく採用されているフローを図に落とし込みました。
最大の落とし穴はSTEP 4です。交付決定の通知を受け取る前に工事に着手してしまうと、原則として補助対象外になります。「業者が早く着工したがる」「日程的に急いでいる」といった事情があっても、ここだけは絶対に順序を守ってください。
他制度と併用できる?よくある組み合わせ
「耐震改修だけで終わらせるのはもったいない」と感じたら、併用可否を検討しましょう。代表的な組み合わせと相性は以下のとおりです。
| 併用候補 | 相性 | コメント |
|---|---|---|
| 国「先進的窓リノベ事業」 | ◎ | 窓断熱改修と同時施工で補助額を大幅に積み増せる |
| 国「子育てグリーン住宅支援事業」 | ◎ | 耐震を含む省エネ改修パッケージで活用しやすい |
| 介護保険 住宅改修費 | ○ | 手すり・段差解消など20万円までを別枠で確保可能 |
| 市町独自の上乗せ補助 | ◎ | 神戸市・西宮市等は県+市の二段補助が一般的 |
| 同じ県の同種「耐震診断補助」 | ◎ | むしろ診断補助が改修補助の前提になっているケース多数 |
コールアウト:併用設計のコツ
補助金は「申請順序」と「対象工事の重複」で可否が決まります。耐震補強の壁工事と断熱の壁工事を同時に行う場合、どちらの補助で計上するかを設計士・施工会社と最初に整理しておくと、後の修正が不要になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 耐震診断だけ受けて、改修工事はやらなくても大丈夫ですか?
診断のみで終了することは可能です。多くの市町で診断費用にも補助があり、「まず現状を知る」ところから始めるのが推奨されています。診断結果が良好(評点1.0以上)であれば、改修工事をしない判断も合理的です。
Q2. 自分で工事業者を選んでよいですか?
原則として施主が業者を選定できます。ただし市町によっては「県登録事業者」「指定耐震診断員」など要件がある場合があるため、見積り前に窓口で確認してください。
Q3. 補助金は工事費の支払い前に受け取れますか?
基本的には工事完了後の精算払いです。一時的に工事費全額を立て替える必要があるため、つなぎ資金や住宅ローンの組み込みも検討しておくと安心です。
Q4. マンションは対象になりますか?
本制度は戸建てを主対象としていますが、共同住宅の共用部耐震改修については別の枠組み(県の建築物耐震改修助成)が用意されているケースがあります。管理組合経由で建築指導課にご相談ください。
Q5. 住宅ローン控除との関係はどうなりますか?
所得税の住宅ローン控除や住宅特定改修特別税額控除(耐震)との重複利用は、それぞれ要件が独立しているため可能なことが多いです。ただし税務取扱いは年度・個別事情で変わるため、必ず税理士または所轄税務署にご確認ください。
兵庫県内の他補助金との関係を整理する
兵庫県は耐震だけでなく、省エネ改修・空き家活用・子育て世帯向けなど多様な住宅補助メニューを持っています。耐震単体で動くのではなく、自分の生活設計と合致するメニューを横並びで眺めてから優先順位を決めるのが、結果的にもっとも費用対効果の高い進め方です。
全国・主要制度の整理は2026年最新リフォーム補助金まとめに体系化しています。耐震を入口にしつつ、断熱・省エネ・バリアフリーまで視野を広げる方は、こちらと併せてご覧ください。
まとめ:耐震は「いつかやる」より「診断から始める」が正解
兵庫県の住宅耐震化促進事業は、上限130万円という金額面のインパクトもさることながら、「まず診断、結果次第で改修」と段階的に意思決定できる点に最大の価値があります。家族の安全という目に見えにくい価値に対し、行政が金銭的に背中を押してくれる数少ない制度の一つです。
「実家が古い」「親が独居している」「自分が将来戻る予定がある」——どれか一つでも当てはまるなら、まずは市町窓口に電話を1本入れる、あるいは補助金診断で自分の条件をチェックするところから始めてみてください。
参考・出典
免責事項:本記事は2026年4月時点の公開情報および当サイトDB登録情報をもとに作成しています。補助金制度は年度・市町・予算状況により条件や金額が変動します。実際の申請にあたっては、必ずお住まいの市町の窓口および公式情報をご確認ください。本記事の情報により生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。
━━ この記事の作成・監修 ━━
リフォーム補助金ナビ編集部
在籍資格者
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