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【神戸市】住宅耐震改修補助2026|上限115万円・対象と申請手順

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【神戸市】住宅耐震改修補助2026|上限115万円・対象と申請手順

30秒でわかる神戸市の住宅耐震改修補助

「実家が古い。地震が来たら大丈夫だろうか」——阪神・淡路大震災を経験した神戸市は、この問いに長年向き合ってきた自治体です。住宅耐震改修補助は、その経験から制度設計が手厚く、2026年度(令和8年度)は工事費の補助上限が最大115万円まで引き上げられました。

リフォーム補助金ナビDB登録の本制度(id=180)を、神戸市すまいの安心支援センター(すまいるネット)公開情報で最新化したうえで、申請を検討する読者の意思決定に必要な情報だけを整理してお伝えします。

要点は次の3つです。

  • 対象: 1981年5月31日以前着工の住宅(2026年10月からは2000年5月31日以前着工の木造2階建て以下も追加)
  • 補助額: 大地震に耐える本格改修で工事費の5分の4・上限115万円、簡易改修で5分の4・上限80万円
  • 受付: 2026年4月2日〜2027年1月15日(完了実績報告は2027年2月15日まで)

ここから先は、「自分はそもそも対象なのか」「実際いくらもらえそうか」「何から動けばよいか」を順番に確認していきます。

リフォーム補助金ナビが見る本制度の独自視点

全国の市区町村に耐震改修補助はありますが、神戸市の制度には他都市と比較しても次の特徴があります。

  1. 補助率が4/5(80%)と高い——多くの自治体は1/2〜2/3。所得要件はあるものの、自己負担を圧縮しやすい。
  2. 「大地震に耐える本格改修」と「すぐに倒壊しない簡易改修」の2階建て構造——予算と居住計画に合わせて選べる。
  3. 2000年基準(新耐震の中でも木造の構造規定が強化された区分)への対象拡大が2026年10月から始まる——熊本地震の教訓を踏まえた全国的な流れに、神戸市が早期対応している。

DB上の登録値は「上限80万円・補助率0.5」と保守的な数字ですが、これは制度の最低保証ラインに近いもの。本記事では2026年度の最新公開情報を優先し、本格改修・簡易改修の双方を併記します。同種の耐震補助記事を読み比べる際、「補助率」「対象住宅の年代区分」「所得要件の有無」の3点で違いを見ると、神戸市の手厚さが際立ちます。

対象になる人/ならない人チェックリスト

申請相談に進む前に、5分で確認できるチェックリストを用意しました。すべて「はい」になれば、本制度の対象である可能性が高い段階です。

住宅の条件(5項目)

# 確認項目 はい / いいえ
1 神戸市内にある住宅である □ / □
2 1981年5月31日以前に着工された住宅である
※2026年10月以降は「2000年5月31日以前着工の木造2階建て以下」も追加で対象
□ / □
3 耐震診断で「耐震基準を満たさない」と判定されている、または診断予定 □ / □
4 違反建築物ではない □ / □
5 店舗併用住宅の場合、住宅部分が延べ面積の50%を超える □ / □

申請者の条件(工事費補助の場合)

  • 神戸市内に対象住宅を所有する個人であること
  • 申請者の所得が1,200万円以下(給与収入のみの場合は給与収入1,395万円以下)であること

ここで気をつけたいのは、「計画策定費補助」と「工事費補助」で要件が異なる点です。計画策定費補助は法人・個人を問わず申請可能、一方で工事費補助は個人かつ所得要件ありとなっています。賃貸経営目的で個人所有のアパートを耐震改修したい、というケースでは設計費は出るが工事費は出ない、という組み立てになる可能性があるため、最終判断は必ずすまいるネットでご確認ください。

対象にならない可能性が高いケース

  • 1981年6月以降の着工住宅(2026年10月以降は2000年6月以降の着工が境目)
  • 神戸市外の住宅(隣接の芦屋市・西宮市・明石市はそれぞれ独自制度あり)
  • 耐震診断未実施で「現状耐震性能が不明」のまま工事を計画している場合
  • 申請者の所得が1,200万円超(工事費補助のみの不可。計画策定費は所得要件なし)

いくらもらえるか——ケース別試算3パターン

リフォーム補助金ナビ独自の試算フレームを使い、典型的な3ケースで補助額を見ていきます。実際の額は工事内容や設計内容で変動するため、あくまで意思決定の目安としてご覧ください。

補助メニューの基本構造

神戸市・戸建住宅耐震改修補助の構造図
① 計画策定費補助
補助率:9/9(実質全額)
上限:27万円
対象:耐震改修の設計図書作成
② 工事費補助(本格改修)
補助率:4/5(80%)
上限:115万円
目標:大地震に耐える性能
③ 簡易改修工事費補助
補助率:4/5(80%)
上限:80万円
目標:すぐに倒壊しない
①と②は一体補助の運用あり。③は予算や住み続ける年数に応じて選択。

ケースA:築50年・2階建て木造、本格的に耐震改修

項目 金額
設計(計画策定費) 30万円
工事費 200万円
補助対象合計 230万円
補助額 設計27万円(上限)+工事115万円(上限)=142万円
自己負担 約88万円

設計費・工事費ともに上限張り付きとなるパターン。補助率の高さよりも上限額が結果を決めるため、設計と工事を一体で申請することで取りこぼしを防ぎます。

ケースB:築40年・1階建て、最低限の耐震性確保

項目 金額
工事費 80万円
補助対象合計 80万円
補助額(簡易改修・4/5) 64万円
自己負担 16万円

「あと10年住めればいい」という高齢世帯で多いパターン。設計を簡素化し、簡易改修メニューで申請することで自己負担が小さくなります。

ケースC:2000年基準で建てた木造2階建て、補強を検討

2026年10月以降に対象化される区分。例として工事費150万円のケースを試算します。

項目 金額
工事費 150万円
補助率 4/5
計算上の補助額 120万円 → 上限115万円で頭打ち
補助額 115万円
自己負担 35万円

2000年基準住宅は「新耐震だから安心」と思われがちですが、熊本地震では同区分の住宅にも倒壊例がありました。神戸市が2026年度から対象を拡大した背景はここにあります。

申請の流れ — 6ステップ

申請から補助金の受領までは、最短でも3〜4か月を見ておくのが現実的です。神戸市の運用は「事前相談 → 事前申請 → 工事 → 完了報告 → 交付」の順で、工事を始めてから申請しても遡って認められないため、順序は厳守します。

申請から交付までのフロー図
STEP1
すまいるネットで事前相談(電話・来所)。耐震診断の有無を確認
STEP2
耐震診断を受ける(無料診断制度あり。後述)
STEP3
設計事務所・施工業者と契約前に計画策定書・補助金申請書を準備
STEP4
事前申請 → 交付決定通知の受領後に契約・着工
STEP5
耐震改修工事の実施(中間検査・写真記録あり)
STEP6
完了実績報告を2027年2月15日までに提出 → 補助金交付
※ 受付期間は2026年4月2日〜2027年1月15日。申請は予算枠に達した時点で締切となる場合あり

順序として最も間違えやすいのがSTEP4の「交付決定前に契約・着工してはいけない」という点です。住宅取得の補助金と異なり、リフォーム系は事前申請が原則。「リフォーム業者に任せて気づいたら工事が始まっていた」というケースは申請対象外になり得るため、業者打ち合わせの段階で「神戸市の耐震改修補助を使う」と明示しておくことが重要です。

耐震診断は無料制度を活用できる

神戸市は対象住宅向けに耐震診断員派遣(簡易診断)を無料で実施しています。耐震診断補助は別建てとなっており、まず診断を受けてから「どこをどう補強すれば耐震性能が確保できるか」を把握する流れが王道です。

他制度との併用可否

「耐震だけでなく、断熱や省エネも一緒に直したい」というニーズは多く、その場合の併用可否を整理します。

併用したい制度 併用可否(一般論) 備考
神戸市戸建て住宅省エネ改修等補助事業 工事区分が分離していれば併用可。同一工事への二重補助は不可
国の住宅省エネ2026キャンペーン(断熱・給湯・窓) 補助対象部分が異なれば併用可。事務局・神戸市双方に確認推奨
所得税の住宅耐震改修特別控除 「税制特例」として併用可。確定申告で適用
固定資産税の減額措置 工事翌年度から1〜2年間減額の対象になり得る
代理受領制度 補助金を施工業者が代理受領する仕組み。自己資金の準備負担を軽減

特に注目したいのが代理受領制度です。通常、補助金は工事完了後に「いったん全額自己負担で支払い、後から振り込まれる」という資金繰りになりますが、代理受領を選べば工事業者が直接神戸市から補助金を受け取り、自己負担分だけ支払えばよくなります。手元資金が不安な場合の選択肢として有効です。

よくある質問

Q1. 耐震診断は必ず受けないとダメですか?

はい、耐震改修の必要性を客観的に示すために必須です。神戸市の耐震診断員派遣(簡易診断)は無料で利用できるため、まずすまいるネットへ申し込むのが定石。診断結果に基づいて「どこを補強するか」が決まり、計画策定費補助の対象設計につながります。

Q2. 「建て替え」では補助は出ませんか?

本制度は現存住宅の耐震性能を向上させる工事が対象のため、建て替え(解体新築)は原則対象外です。耐震性が確保された新築住宅を建てる場合は、長期優良住宅化補助や住宅省エネ補助など別系統の制度を検討することになります。

Q3. マンションの一室を耐震改修したい場合は?

戸建住宅向けの本制度の対象外です。マンションは別途「マンションの耐震改修補助制度」があり、補助対象経費の1/2、または延べ面積×5,000円、または13,500万円のいずれか低い額が建物単位で交付される仕組みです。マンション全体での合意形成と管理組合からの申請が前提となります。

Q4. 受付期間中ならいつ申請しても大丈夫ですか?

🔒

受付期間は2026年4月2日〜2027年1月15日ですが、予算枠に達した時点で受付終了となる可能性があります。神戸市は耐震改修ニーズが高く、年度後半は枠が逼迫しやすいため、検討中の方は早めの事前相談が無難です。

Q5. 所得が1,200万円を超えています。何も使えませんか?

工事費補助は所得要件で対象外となりますが、計画策定費補助(上限27万円・補助率9/9)は所得要件なしです。設計部分の補助だけを受け、工事費は自己負担で進めるという組み立てが可能です。あわせて所得税の住宅耐震改修特別控除など税制側のメリットも検討してください。

Q6. 既に工事を始めてしまいました。後から申請できますか?

原則として事前申請・交付決定通知の受領前に契約・着工した工事は対象外です。これは神戸市に限らず多くの自治体補助金に共通する厳格なルール。すでに着工済みの場合は、すまいるネットに事情を説明したうえで、税制特例など他の支援に切り替えられないか相談する形になります。

あなたに合う補助金の組み合わせを3分で診断

神戸市の耐震改修補助は手厚い制度ですが、断熱・窓・給湯など他工事と組み合わせるかどうか、所得や住宅の構造によって最適な組み立ては変わります。住所と工事内容を入力するだけで使える可能性のある補助金を一覧化できる 補助金診断 をご利用ください。

また、全国の補助金を体系的に把握したい方は 2026年版 リフォーム補助金まとめ で国・県・市町村の制度を一覧でご確認いただけます。

参考・出典


【免責事項】 本記事は2026年4月時点で神戸市公式サイトに公開されている情報をもとに執筆していますが、補助金制度は予算状況・年度・要綱改正により変更される可能性があります。最終的な対象可否・金額・申請期限はお住まいの神戸市すまいの安心支援センター(すまいるネット)または神戸市建築住宅局までご確認ください。本記事の内容によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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