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【堺市】住宅耐震改修補助|上限115万円の対象と申請

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【堺市】住宅耐震改修補助|上限115万円の対象と申請

まず30秒で要点:堺市の住宅耐震改修補助とは

リフォーム補助金ナビDBに登録されている本制度(id=177/堺市住宅耐震改修促進事業)は、堺市内にある旧耐震基準(昭和56年5月31日以前着工)の住宅を耐震改修する所有者に対して、設計費と工事費の一部を補助する制度です。地震時の倒壊リスクが高い古い住宅の改修を後押しし、市街地全体の耐震化を進めることを目的としています。

DB上の上限額は90万円・補助率0.5として登録していますが、堺市の最新の公開情報(堺市住宅・建築物耐震改修等補助金交付要綱・補助内容ページ)では、実際には以下の体系で運用されています。

区分 補助対象 補助率 上限額
旧耐震基準の住宅(昭和56年5月以前) 設計費(木造) 2/3 10万円
旧耐震基準の住宅(昭和56年5月以前) 工事費 2/3 115万円
その他(建築基準法42条道路接道) 工事費 2/3 80万円
シェルター設置 設計費 1/2

つまり「設計費10万円+工事費115万円=最大125万円相当」が見込めるケースもあり、DB登録値より実際の上限は大きくなります。最新の補助金額・運用状況は、申請前に必ず堺市建築防災推進課(072-228-7482)または公式ページで確認してください。

💡ポイント:DB上は「上限90万円・補助率0.5」と概数で登録していますが、これは過去の運用条件を含めた控えめな目安です。ご自身が対象となる場合の正確な額は、堺市の公式要綱をベースに見積りを取りましょう。

なお、本制度は同じ大阪府内の「大阪市民間住宅耐震改修補助」「東大阪市木造住宅耐震改修補助」などと類似していますが、堺市は補助率2/3が基本で全国平均(1/2が多い)よりやや手厚い点が特徴です。


対象になる人/ならない人 チェックリスト

意外と「うちの家は対象だと思っていたら違った」というケースが多い制度です。次の8項目で簡易判定してみましょう。

対象判定チェックリスト(8項目)

  1. 建物が堺市内に所在する
  2. 住宅として使われている(マンション・共同住宅は別制度)
  3. 昭和56年(1981年)5月31日以前に着工した建物である
  4. 耐震診断を受けており、結果が「倒壊する可能性が高い」「倒壊する可能性がある」「安全でない」のいずれか
  5. 所有者本人または共有者全員の同意がある
  6. 改修後に評点1.0以上(または基準を満たす)が見込める計画である
  7. 市税の滞納がない
  8. 暴力団員等でない

8項目すべて該当なら高確度で対象です。1つでも当てはまらない場合は、以下を確認してください。

  • 昭和56年6月以降の建物 → 原則対象外。ただし建築基準法42条道路に接道する一定の住宅は工事費上限80万円の補助が利用できる可能性あり
  • マンション・分譲住宅の専有部分のみ → 一戸建て住宅向け制度のため対象外。マンションは別途「分譲マンション耐震診断・改修補助」枠を要確認
  • 耐震診断を未実施 → 先に堺市の耐震診断補助(別制度)を受診してから本制度に進む流れになります

💡ポイント:「建てた年」と「着工日」は厳密には異なります。登記事項証明書の建築年月日で判定されるので、昭和56年に建てた家でも着工が5月以前なら旧耐震、6月以降なら新耐震です。境界の家は登記簿の確認が必須です。


いくらもらえるか:ケース別試算

実際の補助額は「対象工事費」「補助率2/3」「上限額」の3つで決まります。簡略化のため、設計費は別途10万円補助されるものとして、工事費部分のみを計算します。

工事費(税込) 補助率2/3で計算 上限115万円との比較 受給見込額
90万円 60万円 上限内 約60万円
150万円 100万円 上限内 約100万円
180万円 120万円 上限超過 115万円(頭打ち)
250万円 約167万円 上限超過 115万円(頭打ち)

工事費が約172万円を超えると、補助率2/3で計算しても上限115万円に達するため、それ以上の工事費では受給額は変わりません。

自己負担の目安:工事費150万円のケースなら、設計費10万円補助+工事費100万円補助=計110万円が補助、自己負担は実質40万円台に圧縮できる計算です(諸経費・消費税の扱いは個別判断)。

💡ポイント:「リ・バース60(高齢者向け住宅ローン)」の耐震改修利子補給制度を併用する場合、本制度の補助金交付額が2分の1に減額されます。資金計画では「どちらが得か」を必ずシミュレーションしてください。


申請の流れ:13ステップ図解

堺市の耐震改修補助は、設計と工事で2回に分けて申請するのが大きな特徴です。フロー全体を把握しないと「工事を始めてから申請したら対象外だった」という致命的なミスにつながります。

絶対ルール:すべての着手届は「補助金交付決定通知書」を受け取った、事業着手のに提出する必要があります。先に契約・着工してしまうと補助対象外になります。

申請フロー図(13ステップ)

① 耐震改修設計の補助申請(様式計画第1号/登記事項証明書・耐震診断書・見積書・資金計画書)
② 設計費の補助金交付決定通知を受領
③ 耐震改修技術者と契約(建築士事務所所属で講習修了者)
④ 設計着手届を提出(様式計画第3号・着手前必須)
⑤ 耐震改修計画の確認申請または認定申請(補強計画図など)
⑥ 耐震改修工事の補助申請(様式工事第1号・工事費見積書・資金計画書)
⑦ 工事費の補助金交付決定通知を受領
⑧ 工事施工業者と契約(建設業許可を受けた施工者)
⑨ 工事着手届を提出(様式工事第3号・工程表・監理者選定届)
⑩ 中間検査・完了検査(検査申請書提出・実地検査)
⑪ 実績報告書を提出(提出期限:2月末日/令和9年度申請から)
⑫ 補助金交付請求書を提出(確定通知から30日以内)
⑬ 補助金の支払い

工程は大きく「設計フェーズ(①〜⑤)」「工事フェーズ(⑥〜⑩)」「精算フェーズ(⑪〜⑬)」の3層構造です。設計フェーズだけで2〜3か月、工事フェーズで2〜4か月、精算で1〜2か月かかるため、全体で半年以上を見込むのが現実的です。

💡ポイント:「いつでも申請できる」と思っていると損します。令和7年度の耐震診断申し込みは令和7年12月26日まででしたが、予算執行状況により早期終了の可能性もあります。年度初めの4〜6月に動き出すのが安全です。


他制度との併用可否

耐震改修は単独工事として行うことは少なく、屋根の葺き替え・外壁補修・断熱改修・水回りリフォームと同時施工するケースが大半です。代表的な併用パターンを整理しました。

併用候補 制度名 併用可否の考え方
国の住宅ローン減税 既存住宅耐震改修特別控除 併用可能性あり。所得税・固定資産税の減額措置と本補助は別枠。ただし二重補助禁止の規定あり
国の長期優良住宅化リフォーム推進事業 長期優良住宅化リフォーム 同一工事部分は不可、別工事部分なら可
大阪府の補助 府独自制度 市が代行窓口。原則本制度と一体運用
堺市の他のリフォーム補助 例:防火改修補助等 工事区分が異なれば併用可。同一箇所の重複補助は不可

💡ポイント:「補助金の併用」と「税制優遇との併用」は別物です。本制度(補助金)と耐震改修促進税制(所得税控除・固定資産税1/2減額)は併用できる可能性が高く、合算するとメリットが大きく拡張します。税理士または堺市の窓口で確認してください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 耐震診断を受けていません。すぐ補助申請できますか?

A. できません。本制度は耐震診断の結果(倒壊する可能性がある等)が前提条件です。先に堺市の耐震診断補助制度(別制度)を申請して、診断結果を取得してから本制度に進む流れになります。

Q2. 工事を先に契約してしまいました。後から補助申請は可能ですか?

A. 原則できません。補助金交付決定通知を受領する前に着工した工事は対象外となります。「契約済み・着工前」の場合も、契約のやり直しが必要になることが多いため、必ず申請前に堺市建築防災推進課に相談してください。

Q3. 親名義の家ですが、子どもが申請者になれますか?

A. 申請者は原則「所有者」です。共有名義であれば共有者全員の同意が必要です。所有者が高齢で手続きが難しい場合は、委任状を整えたうえで親族が代行する形が一般的です。

Q4. 工事費が少額(例:50万円)でも申請できますか?

A. 工事費の下限は要綱上明示されていない場合がありますが、実務上は「評点1.0以上を達成する計画」が必須のため、ピンポイント工事ではなく住宅全体の耐震性能を満たす設計が求められます。少額の部分補強だけでは要件を満たさない可能性が高いです。

Q5. シェルター設置は耐震改修と何が違いますか?

ℹ️

A. 住宅全体ではなく「寝室など特定の部屋だけを地震に耐える箱で守る」工法です。建物全体の改修が予算的に厳しい高齢者世帯などで選ばれます。本制度では設計費補助率が1/2になる点に注意してください。

Q6. 申請してから補助金が振り込まれるまでどれくらいかかりますか?

A. 設計フェーズ・工事フェーズ・精算フェーズを合算すると半年〜1年程度が目安です。資金繰りの観点では「いったん全額を立て替え、後から補助金を受け取る」形になるため、つなぎ資金の準備が必須です。


次の一歩

ご自身の住宅が対象になるか、上限115万円のフル受給が見込めるか、他の補助金との組み合わせで自己負担をどこまで圧縮できるか — これらは個別条件で大きく変わります。リフォーム補助金ナビでは、住所・築年・希望工事を入力するだけで、活用できる制度をまとめて確認できます。

耐震改修は「家族の命を守る投資」です。補助金を活用すれば実質負担を半分以下に抑えられる可能性があります。年度予算が尽きる前に、早めに堺市建築防災推進課(072-228-7482)への一次相談を進めることをおすすめします。


参考・出典

免責事項:本記事はリフォーム補助金ナビDB登録データ(id=177)と上記公式情報をもとに作成していますが、補助金制度は年度ごとに条件・予算・受付期間が変更される場合があります。要件を満たす場合に申請可能となるもので、受給を保証するものではありません。実際の申請にあたっては、必ず堺市建築防災推進課(072-228-7482)または公式ページで最新情報をご確認ください。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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