耐震

【高知市】住宅耐震改修補助|上限130万円の対象と申請

・ 約8分で読めます
【高知市】住宅耐震改修補助|上限130万円の対象と申請

まず30秒で要点をつかむ — この補助金は「南海トラフ前提の高知市が、1981年以前の木造を最大130万円まで支える」制度

「築40年の実家の耐震、いま動かないとマズい気がする。でも費用が…」——高知市にお住まい、もしくは実家を持つ方で、こう感じている方は少なくないはずです。本記事は、そんな方が「自分はこの補助金を使えるのか」「いくら戻ってくるのか」「次に何をすればいいのか」を3分で判断できるように、リフォーム補助金ナビDBに登録された「高知市住宅耐震改修促進事業」(DB id: 高知市/earthquake区分)の一次データを軸に、独自の試算表とフローでまとめたものです。

なお、同種の「耐震改修補助」は全国の自治体に存在しますが、本記事は高知市単独の制度に絞って解説します。県の制度や国の長期優良住宅化リフォーム推進事業など、別制度との違い・併用可否は記事後半で扱います。

💡 30秒要点

- 対象: 旧耐震基準(1981年5月31日以前)に着工された木造住宅

- 上限: 130万円(補助率は対象工事費の2分の1

- 受付: 通年/予算上限に達し次第終了の見込み

- 必須前提: 事前の耐震診断で「倒壊の可能性あり」の判定を受けていること(一般的な運用例)

- 出典: リフォーム補助金ナビDB登録データおよび高知市公式サイト


制度の背景 — なぜ高知市は「耐震改修」を強く後押ししているのか

高知県は南海トラフ地震の想定震源域に最も近い県の一つで、市内の沿岸部・低地部では震度6強〜7、長時間の強い揺れが想定されています。1981年6月以降に施行された「新耐震基準」より前に建てられた木造住宅は、震度6強クラスの揺れで倒壊する可能性が指摘されており、国・県・市が連携してこのストック更新を急いでいる、というのが背景です。

このため高知市は、「耐震診断 → 設計 → 改修工事」のフルプロセスを段階的に補助する仕組みを整えており、本記事で扱う「住宅耐震改修促進事業」はその最終ステージにあたります。診断や設計の補助は別メニューとして存在し得るため、本制度の申請前にそちらを確認する流れが基本です。


対象になる人・ならない人 — まず自分の住まいを当てはめてみる

最も多い「自分は対象?」の疑問に答えるため、独自のチェックリストを用意しました。5つすべてに「はい」が付く方は、申請可能性が高いと判断できます(最終判定は窓口確認)。

対象者チェックリスト(独自フレームワーク)

チェック項目 はい / いいえ
① 対象住宅は高知市内にある
② 建物は1981年5月31日以前に着工されている
③ 構造は木造(在来軸組工法・伝統工法など)
④ 自己が所有・居住している(または将来居住予定)
⑤ 事前の耐震診断で改修が必要と判定されている

対象外になりやすいケース

  • 1981年6月以降に建築確認を受けた住宅 → 新耐震基準のため原則対象外
  • 鉄骨造・RC造(マンション含む) → 本制度は木造を主対象とした運用が一般的
  • 店舗併用などで居住部分の床面積比率が低い → 自治体ごとに比率規定あり
  • 市税等の滞納がある → 多くの自治体で交付要件
  • 他の同種補助と重複申請する → 同一工事費への重複支給は不可

💡 ポイント

「築年数」だけでなく「着工日(建築確認の日付)」で判断します。登記簿の新築日付と建築確認の日付が前後する場合があるため、検査済証や建築計画概要書を手元に用意しておくと窓口でのやり取りがスムーズです。


いくらもらえるか — ケース別試算で「だいたいの戻り額」を掴む

補助率は対象工事費の1/2、上限は130万円です。「対象工事費」は、市が認める耐震改修工事の見積額(諸費用は別途規定あり)を指します。リフォーム補助金ナビでは、相場感を掴んでいただくため独自に3パターンの試算を用意しました。

ケース別試算表

ケース 想定建物 対象工事費 補助率 試算上の補助額 自己負担(試算)
A:壁量補強中心 平屋・80㎡ 150万円 1/2 75万円 75万円
B:壁+基礎・接合部 2階建・100㎡ 250万円 1/2 125万円 125万円
C:全体補強+屋根軽量化 2階建・120㎡ 320万円 1/2 130万円(上限) 190万円

※上記は本制度のみを使った場合の概算です。対象経費の範囲(設計監理費・諸経費の扱い等)は年度・申請区分により変動するため、最終的な交付額は高知市の交付決定通知書に従ってください。

「自分の家はどのケース?」の見当をつける図

`

┌──────────────────────┐

│ 耐震診断の評点(Iw値) │

└──────────────────────┘

┌──────────────────┼──────────────────┐

▼ ▼ ▼

Iw 0.7未満 Iw 0.7〜1.0未満 Iw 1.0以上

「倒壊可能性高」 「倒壊可能性あり」 「一応倒壊しない」

│ │ │

▼ ▼ ▼

ケースC寄り ケースB寄り 本制度の対象外に

全体補強が必要 部分補強で なる可能性が高い

になりやすい 届く可能性 (要相談)

`

独自試算の前提

工事費は2024〜2026年の高知県内の木造耐震改修平均単価(約2.0〜2.7万円/㎡)から、リフォーム補助金ナビが事例ベースで試算しています。実際の見積は施工業者・劣化状況で大きく変動します。


申請の流れ — 「診断 → 設計 → 工事 → 完了報告」の4ステージで進む

耐震改修補助の申請は「工事を始めてから申請しても原則受け付けてもらえない」のが大原則です。必ず交付決定 → 着工の順を守ってください。

STEP 1 耐震診断を受ける(市の診断補助を活用)
STEP 2 補強設計を作成(補強プラン+見積)
STEP 3 補助金の交付申請(着工前)
STEP 4 高知市から交付決定通知を受領
STEP 5 工事着工 → 中間検査(必要に応じ)
STEP 6 工事完了 → 完了実績報告
STEP 7 市の検査 → 補助金交付(口座振込)

よく必要になる書類(一般的な構成)

  • 交付申請書(市指定様式)
  • 耐震診断結果報告書/補強設計図書
  • 工事費見積書(明細付き)
  • 建物の登記事項証明書または固定資産税課税明細
  • 申請者の本人確認書類
  • 市税の納付状況がわかる書類
  • 工事前の現況写真

実際に必要となる書類は年度の要綱で更新されます。最新の様式は高知市の窓口または公式サイトで取得してください。


他制度との併用可否 — 「耐震+省エネ+介護」の三本同時を狙えるか

リフォームを検討する方の多くは「どうせなら断熱や手すりも一緒に」と考えます。同一工事費への二重申請は不可ですが、工事種別が異なれば併用余地があるのが一般的なルールです。

併用候補 概要 本制度との併用
国・住宅省エネ2026事業(仮称含む) 断熱・窓・給湯器の省エネ改修 ◯(工事区分が別なら可)
介護保険・住宅改修費 手すり・段差解消(上限20万円) ◯(要介護認定が必要)
高知県の耐震関連補助 県と市で重ねる枠組みがある場合あり △(市窓口で要確認)
長期優良住宅化リフォーム 国の補助。性能向上が条件 △(同一工事への重複は不可)

💡 併用設計のコツ

見積書の段階で「耐震工事」「断熱工事」「バリアフリー工事」を項目分けしておくと、複数補助の対象工事費を切り分けやすくなります。施工業者と最初の打ち合わせで「補助金の併用前提で見積を分けてほしい」と伝えるのが近道です。

→ 自分のケースで使える補助金の組み合わせを知りたい方は補助金診断で2分の質問に答えてみてください。

→ 全国の制度を俯瞰したい方は補助金まとめが参考になります。


よくある質問

Q1. 耐震診断はまだ受けていません。それでも申請できますか?

原則として事前の耐震診断結果が必要です。高知市は耐震診断にも別途補助メニューを設けている場合が多いので、まずは診断補助の申請から始めるのが順序です。ご自身の住まいが対象になるか不安な場合は、市の住宅政策担当課に「築年数・構造・所在地」を伝えて初回相談してみてください。

Q2. 親の家ですが、子どもが申請できますか?

所有者と申請者が異なるケースは、所有者の同意書などで対応する自治体が多いですが、運用は年度の要綱次第です。高知市内の実家を、市外在住の子どもがリフォームする場合は、所有者である親御さん名義での申請が原則と想定して準備するのが安全です。

Q3. 工事を先に始めてしまいました。後から申請できますか?

原則できません。本制度に限らず、自治体の耐震改修補助は「交付決定通知の前に着工した工事」を対象外とするのが通例です。すでに契約・着工してしまった場合は、契約解除や工程変更で申請できる余地があるか、施工業者と市の窓口に同時に相談してください。

Q4. 補助金はいつ振り込まれますか?

工事完了後、実績報告書の提出 → 市の検査 → 交付額の確定 → 振込、という流れが一般的です。工事費は一旦自己資金で立て替える前提で資金計画を立てておくと安全です。リフォームローンの一部に「補助金つなぎ融資」型の商品もあるため、金融機関へ相談する選択肢もあります。

Q5. 申請が予算上限で打ち切られることはありますか?

⚠️

「通年受付・予算上限まで」という運用上、年度後半は予算枯渇により受付が締め切られる可能性があります。高知市は耐震ニーズが高く、申請が集中しやすい自治体です。診断・設計まで先に終え、年度の早い段階で交付申請に進めるよう逆算スケジュールを組むことをおすすめします。

Q6. リフォーム補助金ナビDBの情報は公式情報と同じですか?

⚠️

リフォーム補助金ナビは、各自治体公式サイト・要綱・告知資料を一次ソースとしてDB化していますが、年度切替時や予算追加時にタイムラグが生じる可能性があります。最終的な金額・要件・締切は、必ず高知市の公式窓口・最新の要綱でご確認ください。


「次の一歩」をどう踏み出すか — おすすめの行動順

  1. 建物の着工日を確認(建築確認通知書または検査済証)
  2. 耐震診断補助の有無を高知市の窓口に問い合わせる
  3. 診断結果を踏まえ、補強設計と見積を地元施工業者に依頼
  4. 交付申請 → 交付決定 → 着工 → 完了報告 → 受給

💡 高知市内で耐震改修の実績が多い施工業者を比較したい方は、リフォーム補助金ナビの補助金診断から地域マッチング機能をお試しください。複数社から無料で見積を取れます。


参考・出典

免責事項

⚠️

本記事は、リフォーム補助金ナビが独自に収集・整理した情報をもとに作成しています。掲載内容は記事公開時点のものであり、年度切替・予算追加・要綱改定等により条件・金額・締切が変更される場合があります。実際の申請にあたっては、必ず高知市の公式サイトおよび担当窓口で最新情報をご確認ください。本制度の利用可否や交付額は、申請者の状況・工事内容・予算状況により異なり、本記事は受給を保証するものではありません。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

耐震リフォームの見積もりを無料で取る

耐震リフォームは専門性が高いため、実績のある業者を選ぶことが重要です。簡単一括比較で最大3社の見積もりを無料で取得できます。

無料で見積もりを比較する →
完全無料|最大3社を比較|しつこい営業なし

※ 提携先の見積もりサービスに遷移します