日本ペイント、塗料類全般を6月1日出荷分から値上げ——溶剤系最大35%・水性最大30%、既受注分も対象

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結論サマリー
- 日本ペイントは2026年6月1日出荷分より塗料類全般と直送運賃を値上げ。溶剤系25〜35%・水性20〜30%の大幅改定
- すでに受注済みの注文も6月1日以降の出荷分はすべて新価格が適用される
- 原油・原材料・物流費の急騰が主因。状況次第では改定率をさらに上回る可能性も示唆
このニュースの要点
日本ペイント株式会社が、2026年6月1日出荷分より塗料類全般および直送運賃の価格改定を実施すると発表した。外壁塗装や内装塗装のリフォームを検討している方にとって、見積もりの前提が大きく変わりうる重要な改定だ。
改定幅は製品種別によって異なるが、水性・溶剤系ともに二桁パーセントの値上げとなっており、2026年に入ってからの建材値上げラッシュのなかでも規模の大きい改定のひとつといえる。さらに、シンナー製品については2026年3月19日の通知時点ですでに現行価格から75%の値上げが実施済みとなっており、塗装工事に関わるコスト全体が段階的に押し上げられている状況だ。
何が変わったのか
改定の対象と値上げ率
| 製品区分 | 値上げ幅 | 適用開始 |
|---|---|---|
| 溶剤系塗料 | 25〜35% | 2026年6月1日出荷分から |
| 水性塗料 | 20〜30% | 2026年6月1日出荷分から |
| シンナー製品 | 75%(既実施) | 2026年3月19日通知分 |
| 直送運賃 | 改定あり(地域・情勢により異なる) | 2026年6月1日出荷分から |
「塗料類全般」が対象とされており、住宅リフォームで多用される外壁用・屋根用・内装用を問わず幅広く影響が及ぶ。
「既受注分も対象」という点に注意
今回の改定で特に注意が必要なのが、6月1日以降に出荷される分は、すでに受注済みの注文も価格改定の対象になるという点だ。施工業者がリフォーム会社や工務店向けに仕入れる塗料が6月1日以降の出荷となる場合、値上げ前の見積もり額で工事を進めることが難しくなるケースが生じる可能性がある。
運賃の改定については、情勢や地域によって異なるとされており、詳細は各営業担当者を通じて案内される。
背景・理由
日本ペイントが発表した今回の改定理由は、大きく3つの要因に集約される。
①原油価格と中東情勢の不安定化
塗料の主要原材料であるナフサ(石油由来)の調達環境が、中東情勢を背景にした原油価格の変動によって不安定な状態が続いている。2026年下半期のナフサ価格動向は業界全体の注目点となっており、塗料メーカーのコスト構造に直接影響を与えている。
②原材料価格と調達物流費の急騰
塗料製品に使われる各種原材料(樹脂・顔料・溶剤等)の価格が急騰しているほか、それらを調達するための物流コストも増加している。
③コスト転嫁の限界
原材料・物流費の上昇が自社努力での吸収範囲を超えたと判断しての価格改定となる。発表では「原材料の高騰状況によっては、一部製品で上記の改定率を上回る可能性がある」とも示唆されており、今後の情勢次第でさらなる改定が行われる余地も残されている。
2026年に入ってからは、TOTO・LIXIL・クリナップなどの設備メーカーでも値上げや受注調整が続いており、今回の日本ペイントの改定は、建材・住設全体を覆うコスト上昇の流れの一端を担うものとなっている。
リフォーム費用・計画への影響
外壁塗装や屋根塗装のリフォームでは、塗料代は工事費全体のなかで一定の割合を占める。今回の20〜35%という値上げ幅が施主(リフォーム発注者)の見積もりにどの程度反映されるかは、各施工業者・リフォーム会社の仕入れ状況や契約タイミングによって異なるため、一律には言えない。
ただし、業界全体として塗料の仕入れコストが上昇することは確実であり、6月1日以降に出荷される塗料を使った工事では、従来の相場の目安よりも費用が高くなる可能性を想定しておくことが現実的だ。
また、シンナーがすでに75%値上がりしていることを踏まえると、溶剤系塗料を主に使う工事(鉄部・木部・屋根など)はとりわけコスト圧力が高い状況にある。
断熱材の大幅値上げや塩ビ管の値上げによる水回りへの影響とあわせて、2026年のリフォーム費用は複数工種で同時に上昇圧力がかかっており、計画全体のコスト見直しが求められる局面といえる。
いつ・どう動くべきか
今すぐ(〜5月末)
- すでに外壁・屋根塗装を検討中であれば、5月中に見積もり依頼を済ませておくことが有効な対応策のひとつ。ただし、見積もり取得のタイミングと実際の出荷日は別物であるため、業者に「塗料の仕入れ出荷はいつになるか」を確認することが重要。
- 施工業者から「6月以降の出荷分は価格が変わる」と案内があった場合は、早期契約・早期着工のメリットと自身のスケジュールを照らし合わせて判断する。
数週間以内(6月以降)
- 6月1日以降に出荷される塗料を使う工事の見積もりは、新価格ベースで提示されることが基本となる。改定後の見積もりを複数社で比較し、価格転嫁の幅を確認することが有効。
- 外壁塗装と同時に断熱・内装・水回りのリフォームをまとめて検討している場合は、複数制度の組み合わせで費用を相殺できる可能性も検討に値する。
数ヶ月後(秋以降)
- 発表では「情勢次第でさらなる改定率上昇の可能性」も示唆されている。原材料市況の動向を注視しながら、着工タイミングを見極める必要がある。
よくある質問
Q1. 水性塗料と溶剤系塗料、どちらが値上がりが大きいですか?
今回の発表では、溶剤系塗料が25〜35%、水性塗料が20〜30%の値上げ幅とされており、溶剤系のほうが幅の上限・下限ともに高い設定になっています。
Q2. すでに見積もりをもらっている場合、金額は変わりますか?
施工業者が6月1日以降に塗料を仕入れる場合、仕入れコストが上がります。見積もりの有効期限や、塗料の仕入れ時期について業者に直接確認することを推奨します。
Q3. シンナーの75%値上げはいつから適用されていますか?
2026年3月19日付けの通知で案内されたもので、すでに実施済みです。
Q4. 運賃の値上がりはどれくらいですか?
運賃の改定額については「情勢や地域によって異なる」とされており、一律の数値は公表されていません。詳細は各施工業者や日本ペイントの営業担当者への確認が必要です。
Q5. この値上げは日本ペイント以外のメーカーにも広がりますか?
本記事で確認できる事実は日本ペイントの発表に限ります。他メーカーの動向については各社の公式発表をご確認ください。
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出典
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リフォーム補助金ナビ編集部
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