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【千葉市】住宅除却費補助金|旧耐震木造の解体に最大30万円

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【千葉市】住宅除却費補助金|旧耐震木造の解体に最大30万円

この記事の独自切り口(既存の自治体まとめ記事との違い)

リフォーム補助金ナビが運営DBに登録している千葉市の耐震・除却関連制度のうち、本稿では「千葉市住宅除却費補助事業」(DB登録ID:33120010 / カテゴリ:earthquake)を取り扱います。一般の自治体まとめサイトでは「上限20万円」とだけ書かれることが多いのですが、本制度は密集市街地の判定で上限額が30万円に変わり、補助率23%という独特の数字が設定されています。

そこで本記事では、

  • 「自分は対象になるのか/ならないのか」を3分で判定するチェックリスト
  • 「実際にいくら戻ってくるのか」を解体工事費別の独自試算表
  • 「リフォーム補助金や建替え時の他制度と併用できるのか」意思決定フローチャート

の3つを軸に、申請を検討している千葉市民が「次のアクション(電話・見積もり依頼・診断)」までスムーズに進めるよう構成しました。同じく当サイトで扱う木造耐震改修補助・建替え補助とは「除却単独で使えるか」が決定的に異なる制度です。

30秒で要点

千葉市内の昭和56年5月31日以前の旧耐震基準住宅を、自ら所有・居住している方が解体する際に、工事費の23%・上限20万円(密集市街地に該当する場合は上限30万円)が補助される制度です。木造・非木造どちらも対象。施工者は千葉市内に営業所をもつ建設業許可業者である必要があります。出典:住宅リフォーム推進協議会データベース / 千葉市公式

制度の全体像|なぜ「除却(解体)」だけで補助が出るのか

リフォーム関連の補助金は「直す」ことに対する補助が大半です。しかし旧耐震基準(昭和56年5月31日以前に着工された建物の設計基準)の住宅は、阪神・淡路大震災以降の調査で倒壊リスクが高いと指摘されてきました。直す(耐震改修)か、壊す(除却)か、という選択肢があり、後者を選んだ場合の費用負担を軽くするのが「除却補助」です。

千葉市は政令指定都市の中でも比較的早くから木造住宅の耐震施策を展開しており、耐震改修・建替え・除却の三方向で補助メニューを整備してきました。本制度はそのうち「除却単独」を担当しています。建替えを前提としない、たとえば子世帯と同居するため空き家を解体して駐車場にするといったケースでも、要件を満たせば申請対象になり得る点が、リフォーム検討者にとっては見落とされがちなポイントです。

💡 独自切り口ポイント

「リフォームしたいけど、もう建物が古すぎて直すより壊した方が早そう」と感じている方こそ本制度の主要ターゲット。除却後に建替え/更地化/売却のどれを選んでも、解体費自体への補助は受けられる可能性があります(要件を満たす場合)。

対象になる人/ならない人|3分チェックリスト

公式情報をもとに、リフォーム補助金ナビが意思決定用に再構成した独自チェックリストです。すべて「はい」になれば対象候補と考えられます(最終判断は市の担当課で行われます)。

✅ 建物側のチェック

  • [ ] 千葉市内に所在する住宅である
  • [ ] 昭和56年5月31日以前の耐震基準で設計・建設された建物である
  • [ ] 構造は木造または非木造(鉄骨造・RC造など)である
  • [ ] 用途は住宅(戸建て・併用住宅の住宅部分等)である

✅ 申請者側のチェック

  • [ ] 当該住宅を自ら所有している(共有の場合は他の所有者の同意取得が想定される)
  • [ ] 当該住宅に自ら居住している、または居住していた所有者である
  • [ ] 千葉市の市税に滞納がない
  • [ ] 暴力団等の反社会的勢力に該当しない(自治体補助の一般要件)

✅ 工事側のチェック

  • [ ] 施工業者は千葉市内に営業所を持つ建設業許可業者である
  • [ ] 補助金の交付決定を受けてから工事に着手する(着工後申請は原則不可)
  • [ ] 同一の住宅・同一の費用について、他の国・自治体補助金の対象としていない(重複受給回避)
ℹ️

⚠️ 注意

よくある誤解として「賃貸で貸している空き家」「相続で取得したばかりで未居住」などのケースは要件の解釈が分かれます。居住要件は本制度の根幹なので、該当しそうな場合は事前に建築指導課(043-245-5836)へ確認することを推奨します。

いくらもらえるか|解体工事費別の独自試算表

公式が定める計算式は次のとおりです。

項目 内容
補助率 対象工事費の 23%
上限額(一般地域) 20万円
上限額(密集市街地) 30万円
1,000円未満の端数 切り捨て(自治体補助の一般運用)

これを実際の解体費レンジに当てはめると、次のような試算になります(あくまで概算であり、個別の交付額を保証するものではありません)。

試算表|木造30坪戸建てを想定した場合

解体工事費(税込目安) 補助率23%計算 一般地域の交付額 密集市街地の交付額
80万円 18.4万円 約18万円 約18万円
100万円 23万円 20万円(上限) 23万円
130万円 29.9万円 20万円(上限) 29万円
150万円 34.5万円 20万円(上限) 30万円(上限)
200万円 46万円 20万円(上限) 30万円(上限)

ここから読み取れる戦略的ポイント:

  1. 一般地域は工事費87万円で上限到達(20万円÷23%=約87万円)。それ以上工事費が上がっても補助額は変わらない
  2. 密集市街地は工事費131万円で上限到達。木造30坪程度なら、ほぼ満額の30万円を狙える可能性が高い
  3. 自分の住所が「密集市街地」に該当するかが金額10万円の差を生む。住所判定は建築指導課で確認できます
ℹ️

⚠️ 試算上の注意

解体費の単価は構造(木造/鉄骨/RC)、附属屋・ブロック塀の有無、アスベスト調査・除去の必要性、前面道路の幅員、廃材処分費の市況で大きく変動します。試算は「住宅本体除却費」を前提とした目安であり、実際の交付対象費用の範囲は申請時に判断されます。

申請の流れ|図解で全体像を把握

除却補助は着工前の交付決定が必須である点が最大の落とし穴です。先に解体業者と契約・着工してしまうと、要件を満たしていても支給対象外になり得ます。

STEP 1 建築指導課へ事前相談(電話:043-245-5836)
対象判定・密集市街地該当・必要書類の確認
STEP 2 市内建設業許可業者から見積取得
複数社相見積もりで工事費の妥当性を確認
STEP 3 交付申請書類を提出
登記事項証明書、住民票、納税証明書、見積書、図面等
STEP 4 交付決定通知を受領
この通知が届くまで原則として工事契約・着工はしない
STEP 5 業者と契約・解体工事の実施
写真記録(着工前・施工中・完了)を業者に依頼
STEP 6 完了実績報告書を提出
領収書、施工写真、滅失登記関係資料等を添付
STEP 7 補助金額確定通知 → 請求書提出 → 振込
提出から振込までは数週間〜1〜2ヶ月程度を見込む

書類の細かな様式は年度ごとに更新されることがあるため、必ず最新の手引きを建築指導課で受け取ってください。

他制度との併用可否|意思決定フローチャート

除却単独で使うのか、改修や建替えと組み合わせるのかで、選ぶべき制度が変わります。一般論として、同じ住宅・同じ費用に対して国と自治体の二重補助は認められないケースが多く、別フェーズ・別費用であれば併用余地があるのが実務感覚です。

Q1. 解体後にすぐ新築するか?
YES → 建替え系の支援(住宅ローン・住宅エコ補助)と「解体費」の整理が必要
NO(更地・売却) → 本制度は単独で完結しやすい
Q2. 千葉市の他の住宅施策(耐震改修補助等)を申請したことがあるか?
YES → 同一住宅・同一費目で重複していないか担当課で確認
Q3. アスベスト調査・除去費が含まれるか?
YES → 国のアスベスト対策補助との関係を要確認(除却本体費とアスベスト費を分けて申請する例が多い)
Q4. 解体ローンを組む予定か?
└ 解体ローン自体は補助金とは別。ただし金利優遇の自治体提携ローンがある場合があるため、メインバンクに相談を推奨

千葉市は耐震改修補助・木造住宅耐震診断助成も併設しています。本制度の申請前に「直す(改修)」と「壊す(除却)」を比較する診断を受けると、トータルコストの判断材料になります。当サイトの補助金診断で、現状の建物条件から候補制度を絞り込めます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 相続で取得した実家を解体する場合も対象ですか?

「自ら居住している住宅」が原則の制度であるため、相続後に未居住のまま解体するケースは対象外と判断される可能性があります。一方、相続後に申請者本人が一定期間居住していた、または被相続人と同居していた等の事情があれば個別判断の余地があります。建築指導課に状況を具体的に伝えて確認するのが近道です。

Q2. アパートや貸家の解体は対象になりますか?

本制度は所有者自身の居住用住宅が中心です。賃貸用アパート・収益物件は通常対象外と整理されることが多いです。ただし併用住宅で1階が店舗・2階が自宅といったケースは、住宅部分の按分で対象になり得るため、図面持参で相談することをおすすめします。

Q3. 「密集市街地」かどうかはどこで分かりますか?

千葉市が指定する密集市街地のエリアは公式な区域図で示されています。住所を伝えれば建築指導課で判定してもらえます。上限額が20万円か30万円かを左右する重要要素なので、申請前に必ず確認してください。

Q4. 補助金が振り込まれるのはいつごろですか?

一般的には「完了実績報告 → 額の確定通知 → 請求書提出 → 振込」の流れで、解体完了後さらに数週間〜1〜2ヶ月程度を見込むケースが多いです。資金繰りとしては「解体費は一旦自己資金または解体ローンで先払い、後日補助金が口座に入る」前提で計画してください。

Q5. 解体業者は自分で選べますか?

ℹ️

選べます。ただし要件として「千葉市内に営業所をもつ建設業許可業者」である必要があります。市外業者の方が安いから、という理由だけで選ぶと補助対象外になる点に注意です。複数社の相見積もりは必ず取り、廃材処分の方法や追加費用の発生条件まで確認しましょう。

Q6. 申請が予算枠で締め切られることはありますか?

🔒

自治体補助は年度予算制が一般的で、人気の制度は年度途中で受付終了することがあります。リフォーム補助金ナビDBでは「通年/予算上限まで」と整理していますが、解体を計画している方は早めの事前相談が安全策です。

次のアクション|検討者が今日できること

  1. 対象判定:上のチェックリストで「はい」が並ぶか確認
  2. 金額試算:解体費の概算を業者見積もりで把握し、本記事の試算表に当てはめる
  3. 担当課への電話:建築指導課(043-245-5836)に「住所」「建物の建築年」を伝えて、対象可否と密集市街地該当を確認
  4. 複合判断:解体だけでなく耐震改修やリフォーム補助の選択肢も補助金診断で比較
  5. 全体像把握:他自治体の制度を含めた全国動向は2026年版 リフォーム補助金まとめを参照

💡 まとめ

千葉市住宅除却費補助事業は、旧耐震の住宅を「直さず壊す」と決めた方にとって、工事費の約2割を取り戻せる可能性のある制度です。最大のキーポイントは ①交付決定前に着工しない、②市内営業所のある許可業者を選ぶ、③密集市街地該当を確認する の3点。逆にここを外さなければ、申請ハードルは比較的見えやすい部類の制度といえます。

参考・出典


免責事項:本記事は千葉市および住宅リフォーム推進協議会の公開情報に基づき、リフォーム補助金ナビが独自に編集したものです。補助金の交付要件・金額・受付状況は年度途中に変更される場合があります。実際の申請にあたっては必ず最新の公式情報をご確認のうえ、千葉市建築指導課にご相談ください。本記事の内容により生じた損害について、当サイトは責任を負いかねます。

━━ この記事の作成・監修 ━━

リフォーム補助金ナビ編集部

在籍資格者

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)住宅ローンアドバイザー宅地建物取引士

国土交通省・各自治体の公式発表に基づき、補助金情報を毎日更新しています。
掲載情報に誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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